ネーミングライツ権 | よねちゃんのつれづれ便り

ネーミングライツ権

最近、多くの自治体で公共施設や競技場の名前を企業等に売るネーミングライツ権(命名権)に取り組んでいるところが増えつつある。

例えば以前は「福岡ドーム」と呼ばれていた場所が「ヤフードーム」、「渋谷公会堂」が「CCレモンホール」といった具合に名称が変わっている。

私は最初「CCレモンホール」と聞いた時には、いったいどこの事を言っているのか分からなかったし、むしろどこかに新しいホールが出来たのだと思って、ふとテレビ画面に目をやると、かっこ書きで渋谷公会堂と書いてあり、びっくりした。そしてなぜ名前が変わったのかと思った。

アーティストにとっては“渋公”の愛称で呼ばれていた憧れであり、目標の場所のひとつだろう。

欧米ではネーミングライツはよく行われているというが、日本では欧米ほど根付いていない。

日本でもネーミングライツを仲介する会社もあるというが…。


自治体にとっては収入を少しでも増やす苦肉の策なのかもしれないが…。

地元熊本でも、熊本市民会館の命名権を買いませんかと募集したが、応募はゼロだったという。

市は再度募集をかけていくというが、果たして手を挙げるところがあるかどうか?


数千万円以上支払って命名権は5年間。企業としてはずっと更新していく自信がなければ、なかなか手を挙げないだろうと思う。

テレビではバブルの再来と言っているが、地方には、私たちには、景気が上向いてきたとあまり実感出来ない。

先日、街に出た時にタクシーの運転手さんがおっしゃっていた。

「街に人が少なか(少ない)なぁ」と。

市には収入が入るのでいいかもしれないが、コロコロ名前を変えられても混乱を招くだけのような気がする。


市民には以前から市民会館という名で親しまれている。それをわざわざ変える必要があるのだろうか。