それぞれの立場 | よねちゃんのつれづれ便り

それぞれの立場

先月末、地元紙に県内の大手ホテルの決算が載っていた。

それを見ると、どのホテルも主力のはずの宿泊が前年比より1割程度減少していた。

九州新幹線全線開業まで残り8ヶ月となった。

先月、決算が発表される前に、バリアフリールームが設置されていない大手ホテル3つに設置の有無と今後の設置予定があるかを電話で尋ねてみた。

以前、取材させて頂いた時には客室を改装中だったホテルで、なおかつ新幹線開通までには、設置しますと言われていたところですら未だに設置されていない事に腹立しささえ覚えた。

普通の客室をひとつ設けるよりも浴室などに手すりをつける必要があるため、当然費用もかかる。

バリアフリールームを設けなければならないと法律で決まっていたとしても、その資金が調達出来なければ造る事が出来ない。

私もこの問題に関わって3年近くなる。新幹線の開通を契機として考えた時、準備なども含め、時間がかかるだろうと思っていたからである。

年々、客室の稼働率は下がっていて、中には飲食に活路を見いだそうとしているところもある。

電話のみの回答だけでは、最初から設置する気がないのか、設置したい意欲はあるが諸事情があって出来ないのか読み取りづらい部分もあった。

決して新幹線開通がゴールではなく、むしろスタートだと思っている。

たとえば、客室はそのままで、どこか一ヶ所に共同で使えるような浴室を造る事は出来ないだろうかとも考える。トイレは公共スペースにたいてい設けられているから。