ことばの重さ | よねちゃんのつれづれ便り

ことばの重さ

その女性(ひと)は、私が体調や精神的にきつかった時に話を聞いてくれた。

長い時には30分くらい話を聞いてくれたこともあった。

彼女に話をしながら涙が出そうになることも。知り合って1年以上経つけれど、それまでは、それほど長く話したことはなかった。

自分で言うのも変だが、これまで彼女の前で自分の精神的な「弱さ」を見せた事はなかったような気がする。


「明日また来ますから」とか「今夜また来ますから」という彼女の一言は、私に安心感を与えた。

身体はリハビリで少しずつ回復していった。

仕事をテキパキとこなしている彼女を見ていると、しっかりしたイメージが強かったが、子どもにうさぎの絵を描いていたり、手渡された書類に漢字の変換ミスがあった事を指摘すると、「私、時々、やるんです」と言って、“若さ”を感じさせる箏があった。

何でも話す箏が出来るし、私自身も何だかホッとする感じ。そして笑顔になる。

いつしか、そばにいてほしいと思うようになった。

電動車いすに羽根を付けて会いにいきたい気分。

年齢差とか自分の障害の重さとか考えると歯止めがかかる。

「好き」って言ってしまったら、今までうまくいってものが、壊れるような気がして怖い。

どうしたらいいのか、自分でも戸惑っている。