懐かしい声 | よねちゃんのつれづれ便り

懐かしい声

数日前、このブログを本にしようと思い、どれくらい費用がかかるか、アメブロの製本サービスや、知り合いや、私が以前勤めていた印刷会社に相談してみる。

私は7年前まで印刷会社に勤めていたが、私自身の健康問題も含め、円満退社ではあったが、いろんな事情があり、退職した。

辞める本当の理由を知っている人は数名しかおらず、多くの人達は「なぜ辞めるの?」と驚いていた。

辞めてから、何度か名刺を頼んだ以外、疎遠になっていた。というよりも、思い出したくない事もいくつかあって、それを忘れるかのように、放送への道を突き進んできた。

知り合いの方達から、自分のいろんな思いを書き残し、そしてそれをかたちにするよう言われた事がきっかけで、このブログを始めた。


これまで、さまざまな場面でお世話になった方達や、このブログを読みたくても、パソコンや携帯電話を持っていらっしゃらない方々にもすべてというわけにはいかないけれど、読んでもらえたらと、お金はかかるが、本にしたいと思った。

それで、少し気が重かったが、以前勤めていた会社に電話をしてみた。

すると、同期入社のNさんが電話に出られた。少し緊張して「お久し振りです。営業のMさんはいらっしゃいますか?」と尋ねると、しばらくして、Mさんが出られた。以前と変わらぬ明るい声で「元気にしてるか?」「家にばかり閉じこもってないか?外には出よるか(出ているか)?」と、いろいろ気にかけて下さった。

Mさんは、私が普通小学校に入学出来るよう、運動して下さった方のお一人で、十数年後、同じ会社に私が入り、同じ部署に配属され、歓迎会の時、「まさか、お前と一緒に飲めるとは思ってなかった」と喜んで下さり、辞めると決めた時も、「頑張れ」と励まして下さった。

辞めた事情が少し複雑だったので、「会社に行きにくいですね」と、私が言うと、「なぁーん、もう半分くらいはお前の事は知らんけん、気にせんちゃよか。気軽に顔出せよ」とおっしゃった。

私はそのことばを聞いて、少し嬉しくもあり、懐かしくなった。