Side-Press(サイドプレス) スピーカースタンド比較視聴 | 喰らうオーディオ!!!

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Side-Press(サイドプレス) スピーカースタンド比較視聴
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ブックシェルフにとってアンプ
もしくはそれ以上に重要なのはスタンドです。

もしブックシェルフで最上の音を目指すならば
避けては通れない製品がSide-Pressであろう!
前々より考えておりました。

なので、同社のArtistの無料貸し出しを申し込みました。
http://www.family-arts.com/sidep_artist.htm

※ちなみに、同社の他のモデルとの価格差は製造コストであって音質の高低ではないらしい。
 昨今のオーディオ業界においては実に良心的だが、わかりにくい・・・事前に知りたかった。


価格は8万円弱とスピーカースタンドとしては中々の価格。
そうなると、ちゃんと吟味しようとのことで
レベルオーディオ純正とローゼンクランツ(現用)を
合わせて比較視聴することにしました。

ちなみに私が使ったことのあるスピーカースタンドは7種類ぐらいです。
アコリバこそ使ったことないですけど、木製スタンド、TAOCやクライナプロ(今のティグロン)
などそこそこ試している方だと思います。


■スピーカースタンドの重要性は空間表現
スタンド変えれば、低音から音色まで
それは色々変わるのは当たり前なんですけど。

スピーカースタンドでしか追及できないは空間表現かなと。
特にスピーカーが消えるかどうかの鍵を握っていると思います。

この辺りが設計思想上においてSide-Pressが極めて合理的なので
申し込みのくだりとなっている訳です。


ただスタンド導入はやっかいな話、インシュ的な効き方はもちろん
高さが変わるので低域の出方も変わります。

つまり、セッティング含めラックと並んでめんどくさいんですけど
重要なんで試行錯誤が必要です。


■デザインに関して
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元々ノーマルのサイドプレスはずんぐり、もっさいので食指が動かず。
ハイエンド向けのArtist一択でした。

構造計算がしたのでは?と感じさせる
細身で円柱を取り入れたメリハリのあるデザインは中々そそります。

欲を言えば側面の支柱が円柱の方がデザイン的に
まとまったのではないかと思います。
強度と加工の問題もあるので、無理な注文かもしれませんが。

あと、カラーバリエーションがあった方が良いですね。
通常のスタンドだと存在感がありすぎるので黒で良いのですが
Side-Pressの場合細身なので、多少色があったほうが
映えて面白いと思うんですけどね。
※特注で対応してくれるとのこと。


■セッティングはやりがいの塊
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サイドプレスはスピーカーの側面から抑え込んで
底面一点支持というアクロバティックな設置方法です。

その斬新さゆえに
今まで使ったスタンドの中では圧倒的に大変でしたw

何回かやれば慣れそうですが
20kg近い重量級のブックシェルフだと
危なっかしいこと限りなしです。


左右で高さを合わすのも難儀です。
セッティングした際に1,2センチぐらい左右で差が出ましたが
私は気づかなかったことにしました。

試行錯誤自体が通常のスタンドよりやり難いので
この辺りをやりがいがあると感じるか、
めんどくさいと感じるのかは人によるのでしょう。


スタンドと床は非常に鋭利なスパイクのため受けを使います。
まずは、純正のスパイク受けでセッティングします。

メーカー推奨としては、スタンドの下にボードを使わず
金属製のスパイク受けも避けるようにとの助言でした。

私も同意見で、ボードは我が家でも無いほうが良かったですし
スタンド本体が金属製なのでスパイク受けはマグネシウムなどの
軽金属か木材系など、ともあれ金属は避けた方がまとまると思います。


純正スパイク&受けは我が家では
想定よりも十分な音場感が確保できず微妙でした。

早速スパイク受けとスパイクをローゼンクランツの製品に交換。
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ちょっとセッティングを調整して、
「カイザーッ!」と気合を注入したところ
音場感を改善させました。



で、肝心の音ですが。

空間一杯に自然にふわっと広がる感じ。

スピーカーの裏側に奥行を伴って展開する音場感で、
定位はこれ以上ないぐらいにピンポイントで決まります。
この辺は流石にハイエンド向けスタンドと感じさせるレベル。

スタンド自体は中空で鳴いており、
やや金属系の癖を感じますが、
基本的にはストイックでニュートラルな音質です。



このストイックな感じ、スピーカーを受けている
スパイクなんじゃないかなというのが私の予想。

ELACのCL330 の専用スタンドもそうだったんですけど、
スパイクで鋭利に受けると音場感が出やすいメリットの反面で
無駄な響きがない、外連味が出ないなど
金属的硬さがちょっと出るのかなという印象。


ということでスパイクの代わりにインシュを使ってみると。
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確かに響きが乗りそれが良い方向にある部分も
あるのですがサイドプレスの良さも殺しちゃう感じ。
これは微妙。

今回は試さなかったですけど
この当たりスパイクとスピーカーの接点となる素材の吟味は
してもよいかなと思います。


そこからさらに比較しました。
■RevelAudio純正スタンド
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久々に聞きました。

これから、クライナプロ(現ティグロン)のマグネシウム合金の
スタンドに変更しています。

定価が20万円と中々ぶっ飛んだ価格付けだけあって作りは良いです。
重量が20kg近くあり、支柱にたっぷりジルコンサンド的な「何か」が詰まっています。
当然無駄な鳴きも無いです。

ネジ止めすれば安定性も抜群で地震でも倒れないと思います。
純正スパイクもあるのですが、今回は使いませんでした。

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デザイン的には一体感があって良いですね。

音は、良い意味で甘い音。
女性ボーカルが超素晴らしいです。
その点においては今回の中で一番でした。

ハイエンドスピーカーの純正だけあって中々の品質ですが
音像のサイズと音場の広さに関しては一歩譲る内容でした。

いや~でも、思ったより悪くない内容です。


■ローゼンクランツ RK-S805
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元々B&Wの805シグネチャーのモデファイモデルのセットとなる
スピーカースタンドです。

価格も10万円ぐらいだったはず。
無論私は中古で安くゲットしました。

デザイン的には何とも言えないところですが
インシュで浮かして使うと音質的にも
デザイン的にもまとまります。

音は、上手く響きが乗って
ノリと鳴りが良い躍動感溢れる音です。

押し出しの強さの割に
嫌な形で音像が崩れることもなく
音場感も見事です。


カイザーサウンド中々やるなって感じです。


■結果どうしたのかと言うと。
サイドプレスのArtistは返却し、
ローゼンクランツのRK-S805を残しました。

デザイン気に入っていたので残念ですが、
好み的に押し出しのある音質は手放せなかった
という感じです。


メーカーの方も音の好みを察するに
「ワイドレンジでダイナミックでパンチのあるRB/SEを
薦めるべきでした」とおっしゃていました。

デザインはArtistで欲しかったんですよね~




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