障害の有無に関係なくいつでも映画を楽しめる環境づくりを | よねちゃんのつれづれ便り

障害の有無に関係なくいつでも映画を楽しめる環境づくりを

映画「バベル」に出演した聴覚に障害のある女優さんがインタビューに答えていた。

彼女は「もっと私たちも他の人達と同じように気軽に映画を楽しみたい」と訴えていた。

今は日本語字幕の付いている日本映画は上映する日にちや回数が限られている。

最近は劇場公開から数ケ月後にはDVD化され、作品によっては日本語字幕が入っているが、大きな劇場でみんなと一緒に楽しみたいというのが本音だろう。

アメリカでは聴覚に障害がある人のために、専用の席が用意され、席には字幕を表示するためのプロンプターのようなものが用意されているという。

テレビでバラエティ番組など一時期、字幕の多さに辟易した事もあったが、字幕の色や大きさを変えられるので障害のあるなしに関係なく、一緒に楽しむ事が出来る。そう考えたらあまり気にならなくなった。

実際、多くの番組で字幕放送を推進している局もある。CS放送の映画専門チャンネルでも同じような動きが見られる。

時折、字幕放送を見ていると(戸を閉める音)などと表示されている。風の音などどう表現されているのだろう。…実際に自分の周りで起こった事でさえ、身体全体で感じ取らなければならないので、大変なのに、映画やドラマとなると話を整理して想像力を働かせなければならないから、もっと大変な作業だろう。

私も車いすに乗っている。街中にある映画館は階段が多く、敬遠するが、少し街中から離れたシネコンを利用する。身体障害者用のトイレもあるし、ほとんど段差がないからだ。

私自身も映画に行きたいと思うようになったのは、電動車いすに乗るようになってからだ。手動の車いすの時には人から押してもらっていて、後ろめたさを感じる事もあった。電動車いすに乗って良かったと思う事は、ちゃんと前を見て操作出来、相手の顔を見て話が出来、時には相手のスピードに合わせて、動く事が出来る点だ。

でも、ふらっと居酒屋さんに入る事は難しい。入口に段差があるかも知れないし、テーブル席が空いてないかもしれないからだ。断られるのは嫌なので、予約を入れ、きちんと車いすである事を伝えておく。そのほうがお互いに安心出来るから。

話が横道にそれてしまったが、日本もアメリカのように障害のあるなしや種類に関係なく、いつでも好きな時に映画館で映画を楽しめるようになればと思う。