「金は天下の回りもの」とは言うけれど…。 | よねちゃんのつれづれ便り

「金は天下の回りもの」とは言うけれど…。

文部科学省が4月に小学6年生と中学3年生を対象に行った学力テストの全都道府県の順位が発表されたとのこと。

順位を競うなとは言わない。


ただ1ヶ月ほど前、昨年度の学力テストの結果を分析したら、「年収が高い家の子どもの学力は高く、年収が低い家の子どもは学力が低い」といったような分析結果が新聞に載っていた。

どういう意図でこういった調査をしたのかもよく分からないが、あまり気持ちの良いものではない。

「金は天下の回りもの」とはよく言うが、その子の持っている才能とか、決してすべての努力が実を結ぶわけではないけれど、「努力に勝る天才なし」のことばもあるように、本人の努力と、先生方がどうひとりひとりの児童生徒の意欲や才能を引き出すかが大事だと思う。そのあたりは塾の先生方のほうがノウハウをたくさん持ってらっしゃるかもしれないけれど、決して経済的理由だけの問題ではないと思う。

なんでもかんでもお金に換算するのは良くない。社会のしくみがどんどんそちらの方向に流れていってしまっている。損か得かそればかり考えてしまうから、大人も子どもも自己中心的な考え方が増え、相手の気持ちを推し量ったり、思いやりなどの意識が低下しているようにも感じる。

それと「格差社会」と煽り過ぎるのもどうかと思う。煽りたてる事で、知らぬ間に意識し、新たな格差を生み出す事になりかねないのだから。