SONY(ソニー) プリアンプ 『TA-ER1』 レビュー | 喰らうオーディオ!!!

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SONY(ソニー) プリアンプ 『TA-ER1』 レビュー
喰らうオーディオ!!!-TA-ER1
CP(中古)   ★★
デザイン    ☆☆
手放せない度 ☆☆

※基本ざっくばらんですが、星の評価基準はこちら

ソニーで語り継がれるようなプリというとエスプリ時代の「TA-E900」、かないまる氏設計の「TA-ER1」、SACD時代初期の「TA-E1」ではないでしょうか?

で。今回導入してみたのは「TA-ER1」です。

時代的にはプリ不要論が強かった風潮で、海外のハイエンドを除けば電源別筐体の定価100万以上のプリは中々お目にかかれません。大手国産では「デノンのPRA-S1ぐらいかなぁ~?」というぐらい珍しいです。まさにバブリーな仕様です。
喰らうオーディオ!!!-TA-ER1外部電源


本機のボリュームは宿敵である松下に依頼したといわれており、技術側も良い意味で最高の品質を追求したアンプです。
喰らうオーディオ!!!-TA-ER1 ボリュームねっとり、ずっしりの高級な感触。

デザインは、ぱっと見、国産のプリメインモロ出しです。
これはちょっとラックに入れたとき様にならないですね。ちょっとソニーっぽくない野暮ったいデザインです。

しかしながら価格が価格ですのでパーツの品位が高く、フロントのロゴなどは溝掘って墨入れしてますし、ボリュームを廻した感触はまさにハイエンドです。俗に言うバターに熱したナイフ入れた感触。

機能面でも入出力バリエーションや数量など大よそプリでやりたいことは全て出来ます。
フォノイコの性能は当方がレコードをやってないので不明です。まぁこのクラスだと別でフォノイコを使うが通常だと思いますが。


で。肝心の音ですが。

音質は決して派手さはありませんが安物には無い滑らかな音です。情報量が多いというか細かい部分をきちんと描き切ってくれます。確かにハイエンドじゃないと出てこない確固とした息吹を感じます。

プリに対する考え方にもよるでしょうけど、純粋に品位を高めるのであれば良いアンプだと思う。一方でプリでもっと積極的な音作りを行おうと思うと物足りないかもしれない。

今回のプリは音の変化量で言うとケーブルと同じもしくはそれ以下かもしれない。
しかしながら、この微妙なニュアンスの変化をケーブルで出せるのか?といわれるとちょっと難しいと思う。

この価格帯になると完全にハイエンドなのでCPを語るような次元ではないですけど、パワーならまだしもプリだけ一点豪華主義で行ってもずば抜けて良い音になるわけではないのでそういった意味ではすこぶるCPは低い。わかっちゃいたけど、やっぱりね。

ここで言ってるCPはあくまで中級システムに入れるかどうかという意味です。ハイエンド視点のCPを問われると判断できません。


まぁ~でも。買うならパワーアンプがいいな。うん。
勢いで買うものでもないな。


お読みいただきありがとうございました。
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