●1/23 「子どもを守る目」学ぶ会
1月23日に「子どもを守る目」のイベントに参加しました。
第1部: 学ぶ会-「傷ついた子供たちのためにできること」
第2部: 橋本昌彦さん「絆」ライブ
第1部のテーマは
「傷ついた子どもたちのためにできること」
東京小平市の児童養護施設
「二葉むさしが丘学園」 職員の
鈴木さん、竹村さん、阿比留さんからお話を伺いました。
■児童養護施設の概要と現状
・施設数 全国 575ヶ所 東京 54ヶ所 (H21年度末)
・養護施設児童数 30,594人
(里親、乳児院、母子施設などを含めた総数は 約46,000人)
・戦後、「戦災孤児収容」を目的としてスタート
・現在は「被虐待児保護施設」としての性格が強い
→「単純養育」から「治療的養育」に転換され、職員の専門性が求められている
※1997年に児童福祉法が改正され、施策の基本理念が「保護」から「自立支援」に転換
・職員がオーバーワークでたいへん
~ 1人が対応する児童数が多い
~ 宿直を含むシフト勤務
~ 児童が抱えている問題が多様化し、精神にも激務
※ 職員配置基準
アメリカ 職員1:児童1
イギリス 職員1:児童1
日本 職員1:児童6(国基準)(3歳未満 1:児童2 3歳~6歳 1:児童4)
職員1:児童5(都基準)
※ 昭和51年から配置基準が変わっていない。⇒厚労省は見直しを始めた
※参考資料(学ぶ会の資料とは別です。・・・ネットから)
「もっともっと知って欲しい 児童養護施設」 pdf.
「児童養護施設について」 ブリッジフォースマイル html.
「児童養護施設の抱える今日的課題の検証」 pdf.
→ P15~P19に職員負荷についての詳細な話があります。
・財政的に余裕がない。
施設への支給費、児童一人当たりの生活費などを合算しても厳しい財政状況
※ 措置費用はいろんな種類があるようです。 (・・・こちらもネットから)
■ 二葉むさしが丘学園
◎定員 66名 (本園 60名 +グループホーム6名)
◎ 学園の運営
・ 職員 常勤:42名 非常勤:4名
うち保育士/児童指導員 26名
→ 一見、24:60(グループホームは別)にも見えますが、
シフトで仕事をするため、一部屋8名を1人の職員が担当します。
宿直は22:00~6:45で2部屋(自動16名)を一人の職員がみます。
※東京都の民営化の方針により、2010年4月から民間施設化
職員は全員入れ替えに [他施設からの異動や新規採用]
(元の職員は、都立や東京都社会福祉事業団等の他施設へ異動)
◎ 子どもたちの生活
・ 一日の暮らしの流れを定めて、規則正しい生活を送る
~これまで、ほったらかしにされてきた子どもが多いので、
毎日、ご飯が決まった時間に食べられることなどで安心して生活できることが大切
◎ どんな虐待を受け、どんな影響を受けているか
・虐待 (複数回答)
① 身体的虐待 38.7%
② 心理的虐待 23.5%
③ ネグレクト 78 %
④ 性的虐待 23.5%
・影響
~ 自己肯定感が少なく、自己否定が強い
~ 発達障害・知的障害・精神疾患
~ 暴力をコミュニケーション手段、表現手段として学んでしまう
~ 人を簡単には信じられない
~ 施設内でのトラブルの連鎖 (二重の虐待経験)
~ 不登校・虞犯・性的逸脱行為
など
◎ 職員として心がけること
・思い込みで関わってはいけない
・1人ひとりを良くみること
~ 必ずしも年齢相応ではない
~ 暴力以外の解決手段を知らない子
・チームで関わることが大切
~複数で関わることで、接し方を学ぶ
~ネグレクトだと学校にも行ってないので、人との関わり方をしらない
・寄り添うことが大切 (時間の共有)
~子どもを見守ること
~一緒に取り組むことが大事
(何かをしてあげようと、考えてはいけない)
・専門的に援助する
・時間はかかっても良い関係を築く
~子どもにとってはもともと「うざい」存在
~施設を出てから初めて良さが分かる(感謝される)ことも多い
◎子どもたちにとっていま必要なこと
・愛情
・養育者が変わらないということ
~職員定着率 4年 (仕事自体が重い、人間関係の難しさ)
~辞めてしまうと、その子の歴史 [生きてきた証] を知る人がいなくなる
・時間の共有
◎親育てをどうするかが課題
・結局は親の元に帰っていくので、どうリカバリーするかが難しい
・親の問題を解決しないと、結局はうまくいかない
~貧困、親の生活状況
~子どもへの支配的な態度
~育児書を盲信して破綻
~親の親、連鎖
■どのようなボランティアがあるか
1.学習 ・・・学生がほとんど
2.掃除 ・・・週1日2時間ほど
3.保育(会議中) ・・・〃 〃
4.遊び ・・・学ボラ 週末5~6人
5.イベント ・・・お祭りなど
◎大切なことは継続していくこと
・続けてくれることで、自分の為に来てくれるということを通して、
信頼関係を構築することが出来る。
・必ず来てくれる、約束を守ることが大切
■多様な里親制度がある
1.フレンドホーム (都) ・・・週末里親など、短期の預かり
2.養育家庭 (都) ・・・児童養護施設と同じく措置制度により、登録家庭に都が委託
3.里親 ・・・児童福祉法上の制度。 二年毎に更新、
4.ファミリーグループホーム ・・・専門性のある里親が、地域社会の独立家屋で養育
児童養護施設のことを学ぶ良いきっかけになりました。
また学ぶだけではなくて、より良い制度となるような働きかけや、
ボランティアなどの直接支援も大切だと思います。
ありがとうございました。
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第2部 「橋本昌彦さん「絆」ライブ」
司会の手島さんとシンガーソングライターの橋本さん

これまで、朝日新聞やNHKでも紹介されてきました橋本昌彦さんの
親を慕う子どもの気持ちを歌う「絆~ママへのラブソング~」
なんど聴いても心に響きます!!
NHKテレビ大阪の
「幼い子を育てる母親らの間に共感の輪を広げています。」
という特集番組もごらんください。
手島さん、二葉むさしが丘学園の皆さん、橋本さん、ありがとうございました。
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第1部: 学ぶ会-「傷ついた子供たちのためにできること」
第2部: 橋本昌彦さん「絆」ライブ
第1部のテーマは
「傷ついた子どもたちのためにできること」
東京小平市の児童養護施設
「二葉むさしが丘学園」 職員の
鈴木さん、竹村さん、阿比留さんからお話を伺いました。
■児童養護施設の概要と現状
・施設数 全国 575ヶ所 東京 54ヶ所 (H21年度末)
・養護施設児童数 30,594人
(里親、乳児院、母子施設などを含めた総数は 約46,000人)
・戦後、「戦災孤児収容」を目的としてスタート
・現在は「被虐待児保護施設」としての性格が強い
→「単純養育」から「治療的養育」に転換され、職員の専門性が求められている
※1997年に児童福祉法が改正され、施策の基本理念が「保護」から「自立支援」に転換
・職員がオーバーワークでたいへん
~ 1人が対応する児童数が多い
~ 宿直を含むシフト勤務
~ 児童が抱えている問題が多様化し、精神にも激務
※ 職員配置基準
アメリカ 職員1:児童1
イギリス 職員1:児童1
日本 職員1:児童6(国基準)(3歳未満 1:児童2 3歳~6歳 1:児童4)
職員1:児童5(都基準)
※ 昭和51年から配置基準が変わっていない。⇒厚労省は見直しを始めた
※参考資料(学ぶ会の資料とは別です。・・・ネットから)
「もっともっと知って欲しい 児童養護施設」 pdf.
「児童養護施設について」 ブリッジフォースマイル html.
「児童養護施設の抱える今日的課題の検証」 pdf.
→ P15~P19に職員負荷についての詳細な話があります。
・財政的に余裕がない。
施設への支給費、児童一人当たりの生活費などを合算しても厳しい財政状況
※ 措置費用はいろんな種類があるようです。 (・・・こちらもネットから)
■ 二葉むさしが丘学園
◎定員 66名 (本園 60名 +グループホーム6名)
◎ 学園の運営
・ 職員 常勤:42名 非常勤:4名
うち保育士/児童指導員 26名
→ 一見、24:60(グループホームは別)にも見えますが、
シフトで仕事をするため、一部屋8名を1人の職員が担当します。
宿直は22:00~6:45で2部屋(自動16名)を一人の職員がみます。
※東京都の民営化の方針により、2010年4月から民間施設化
職員は全員入れ替えに [他施設からの異動や新規採用]
(元の職員は、都立や東京都社会福祉事業団等の他施設へ異動)
◎ 子どもたちの生活
・ 一日の暮らしの流れを定めて、規則正しい生活を送る
~これまで、ほったらかしにされてきた子どもが多いので、
毎日、ご飯が決まった時間に食べられることなどで安心して生活できることが大切
◎ どんな虐待を受け、どんな影響を受けているか
・虐待 (複数回答)
① 身体的虐待 38.7%
② 心理的虐待 23.5%
③ ネグレクト 78 %
④ 性的虐待 23.5%
・影響
~ 自己肯定感が少なく、自己否定が強い
~ 発達障害・知的障害・精神疾患
~ 暴力をコミュニケーション手段、表現手段として学んでしまう
~ 人を簡単には信じられない
~ 施設内でのトラブルの連鎖 (二重の虐待経験)
~ 不登校・虞犯・性的逸脱行為
など
◎ 職員として心がけること
・思い込みで関わってはいけない
・1人ひとりを良くみること
~ 必ずしも年齢相応ではない
~ 暴力以外の解決手段を知らない子
・チームで関わることが大切
~複数で関わることで、接し方を学ぶ
~ネグレクトだと学校にも行ってないので、人との関わり方をしらない
・寄り添うことが大切 (時間の共有)
~子どもを見守ること
~一緒に取り組むことが大事
(何かをしてあげようと、考えてはいけない)
・専門的に援助する
・時間はかかっても良い関係を築く
~子どもにとってはもともと「うざい」存在
~施設を出てから初めて良さが分かる(感謝される)ことも多い
◎子どもたちにとっていま必要なこと
・愛情
・養育者が変わらないということ
~職員定着率 4年 (仕事自体が重い、人間関係の難しさ)
~辞めてしまうと、その子の歴史 [生きてきた証] を知る人がいなくなる
・時間の共有
◎親育てをどうするかが課題
・結局は親の元に帰っていくので、どうリカバリーするかが難しい
・親の問題を解決しないと、結局はうまくいかない
~貧困、親の生活状況
~子どもへの支配的な態度
~育児書を盲信して破綻
~親の親、連鎖
■どのようなボランティアがあるか
1.学習 ・・・学生がほとんど
2.掃除 ・・・週1日2時間ほど
3.保育(会議中) ・・・〃 〃
4.遊び ・・・学ボラ 週末5~6人
5.イベント ・・・お祭りなど
◎大切なことは継続していくこと
・続けてくれることで、自分の為に来てくれるということを通して、
信頼関係を構築することが出来る。
・必ず来てくれる、約束を守ることが大切
■多様な里親制度がある
1.フレンドホーム (都) ・・・週末里親など、短期の預かり
2.養育家庭 (都) ・・・児童養護施設と同じく措置制度により、登録家庭に都が委託
3.里親 ・・・児童福祉法上の制度。 二年毎に更新、
4.ファミリーグループホーム ・・・専門性のある里親が、地域社会の独立家屋で養育
児童養護施設のことを学ぶ良いきっかけになりました。
また学ぶだけではなくて、より良い制度となるような働きかけや、
ボランティアなどの直接支援も大切だと思います。
ありがとうございました。
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第2部 「橋本昌彦さん「絆」ライブ」
司会の手島さんとシンガーソングライターの橋本さん

これまで、朝日新聞やNHKでも紹介されてきました橋本昌彦さんの
親を慕う子どもの気持ちを歌う「絆~ママへのラブソング~」
なんど聴いても心に響きます!!
NHKテレビ大阪の
「幼い子を育てる母親らの間に共感の輪を広げています。」
という特集番組もごらんください。
手島さん、二葉むさしが丘学園の皆さん、橋本さん、ありがとうございました。
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