●11/12「子育て協働フォーラム」 | 【2030vision x PURC】 ブログ

●11/12「子育て協働フォーラム」

11月12日(土)
子育て応援東京会議主催の
『とうきょうの子ども・子育てスタンダードを作ろう』に参加しました。
場所は、代々木オリンピックセンター
10:00~16:30で、じっくり一日考えるというプログラム。
参加者はNPOの人、行政の人を中心に80名以上の方が参加しました。

------------------------------------------
■最初は、
厚生労働省 少子化対策企画室長の黒田秀郎さんの講演。
「子ども・子育て新システムについて」

以下のホームパージの
【資料2】子ども・子育て新システムの基本制度案要綱がベースです。
 ⇒ 「子ども・子育て新システム検討会議」資料

◎ 会議資料は、多様なステークホルダーのことを考えて作っている
  → 行間を読みながら考えていただきたい
◎ 東京も地域によって取組みの高低差がある
  → 斜めの関係や、他との連携でより良くして行っていただきたい
  → NPOがミツバチのように間をつないでいただけると良い

----------------------------------------------
■つづいて分科会。 レポーターは第一分科会に参加
テーマ「子ども・子育て新システムにおける虐待発生予防」

以下についてグループディスカッション
● 孤立している状態とはどんなことか?
● 孤立がなぜいけないのか?
● 気になるサインどう気づくか?
● どう対応するか?
● 誰を巻き込むか?

対応策についてのおもな意見は
 ◎ いろんな人に一緒に取り組んでもらう
  ・ひろばにスタッフ以外の人に来てもらう
   ~民生委員、保健所、健康センターなどなど
  ・シニア/学生/ママ サークルで家庭を支援 (有料?)  
  ・自称おせっかいなお母さん 
  
 ◎ 情報の共有
  ・公的機関とつなげる
  ・障がいに悩んでいる人に親の会の情報提供
  ・先輩ママの話が聞けると良い

 ◎ 孤立がちな人に対して
  ・日常的に聞き取る ・・・耳ダンボ!!
  ・声をかける  ・・・タイミングを考えながら
  ・子どもを褒める 大変だよねなどの声掛けをする
  ・プログラム(イベント・フリマなど)に誘う
  ・イベントの参加者がたりないので来てね~!と誘う
  ・共通の話題を見つける
  ・とにかく話を聞いてあげる(共感する)
   ※ 青森では 『んだんだカフェ』という名案が出た

誰を巻き込むか?の主な意見は
 ◎ 自分たちだけでは広がらないので多様なところと繋がる
  ・ ひろば、冒険遊び場、児童館、健康ランド
  ・ 商店会、自治会、町会、生協、シニアの集まり
  ・ 自治体窓口、民生委員、ピアサポートグループ、保健センター、助産師さん
  ・ 保育園、幼稚園、小学校、相談機関

 ◎ コーディネーターが重要
  ・ 民生委員は各家庭の情報があるのでもっと生かせるとよい
    (ただし個人差がある)
  ・ 世田谷には「要対協」要保護児童対策協議会がある
  ・ 子ども家庭センター(※)に担って貰ったら良い
    (ただ相談員もいろいろなので合わない人もいる)
  
 (※)参考 東京都 子ども家庭センターガイドライン

    ちなみに、すごいのを見つけました。
    【参考】 子ども家庭総合センター(仮称)
    北新宿に建築中(地上7階)で2012年8月末完成予定?

まとめて言うと
 ★ 発生予防のネットワークつくりが大切
   ・行政は発生しないと動かない
   ・いろんな関わりをもつのが良い

 ★ コーディネート機能が必要
   ・結局は『人』
   ・看板は「公」で実態は「NPO」が良いかも

--------------------------------------------
■最後はパネルディスカッション

◎ 『子どもの笑顔が輝く街』 ・・・文京区子育て推進課・課長 久住智治さん
  ・今の子育ては親支援の要素が強い
   ⇒ 子どもを中心において、子どもに愚直に関わることが大切!!
  ・ストレスがないような親支援、遊び、幼稚園教育など

◎ 正論だけでは何も変わらない  ・・・冒険遊び場 嶋村仁志さん
  ・「やめましょう」を止めましょう
  ・「子どもの都合」をきちんと伝えること
  ・ほんとの意味で自由に選べるように

◎ 大人の都合と子どもの都合とは矛盾する  ・・・白梅学園大学学長 汐見稔幸さん
  ・ 地域でうまくつなげていく、顔の見える関係 (子どもの顔を知ってることが大切)
    ~商店を拠点にしながら、地域への結節点となる
    ~地域の大人たちが子どもの面倒をみる
  ・ 子どもと年寄の仲介役がいる (仕掛けることが大切)

◎ 自然は子どもの豊かさを引き出す 
  ・ 自然をたいせつに
  ・ 仕掛けは重要 ・・・プレイパーク、森の幼稚園など
  
◎ 『どういう社会になっていくのか』がまず必要(※)  ・・・ 汐見さん
  ・ チルドレン・ファーストだが、直近の対策の前に”目指す姿”を定めること
   ~ 人口減、エネルギー、経済、通貨、税、いろんな問題がある
   ~ これらをどうまとめて解決するかのコンセプトがいる
  ・ 皆が争わないでちゃんと食べていける社会
  ・ 地球と共存する
  ・ アジアで一緒に住むのが面白い
    など

  (※)”どういう社会かを考えよう”にレポーターは激しく同意しました!!

◎ 人間は一人ひとり違うのが面白い  ・・・汐見さん
  ・ 日本のこどもは自分に自信がない
  ・ 私たちの育てている歯車が狂っている
  ・ 子供像をどうするかが大切
  ・ 小さい時にたくましい体験をしたほうがよい

◎ 世代間交流が必要   ・・・汐見さん
  ・ 都市部の商店街を活かす
  ・ コミュニティカフェをつくる  (カフェスローはいいぞ!)
  ・ とうきょうは人材の宝庫
  ・ 点でなくて面
  ・ プロセスを楽しむ
  ・ 地産地消で街づくり

最後に
★ 子どもを連れてる人を見たら声をかけよう!

・・・今のとうきょうは子育てしてる人を祝福してくれない街だ。  

いや~、まったくですね!!

この後、お馴染みの懇親会が二時間ほど、
ここでもネットワークの輪が広がりました!!
お疲れ様でした。
----------------------------------------------
■□■□■□■■□■□■□■■□■□■□■■□■□■□■