●2/15「幸福論」ワールドカフェ
2月15日に、子どもHAPPY化計画主催のワールドカフェ
「幸福論(総論)~経済・社会・ココロのバランス」に参加しました。
とても練りこまれた企画の素晴らしいワールドカフェで、
幸福について深く考えるきっかけになりました。
(やや日にちが経ってしまいましたがレポートさせていただきます。)
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第一部
内閣府経済社会総合研究所 主任研究官 高橋 義明さんのお話
テーマは『 ARE YOU HAPPY?』
◎ 幸福=おかね?
・生活満足度と一人当たりGDPとは相関がない(日本のデータ)
・幸福度も一定レベル以上のGDPがあればほとんど相関がない (世界のデータ)

◎日本の幸福度は世界の中位~下位
・いろんな研究データで同じ傾向がある
・2010年春の内閣府調査結果でも、日本はあまり高くない。
(「5点:どちらとも言えない」と「8点:幸せと感じる」の二つの山がある)

参考 ⇒ 内閣府「国民生活選好度調査結果」pdf. (当日の資料とは異なります)
◎幸福度に関する調査研究結果の紹介
✔ 女性のほうが男性よりも幸福度が高い。
・ただし、たばこを吸わなければ男女差がないという説もある
・アメリカでは女性の幸福度が相対的に年々下がっている
✔ 結婚しているほうが独身よりも幸福
・ただし、「幸福だから結婚した」という説もある
・年とともに、周りの環境でも変わる
✔ 若者と高齢者
・年齢と幸福度の関係はU字型になることが多い
・アメリカでは高齢者の幸福度が高い (ハッピーリタイアメント)
・日本では、加齢とともに低下する傾向があり重大なことである

⇒ 平成20年版「国民生活白書」 html. (当日の資料のいくつかが載ってます)
✔ 周囲の人との相対評価
・人が上がると自分が下がるという傾向がある
✔ 子育てに関して
・親が近くに住んでいる、パパがイクメン、など、周囲が支えていると高い
✔ ボランティアやコミュニティが活発なほうが幸せ
✔ 一般他者への信頼感が高いほうが幸せ
✔ 居住環境の影響もある
✔ 健康に関して
・健診データよりも、自己評価のほうが幸福度への影響が大きい
・自己評価が高い人の方が長生きする
◎大きな命題
◇ 幸福は時間を超えて継続できるか
◇ 不幸は時間とともに回復できるか
✔ 結婚: 結婚前~結婚までがプラス、その後低下、4年後にはゼロからマイナスへ。
✔ 出産/子育て: 生まれるまでがプラス、半年後からマイナスになる
✔ 死別: 直後は大きくマイナス。女性は二年でゼロに回復、男性は4年かかる
✔ 失業: 男女ともにマイナスが続くが、女性のほうがマイナスが少ない
なんとかなると思っている人は、マイナスが少ない
倒産などの場合は、マイナスが大きい
◎ 幸福の方程式
■HAPPYNESS= Socioーeconomics
+Health
+Relatedness
✔ すなわち
【幸福】= 【社会経済】+【健康】+【人との関係性】
✔ 健康にはメンタルヘルスも含まれる
✔ 家計が大切と思っている人は幸福感が低い
◎ 満足度と幸福度とは異なる
✔ 満足度は個人の尺度
✔ 幸せは家族など、関係性が影響する
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第二部
ワールドカフェ
4人一組にファシリテーターが一人ずつついて、対話をリードしていただきました。
対話の後にマトメの時間も取っていただいたので、整理することができました。
ラウンドは二回でしたが、時間がゆったりだったので、深い気づきが得られました。
それぞれのグループが対話を模造紙に纏めます。

私たちのグループの対話は
◎幸せとはなにか、どういうところで得られるか?
・変化があるから幸せを感じる
~寒い ⇒ 暖かい
~束縛からの解放
・五感が正常に作動する
~日頃当たり前と思っていることがいかに幸せか、実感できる
~健康が一番 大切な要素
◎幸せか不幸かは感じ方
・求めすぎると不幸になる
・現代人は幸せに気づきにくくなっている
◎満足度=(充足/欲望)は「慾」をベースとした尺度
・求めていけば限りがない。 ⇒逃げ水のようなもの
・「自分だけの幸せ」の要素が強い
・先人が言うとおり「足るを知る」ことが大切
「衣食足りて礼節を知る」~衣食が足りることも必要条件
◎質的な幸福感 ・・・「人とのツナガリ」がこれからは大切
・家族とのつながり、相手を尊敬する
・すごい人、一本筋が通っている人との出会い
・誰かに必要とされる、誰かから喜ばれる、人に感謝される
・量的な満足よりも、高次の幸せ
・質的な満足のほうが永続性がある
◎ ネット社会の中で、ツナガリが「個」化している。
・バーチャルだけのツナガリは悪いトレンドと言える
⇒ オープンな Face to Face の関係も大切にしたい
・情報がたくさん入るのは良い面、悪い面の両方がある
⇒ 取捨選択できる目を養うことが大切
◎ 結論として
・「ツナガリ」を大切にする
⇒ 人との関係づくり、コミュニケーション
・「不幸になってもよいじゃないか」という心の備え
⇒ 当たり前のことを幸せと思える
⇒ 何ごとからも学ぶものがある
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他のグループの発表では
◎ 人とのツナガリをもっと大切にしたい
・学校のなかの道徳教育できちんと学ぶ
・フランスのように日曜は休みにすると良い
・昔は助け合い社会 ⇒今は無縁社会
・昔は地理的に近かった ⇒今はネットで繋がる
~リアルのコミュニケーションも大切にすべき
~新しいつながりの手段として活かすことも同時に必要
◎ 心と体のバランスが取れていることが大切
・不幸せがあるから幸せがある
・自己肯定感が大切 (自分を愛せる、他人を愛せる)
・幸せをイメージできること
・先進国は物質的に豊かになったが心が貧しい、途上国の中にもHAPPYな国がある
◎ ファンダメンタルズ(社会基盤)が大切
・貧困では夢が持てない
・病気では幸せを感じるのが難しい
・ベーシックインカムのような、一定レベルの保障が必要
・国が平和で社会が安定していること
◎ 家庭に帰れ
・誰もが持っている拠りどころ ・お金があるないと関係ない
・不幸なことは孤独
◎ 自分、他人、環境の三層構造
・仕組みが弱者に対して柔軟性がない
・情報が不公平、一部に偏っている
・1人ひとりの心がけが大切
◎不幸とは自分が必要とされないこと
・仕組みとかハードの要因もあるが、人とのツナガリが大切
・脇に追いやられている人、ホームレス、窓際など
・自分で変わるのは難しい
◎希望を見せてあげることが大切
・明るいことを見せてあげらえれること
・政治家が暗い顔をしているのもいけない
・ワールドカップ、笑いは楽しかった ⇒ エンタメをもっと放映したら良い
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高橋講師のマトメの言葉
◎ HAPPY EQUATIONの中の 「RELATIVENESS」が大切
・地域、職場のツナガリが壊れている
・最後のよりどころの家族も悲鳴をあげている
・もう一回、ツナガリを回復すること
・不幸が伝播しないで、立て直していくにはこの関係性を再構築すること
◎ マットダンスにヒントがある
・マット・ハーディング… もとは”引きこもり”だったが、
ネット関連の仕事でお金を得て勇気を持って海外に出かけていった。
・踊ってみろよということで、踊りを始めた
・1人ではなく、みんなで一緒になって踊るところに価値がある。
・貧困や戦争やいろんなことがあっても、どの国でも笑っている。
・踊れる彼の勇気を感じる。 この想いが大切!!
◎ 幸せとは個々人の勇気、貢献しようとする勇気がその根源だと思う
・そういうことが支えられる社会になることが重要
・それぞれの人が、会社で、地域で、家庭で何ができるかを考えて取り組んでほしい。
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最後に佐藤代表の言葉
◎ 幸せの基盤としては「自由」があると思います。
・ 自発的意識でここにこれるのは自由があるから
・ 日本にはまだ基盤があるが、私たちの価値観と若干ずれているだけかもしれない
・ いろんな価値観がごちゃごちゃになっているようにも思う
・ いったん箱を空っぽにして詰めなおすことが大切ではないでしょうか
◎ 自分が幸せだったら、周りの人も幸せにすることを考えて欲しい
・ 幸せは伝播するので、このつながりが一番大切です。
・ 今日のいろんな気づきをベースに考えていっていただきたい。
次回の子どもHAPPY化計画ワールドカフェは4月3日(日)午後でです
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ということで、「幸福」について考えるとても良い場でした。
講師の高橋さん、主催者の皆さま、そして一緒に対話をしていただいた皆様
ほんとうにありがとうございました。
多くの気づきがありましたので、近いうちに「幸せ」について、
少し自分なりに纏めてみたいと思います。
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「幸福論(総論)~経済・社会・ココロのバランス」に参加しました。
とても練りこまれた企画の素晴らしいワールドカフェで、
幸福について深く考えるきっかけになりました。
(やや日にちが経ってしまいましたがレポートさせていただきます。)
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第一部
内閣府経済社会総合研究所 主任研究官 高橋 義明さんのお話
テーマは『 ARE YOU HAPPY?』
◎ 幸福=おかね?
・生活満足度と一人当たりGDPとは相関がない(日本のデータ)
・幸福度も一定レベル以上のGDPがあればほとんど相関がない (世界のデータ)

◎日本の幸福度は世界の中位~下位
・いろんな研究データで同じ傾向がある
・2010年春の内閣府調査結果でも、日本はあまり高くない。
(「5点:どちらとも言えない」と「8点:幸せと感じる」の二つの山がある)

参考 ⇒ 内閣府「国民生活選好度調査結果」pdf. (当日の資料とは異なります)
◎幸福度に関する調査研究結果の紹介
✔ 女性のほうが男性よりも幸福度が高い。
・ただし、たばこを吸わなければ男女差がないという説もある
・アメリカでは女性の幸福度が相対的に年々下がっている
✔ 結婚しているほうが独身よりも幸福
・ただし、「幸福だから結婚した」という説もある
・年とともに、周りの環境でも変わる
✔ 若者と高齢者
・年齢と幸福度の関係はU字型になることが多い
・アメリカでは高齢者の幸福度が高い (ハッピーリタイアメント)
・日本では、加齢とともに低下する傾向があり重大なことである

⇒ 平成20年版「国民生活白書」 html. (当日の資料のいくつかが載ってます)
✔ 周囲の人との相対評価
・人が上がると自分が下がるという傾向がある
✔ 子育てに関して
・親が近くに住んでいる、パパがイクメン、など、周囲が支えていると高い
✔ ボランティアやコミュニティが活発なほうが幸せ
✔ 一般他者への信頼感が高いほうが幸せ
✔ 居住環境の影響もある
✔ 健康に関して
・健診データよりも、自己評価のほうが幸福度への影響が大きい
・自己評価が高い人の方が長生きする
◎大きな命題
◇ 幸福は時間を超えて継続できるか
◇ 不幸は時間とともに回復できるか
✔ 結婚: 結婚前~結婚までがプラス、その後低下、4年後にはゼロからマイナスへ。
✔ 出産/子育て: 生まれるまでがプラス、半年後からマイナスになる
✔ 死別: 直後は大きくマイナス。女性は二年でゼロに回復、男性は4年かかる
✔ 失業: 男女ともにマイナスが続くが、女性のほうがマイナスが少ない
なんとかなると思っている人は、マイナスが少ない
倒産などの場合は、マイナスが大きい
◎ 幸福の方程式
■HAPPYNESS= Socioーeconomics
+Health
+Relatedness
✔ すなわち
【幸福】= 【社会経済】+【健康】+【人との関係性】
✔ 健康にはメンタルヘルスも含まれる
✔ 家計が大切と思っている人は幸福感が低い
◎ 満足度と幸福度とは異なる
✔ 満足度は個人の尺度
✔ 幸せは家族など、関係性が影響する
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第二部
ワールドカフェ
4人一組にファシリテーターが一人ずつついて、対話をリードしていただきました。
対話の後にマトメの時間も取っていただいたので、整理することができました。
ラウンドは二回でしたが、時間がゆったりだったので、深い気づきが得られました。
それぞれのグループが対話を模造紙に纏めます。

私たちのグループの対話は
◎幸せとはなにか、どういうところで得られるか?
・変化があるから幸せを感じる
~寒い ⇒ 暖かい
~束縛からの解放
・五感が正常に作動する
~日頃当たり前と思っていることがいかに幸せか、実感できる
~健康が一番 大切な要素
◎幸せか不幸かは感じ方
・求めすぎると不幸になる
・現代人は幸せに気づきにくくなっている
◎満足度=(充足/欲望)は「慾」をベースとした尺度
・求めていけば限りがない。 ⇒逃げ水のようなもの
・「自分だけの幸せ」の要素が強い
・先人が言うとおり「足るを知る」ことが大切
「衣食足りて礼節を知る」~衣食が足りることも必要条件
◎質的な幸福感 ・・・「人とのツナガリ」がこれからは大切
・家族とのつながり、相手を尊敬する
・すごい人、一本筋が通っている人との出会い
・誰かに必要とされる、誰かから喜ばれる、人に感謝される
・量的な満足よりも、高次の幸せ
・質的な満足のほうが永続性がある
◎ ネット社会の中で、ツナガリが「個」化している。
・バーチャルだけのツナガリは悪いトレンドと言える
⇒ オープンな Face to Face の関係も大切にしたい
・情報がたくさん入るのは良い面、悪い面の両方がある
⇒ 取捨選択できる目を養うことが大切
◎ 結論として
・「ツナガリ」を大切にする
⇒ 人との関係づくり、コミュニケーション
・「不幸になってもよいじゃないか」という心の備え
⇒ 当たり前のことを幸せと思える
⇒ 何ごとからも学ぶものがある
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他のグループの発表では
◎ 人とのツナガリをもっと大切にしたい
・学校のなかの道徳教育できちんと学ぶ
・フランスのように日曜は休みにすると良い
・昔は助け合い社会 ⇒今は無縁社会
・昔は地理的に近かった ⇒今はネットで繋がる
~リアルのコミュニケーションも大切にすべき
~新しいつながりの手段として活かすことも同時に必要
◎ 心と体のバランスが取れていることが大切
・不幸せがあるから幸せがある
・自己肯定感が大切 (自分を愛せる、他人を愛せる)
・幸せをイメージできること
・先進国は物質的に豊かになったが心が貧しい、途上国の中にもHAPPYな国がある
◎ ファンダメンタルズ(社会基盤)が大切
・貧困では夢が持てない
・病気では幸せを感じるのが難しい
・ベーシックインカムのような、一定レベルの保障が必要
・国が平和で社会が安定していること
◎ 家庭に帰れ
・誰もが持っている拠りどころ ・お金があるないと関係ない
・不幸なことは孤独
◎ 自分、他人、環境の三層構造
・仕組みが弱者に対して柔軟性がない
・情報が不公平、一部に偏っている
・1人ひとりの心がけが大切
◎不幸とは自分が必要とされないこと
・仕組みとかハードの要因もあるが、人とのツナガリが大切
・脇に追いやられている人、ホームレス、窓際など
・自分で変わるのは難しい
◎希望を見せてあげることが大切
・明るいことを見せてあげらえれること
・政治家が暗い顔をしているのもいけない
・ワールドカップ、笑いは楽しかった ⇒ エンタメをもっと放映したら良い
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高橋講師のマトメの言葉
◎ HAPPY EQUATIONの中の 「RELATIVENESS」が大切
・地域、職場のツナガリが壊れている
・最後のよりどころの家族も悲鳴をあげている
・もう一回、ツナガリを回復すること
・不幸が伝播しないで、立て直していくにはこの関係性を再構築すること
◎ マットダンスにヒントがある
・マット・ハーディング… もとは”引きこもり”だったが、
ネット関連の仕事でお金を得て勇気を持って海外に出かけていった。
・踊ってみろよということで、踊りを始めた
・1人ではなく、みんなで一緒になって踊るところに価値がある。
・貧困や戦争やいろんなことがあっても、どの国でも笑っている。
・踊れる彼の勇気を感じる。 この想いが大切!!
◎ 幸せとは個々人の勇気、貢献しようとする勇気がその根源だと思う
・そういうことが支えられる社会になることが重要
・それぞれの人が、会社で、地域で、家庭で何ができるかを考えて取り組んでほしい。
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最後に佐藤代表の言葉
◎ 幸せの基盤としては「自由」があると思います。
・ 自発的意識でここにこれるのは自由があるから
・ 日本にはまだ基盤があるが、私たちの価値観と若干ずれているだけかもしれない
・ いろんな価値観がごちゃごちゃになっているようにも思う
・ いったん箱を空っぽにして詰めなおすことが大切ではないでしょうか
◎ 自分が幸せだったら、周りの人も幸せにすることを考えて欲しい
・ 幸せは伝播するので、このつながりが一番大切です。
・ 今日のいろんな気づきをベースに考えていっていただきたい。
次回の子どもHAPPY化計画ワールドカフェは4月3日(日)午後でです
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ということで、「幸福」について考えるとても良い場でした。
講師の高橋さん、主催者の皆さま、そして一緒に対話をしていただいた皆様
ほんとうにありがとうございました。
多くの気づきがありましたので、近いうちに「幸せ」について、
少し自分なりに纏めてみたいと思います。
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