◇10・31「子育て」企画MTG | 【2030vision x PURC】 ブログ

◇10・31「子育て」企画MTG

10月31日夕方「子育て」企画ミーティングを開きました。
場所は渋谷宮益坂・南欧料理「タパス&タパス」
参加者は、落合さん、田中さん、奥さん、手島さん/みのりちゃん/ゆかりちゃん、
福田さん、工藤さん、中山 (あとNHK上田さんが13日イベントの取材にみえました。)

≪議題≫
1.子育ての考え方について
2.子育て新システムについて
3.12月のイベントについて
4.虐待についての取り組み

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はじめに
”2030ビジョン”の取組みを中山代表が紹介

◇ 「“2030ビジョン”プロジェクトが目指すもの」
 ・20年後のビジョン/ありたい姿を皆で考える
 ・ビジョンを実現するために具体的な取組みと
  2年後 10年後 20年後などのロードマップを描く
 ・ビジョンと具体策を共有するためにパンフレットのようなものを作成する。
  ~印刷は1000部ほどでも、ネットで閲覧&ダウンロードできるようにする
 ・市民の横のつながり、メディア、政党、団体などを通じてビジョンを共有したい。
  ~どういうルートがあるかを考えて取り組んでいきたい

 当日の配布資料  

◇ 2030年の将来像
 ・目指すのは「皆が希望を持てる幸せで持続可能な国」を目指す
   ~持続可能な社会の上で、
     一人ひとりの生活がきちんと成り立っていることが大切

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 ・すなわち「生まれ・育つ」⇒「学び・働く」⇒「充実した生活」の後に
  「豊かな老後」を送り、次の世代に感謝されながら引き継いでいくこと
 ・このためには、老若男女が互いを理解し合い支え合っていくコミュニティ
  が大切になってくる。


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1.子育ての考え方

 ・「社会全体で子育てをする」
  ○ 子どもを大切にする
  ○ ライフサイクル全体を通じて社会的に支える 
  ○ 地域のネットワークで支える

   ⇒『子ども・子育てビジョン』そのものです。

 ・実現にあたっては
  ○ 連続的で切れ目のない、子育て・子育ちの仕組みがある
  ○ 「社会全体で子育て」を皆が共有し、
    「家族会議」を通じて意見を反映していく
  ○ 結果として
    子ども自身が「大切にされていると感じながら健やかに育つ」

   ⇒ 『にっぽん子育て応援団の主張』そのものですね。 
  


2.子育て新システムについての意見交換

 ・2011年3月までに、子育て新システムが策定される予定。
  盛り込んで欲しいこと、意見書を提出したい。
  多くの現役お母さんの賛同を得たい。数が必要。
  子育ての現場を利用している人の意見が重要。
  その意見を集約して、メディアや企業、お母さんのサイトなどに
  意見書の内容を拡散協力してもらう。
 ・ →12月のイベントで家族会議をしてはどうか?
  有識者にも声をかけ、一参加者として参加してもらう。
 ・ 数がないと政治や行政を動かす力が弱い
  民意だというムーブメントにすることが大切

 ・ 世間一般は子育て新システムの情報を知らない人がほとんど。
  子育ての現場の人でも語られていない。育児をしている世代に届いていない。
  子育て世代にとっては置いていかれている感がある。
 ・なぜこんなに急いでいるのか。という感もある
  子育て新システムの策定内容は1月には決まってしまうだろう。
  意見書が策定されてから情報を流すのではなく、
  議論の過程から発信していく方が良い。

 ・難病や障害のある子どもが新システムからは除外されている。
  「子ども・子育てビジョン」で語られていた政策は理想論とされ、
  新システムではマイノリティへの政策が抜け落ちてる感がある。
 ・現在、子どもの発達障害が大きな問題になっているのにも関わらず、
  発達障害を含め、マイノリティ系のことはまったく触れられていない。
 ・マイノリティへの対応は今回の新システム政策では触れない、
  という意見があったらしいという話もある。
 ・いずれにしても、「子ども・子育てビジョン」と「新システム要綱案」では、
  内容にかなりの差がある。
  ・・・”ありたい姿”と”基本制度”との違いという面もあるだろうが。

  【参考】下の二つを見比べてください。
   ① 「子ども・子育てビジョン」     2010.1.29
   ② 「子ども・子育てシステムの基本制度要綱案」 2010.6.25 

 ・ 家庭的保育などを含めた多様な保育による量の拡大、
  幼保一元化の議論が中心になっている。
 ・ 幼稚園で、保育が必要な子供たちのケアがすぐに対応出来るかとい問題もあるが、
  0~3歳時には保育園の分園でも十分対応可能であることや、
  待機児童問題があるのは一部の商業都市に限られており全国的な問題ではない

 ・結局はお金の問題。
  専業主婦の母達が家庭の中で育児に孤立して悩んでいる問題も、
  父親が仕事で帰宅が遅いということが影響している。

 ・労働時間という問題がある。
  日本では8時に帰宅する父親が7割だが、北欧ではわずか2%。
   ⇒何のために生きるかを、いま一度よく考えたほうが良い

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 ・幼保一元化による指導者確保の問題が一部指摘されいるが、
  幼稚園と保育所の現職で、幼稚園教諭と保育士の両方の資格を持っている
  有資格者は74%以上(新卒では85%以上)で人材的な問題はなんとかなる。
  
【財政について】
 ~以下は、当日の議論を踏まえてデータも加えました。

 ・日本の家族関係予算をGDP比率で見たときに、
  フランス、スウェーデンなどの3%に比べて、
  日本は0.8%程度とかなり低い。 (2005年時点)

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    出典:平成22年版 子ども・子育て白書
 
 ・ただし、2005年頃の子ども関係予算1兆5000億円に対して、
  2010年度は 3兆4487億円となり、大幅に改善はされている。 
  (政権交替による子ども手当の影響が大きい・・・実効性はともかく)
  
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   出典:平成22年版 子ども・子育て白書

  
 ・いずれにしても、社会保障給付が高齢者に厚く、子どもには薄いという傾向がある。 

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  ・ただし、高齢者には90兆円が使われているのに、
   子どもには3兆円しか使ってないという巷の伝説は正確ではない。
   社会保障費総額は90兆円超であるが、このうちの高齢者向けは約60兆円。
   また、国税の投入は30兆円に満たない。
 
   
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 ・子育ては個人でやるものという概念が根強いのが問題。
  介護保険政策導入時にも成功の鍵は当事者たちのパワー。
  政治家や霞が関をを巻き込むことが大切。

3.12月のイベントについて

 ○イベントはプレ家族会議としたい。
  ・子育てをしていない世代にも参加してもらいたい。
    ~同じ島でやっているから他に広がっていかない。
  ・多様な世代やバックグラウンドの人に入ってもらって話し合う。
    ~子どもと年寄りが一緒にやるのが良い
    ~独居老人の見守りにも将来つながる
    ~障がい者も一緒で、多様な人たちを受けとめあう
  ・モデルケース的なものとして、メディアにも入ってもらう

 ○ 皆が情報を共有し、一緒に考え行動することが大切
  ・ 北欧の自治は自分たちの生活の中で考える
    ~議員は兼業、給料も少ない
    ~地方自治体の専業議員は役所の部局責任者となる。
  ・ 北欧は予算が地方にある。時間はかかっても日本にも根付くようにしたい。
    ~7割自治。地方に予算がある。  
    ~日本は3割自治だから、気合が入らない。 他人事、国依存になる
  ・ 地域で活動するにしては、親の帰りが遅いのが問題

 ○ そもそも早く帰れるようにすべき
  ・ 給料が安いから、長時間労働になる。
    ~自給を高めれば、短時間労働で給与総額は変わらないはず
    ~時間が少なければそれなりに効率を上げる
    ~    〃  〃    無駄な競争をやめて、異なる領域で努力するようになる
  ・ 住宅の負担が大きいから、長時間働いてローンを返そうとする
    ~住宅の新築・買い替え文化を変えればよい
    ~住宅保障制度を設けて、負担を下げれば良い
  ・ 教育費の負担も大きいから、せっせっと働く
    ~公教育を充実させて教育費を下げればよい
    ~全員が高等教育を受ける必要がなくなればよい
      それぞれの持ち味が活かせる教育に転換すべき


4.虐待についての取組み
 ・ 「11月13日の児童虐待防止シンポジウム」 の取材が入ったので、
   メンバー間の意見交換は行いませんでした。

 ・以前から話が出ているように、家庭訪問型子育て支援+アルファの
  形態を広めていけるように、新たなやり方をさらに模索していく。

以上です。

次のミーティングは11月4日(木)渋谷
「子育て」+「はたらく」 をトータルで考えます。

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