限定品 | よねちゃんのつれづれ便り

限定品

電動車椅子に乗るようになってから、月2回位コンビニに行くようになった。歩ける人達にとっては何でもない事かも知れないけど、私にとっては一人で行く事が出来る数少ない場所の一つなのだ。
 コンビニに行くようになって気付いた事がある。それは自分が「季節限定〇○」や「コンビニ限定商品」に弱いということ。売り手の思うツボにはまっていると言えばそれまでだが、大体一度は試してみる。
 この間もビン入りコーラに思わず手を出しそうになった。今でもあるのかもしれないが、缶やペットボトルが多くなったので、殆ど見なくなった。私が小学校低学年の頃までは自動販売機でもビン入りがあった。(年齢がバレる?)
 それにちょっとした季節感も感じる事が出来る。バレンタインデー間近であれば、チョコが目立つところに陳列してある。今度行く時にはワインが陳列されているかも。
 また、人のやさしさも感じる事が出来る。店の入口が自動ドアでなく、引く扉だったら、一人で開ける事が出来ない。人が通らなければ、しばらく待つ事もある。買い物が終わって店を出る人がいるから、それまで待つ。人がいれば「ドアを開けて下さい」と頼み、「ありがとうございます」とお礼を言う。当たり前の事だけど、そんな小さな出来事の積み重ねが障害がない人と障害のある人の気持ちの中にあるバリアを取り除くきっかけになるかもしれないと考えるようになった。頼む方も勇気がいるが、手伝う方も勇気がいる。どう手伝ったらいいか分からない事もあるからだ。店の中に入れば「取れんものがあったら言ってね。」店を出る時には「気を付けて帰ってね」と言って下さる。何気ない一言だけど、本当に有難い。