●10/24「子育て応援フォーラム」
10月24日(日)
にっぽん子育て応援団 のフォーラムがありました。
『子どもが輝く心豊かな社会を目指して』
~「子ども・子育て新システム」で実現するの?!~
場所は東京田町、「女性と仕事の未来館」
240名入る会場がほぼ満席に!
”2030ビジョン”MLメンバーもたくさん参加していました。
NHKでも紹介されました。
◇ NHKニュース
勝間さんが録画した動画 (にっぽん子育て応援団HPより)
◇ユーストリーム(前半)
■ 7年後の未来: 2017年の子育て (イメージ ビデオ)
・ 男性の育休がとりやすい
・ 夫婦で子育て、共に過ごす時間が多い
・ 子育てひろばでのつながり、地域の人たちとのつながり
・ 家庭訪問、産後ヘルパー、一時預かりなど多彩な支援
・ 子どもの成長に寄り添って丁寧にかかわってくれる子ども園
・ 無理なく働ける環境、働き方に応じたサービス
・ 子育て支援の財源は市町村にダイレクトに
・ 子どもたちに借金を残さない。当事者の声を聞いて子育て支援を工夫
・ ベビーシッターをする大学生の増加
「イクメン予備軍」が結婚できる男性の勲章
■「子育てがしやすい環境」に必要なもの 勝間団長
「お金」と「時間」と「将来の希望」が必要
◎ 政府でしかリードできない課題を解決する
・ 正規、非正規均等待遇の実現
・ 長時間労働規制
・ 公教育の充実、少人数学級制度、教育プログラムの柔軟化
◎ 一人ひとりができること
・ 問題を個人で抱え込みすぎないこと
・ 現状を説明し、まわりに愚痴ではなく、問題解決の手助けを得る
・ 個人の課題から、社会への視点を広げる働きかけ。 まずは情報共有から。
■新システムの勉強会に寄せられた声マトメ 松田妙子さん
○ 新システムへの期待
・ 地域の実情にあった取組みが展開でき、当事者や現場の声が届きやすくなる
・ 多様なサービスが展開でき、利用者の選択肢も増える
・ 自分が受けられる給付が権利としてはっきりする
・ 「保育に欠ける」から脱却して、すべての子どもの成長を支える仕組みになる
・ 子育て支援に使われる財源が一元化されて明確になる
● 新システムへの不安
・ 市町村間の格差が拡大しないか、行政とNPOが理解しあえるか
・ 利益本位になって質が落ちないか、ナショナル・ミニマムは確保されるか
・ 権利ばかりが強調されて、人と人との結びつきやつながり、支えあいが
薄れてしまわないか
・ 乳幼児期中心で、子どもの成長全体を支える支援になっておらず、
親の都合が優先しているのではないか
・ 本当に必要な財源が確保できるのか
◎不安を払拭し、期待を現実のものとするために
・ 当事者が政策決定の過程にきちんと参画する仕組み
・ 市町村や地域のNPOを支援する中間支援的な取組み
・ 柔軟でかつ質がきちんと保障される基準の策定と国によるナショナルミニマムの確保
・ 多様な主体によるサービス供給を底上げする支援とサービス確保の責務
・ 利用者の自己決定のサポートや地域の支え合い活動を支えるコーディネーター
・ ワークライフバランスを一緒に推進
・ 学童期の支援や、特に配慮を要する子どもの育ちの支援も一緒に推進
・ 社会全体でそれぞれの主体が負担を分かち合う仕組み
★ 具体的な提案
・ 国と地方それぞれに「子ども・子育て会議」を設置
・ 国と地方が役割分担し、責任を持ってサービスの質と量を確保
・ 基礎自治体と現場の支援者を支える中間支援、人材育成を強化
・ 現場給付、特に個人給付以外の取り組みへの財源の確保
・ 社会全体で必要な負担を分かち合う
---------------------------------------------------
■ パネルディスカッション: コーディネーター 堀田 力 団長
詳しくは、動画をご覧ください。
◇ユーストリーム (後半) (にっぽん子育て応援団HPより)
〇 岡本さん (NPO法人フラットスペース金剛 代表理事)
・ NPOなどのメンバーのいよいよ出番がきた
~地域のオバチャンも活躍できる
・ 「ええとこどり」だけはできへんで
~負担とセットで
〇 山田正人さん (横浜市副市長)
・ 市町村がんばります
・ 使い勝手の良い財源を
・ 事務が大変にならないように
〇 木村裕香さん (NTTドコモ 人事部 ダイバーシティ推進室長)
・ 切れ目のないサービスが求められる
~ 保育・幼稚園と小1の間に壁があって働けない
・ スピードが必要
~ 7年後、10年後はともかく、それまでの間どうするの?
〇 中島圭子さん (連合 政策部長)
・ すべての子どもへのチャンス
・ すべての子ども・子育てを対象にポリシーを持って確実に進める
〇 榊原智子さん (読売新聞東京本社 生活情報部)
・ ホンモノの”子育ての社会化を”
~ 高齢者は家族中心→ 介護保険制度になったが
なぜ、子どもの支援、福祉は貧しいのか?
・ 最も弱い立場の子どもや親の下支えがしっかりしていること
~ 典型的な家族から洩れている、ひとり親、弱い立場の子と親に目線を合わせて!
~ ナショナルミニマムを確立する
〇 駒村康平さん (慶応大学経済学部教授)
・ 新しい時代に合った社会の仕組み
・ 地域つくり→孤立の防止
・ 財源とサービスの確保
・ 正しい情報と議論への参加を!
~これ一つでは完成しない ⇒議論して皆でつくっていく
■ 会場との意見交換
〇 子どもが主語になっているかのかという不安がある
・ 子育てする大人の視点が強く、子ども中心でない感がある
・ 日本の児童福祉は「特別に事情のある子どもに支援をする」であったが、
現在もその事情は変わっていない。
・ 待機児童の解消、サービスを増やします という量の拡大が先行している
⇒子どもに保障されるべき育ちの環境、質の議論をきっちりすることが必要
・ 民間企業だったら、お客様視点で取り組むのは当たり前
子どもの意見を聞くのはなかなか難しいが、自分たちが外に出て行き体感すべき
・ 信頼できる大人との愛着形成を結ぶことが重要であり、ソフトの質が大切
〇 学校崩壊、学級崩壊がどこから来ているのかを突き詰めたほうがよい
・ 格差が受験戦争をさらに生む
・ 子育ての前に親育てが必要だ。 お受験の一方で子育てできない親もいる
・ 発達障害を早く見つけて対応することも必要。保育園もその端緒になる。
〇 子どもの時から子育てを経験することが大切
・ 自分の子供を抱っこするのが初めてという親をなくしたい
⇒大学生にベビーシッターをさせるとか考えたら良い
〇 措置の必要な子どもなど、仕組みからこぼれる子どもをどうするか
・ 措置から契約に切り替える流れの中でこぼれる子どもが出てくる
・ 子どもが中心であるべきなのに、親が契約する形になっている
・ サービスを市場に全部ゆだねることで良いのか
・ 子どもの福祉の場をサービス競争の場にしてはいけない
・ あくまでも公的なフレームに基づくのが基本
〇 子どもは社会全体の公共財であるという考え方を持つ
・ OECDでは、子どもの幼児教育にお金を投資したほうがリターンが大きいという
科学的に検証しながら、子どもの育ちを進めている。
(日本は、どんぶり勘定で、声の大きい人の言いなりになっている)
・ どの程度の幼児教育が必要かをきちんとやるべき
・ 日本はフランス型で、家族会議をベースに進めるのが良さそうに思う。
〇 子どもの変化に気づくこと
・ 子どもに向き合う時間の余裕、心の余裕が必要
(共働き、地縁・血縁なし、通勤時間もかかる、という環境)
・ ボランティアも含めた「外に頼る」部分も持って、自分が本当に大切なことを守る
〇 親を含めて環境をどう整えていくかが大切
・ 子どもは特別な事情を抱えながら育っていくもの
~それに大変さを感じる親を支援していく
・ 子どものことを良く分かっているのは身近にいる地方の役所
・ いっぽう、子どもの将来を良く考えているのは国の役人?
■末松副大臣のコメント
〇 長時間労働を下げて、子どもの力を上げて、しかも日本としてお金を稼がねば
ならないというのは大変だな~というのが率直な感想
〇 松田さんのマトメ発表資料は良くできている
〇 縦割りでやってきたことを、いろんなステークホルダーのコラボでやる
その仕組みをつくるのが新システムに求められている
〇 地方と国とのやり方、ナショナルミニマムを守りながら
〇 障害の人やいろんな人に対応できる肌理の細かさが大切
〇 人との絆の結び合い、愛がはぐくまれるような仕組みをしっかり提示したい
これがチルドレンファーストの原理
○ きれいな絵を描いても、絵で終わってはいけない。
⇒ 不退転の決意で予算を確保したい。
■パネラーの皆さんの提言
〇 社会保障目的税を導入して財源を確保 (フランスではCSG)
○ 乳幼児だけでなく、20歳未満までを対象に考えること
○ 量の拡大だけではダメ、質も大切
○ 最初から完璧なものはできない。 やりながら良くしていけばよい
○ 日本版の家族会議を導入する
○ 市町村への丸投げは絶対やってはいけない
○ 柔軟な発想が大切 (原理主義ではいけない)
○ 「コップの中の嵐」にしない。 皆が自分のこととして関わること
○ 働き方の問題を解決することが必要
~ 17時に子どもが帰ってきて、19時半まで一人で留守番させるのは異常
○ 知らないことを知って、自ら考えていくこと
○ 年よりも、若い人のことの現状を知り、サポートして欲しい
○ それぞれの地域のニーズに応じて自由度を持つこと
○ システムにビジョンがいる
○ 何とかしなければという想いで進んできたが、
自分たちの問題として勉強し、具体的に進むようになってきた
○ コップの中は、まとまってきて嵐は収まりつつある。
○ 今後は外に出て、人にどう伝えていくかが大切
⇒草の根封建オヤジを何とかしなければならない。
(子育ては母親の仕事・・・という認識を変えねばならない)
----------------------------------------------------
■ 樋口恵子 団長のお話
○ 今の少子化は女のストライキ
・ もっと産みたいのに、仕事と両立しようとしたら一人しか産めなかった。
・ 長い間 子どもを産む女が締め出されてきた
○ 子ども・子育て新システムは、これまでの社会を変える
・子どもを持ったからこそ社会と繋がり親も子供も一緒に育って行ける
・ 国がブレずにしっかりと続けていけばいずれは実現する
・ 子どもがいたら、
○ 結婚して辞めなくても良くなれば、女性の生き方も変わる、
・ 結婚が増える、子どもも増える
・ 結婚、出産が早くなる
○ 子ども本位を大事にする
・ 「保育に欠ける」というような従来の考え方を変えたい。
・ 「満1歳過ぎたら社会の中で見守られ、社会人として育つことは子どもの権利」
ということを法律に入れるべき。
・ 新システムには、障害児やひとり親などのことが少ないと感じる。
~すべての子どもの権利である
・ 人生100年社会の最初の土台の5~6年をつくっていく、子育て・子育ちに
にどんなものが入ったら良いかをきちんと考えたほうが良い
・ 良質の保育者や幼稚園教諭がしっかり子どもたちを見る
・ それを皆が、社会が支えるというようにしたい
-------------------------------------------------
以上
素晴らしいフォーラムでした。
民間の子育て支援の人たち、政府や霞が関の皆さん、行政、メディア、の方々、
そして普通の市民などいろんな人たちが、「子どもが輝く社会をつくろう!!」
という想いを共有できたと思います。
この想いを行動につなげていきたいと思います。
よろしくお願いします。
----------------------------------------------
フォーラム終了後の懇親会も、いろんなバックグラウンドの人たちが
40人ぐらい集まって、盛り上がりました。
にっぽん子育て応援団の、奥山さん、松田さん、當間さん、小原さん、皆さん、
パネラーの岡村さん、木村さん、質問をしていた 中野さん、田中さん、
参加されていた、福田さん、工藤さん、ほか沢山の皆さま
ありがとうございました。
にっぽん子育て応援団 のフォーラムがありました。
『子どもが輝く心豊かな社会を目指して』
~「子ども・子育て新システム」で実現するの?!~
場所は東京田町、「女性と仕事の未来館」
240名入る会場がほぼ満席に!
”2030ビジョン”MLメンバーもたくさん参加していました。
NHKでも紹介されました。
◇ NHKニュース
勝間さんが録画した動画 (にっぽん子育て応援団HPより)
◇ユーストリーム(前半)
■ 7年後の未来: 2017年の子育て (イメージ ビデオ)
・ 男性の育休がとりやすい
・ 夫婦で子育て、共に過ごす時間が多い
・ 子育てひろばでのつながり、地域の人たちとのつながり
・ 家庭訪問、産後ヘルパー、一時預かりなど多彩な支援
・ 子どもの成長に寄り添って丁寧にかかわってくれる子ども園
・ 無理なく働ける環境、働き方に応じたサービス
・ 子育て支援の財源は市町村にダイレクトに
・ 子どもたちに借金を残さない。当事者の声を聞いて子育て支援を工夫
・ ベビーシッターをする大学生の増加
「イクメン予備軍」が結婚できる男性の勲章
■「子育てがしやすい環境」に必要なもの 勝間団長
「お金」と「時間」と「将来の希望」が必要
◎ 政府でしかリードできない課題を解決する
・ 正規、非正規均等待遇の実現
・ 長時間労働規制
・ 公教育の充実、少人数学級制度、教育プログラムの柔軟化
◎ 一人ひとりができること
・ 問題を個人で抱え込みすぎないこと
・ 現状を説明し、まわりに愚痴ではなく、問題解決の手助けを得る
・ 個人の課題から、社会への視点を広げる働きかけ。 まずは情報共有から。
■新システムの勉強会に寄せられた声マトメ 松田妙子さん
○ 新システムへの期待
・ 地域の実情にあった取組みが展開でき、当事者や現場の声が届きやすくなる
・ 多様なサービスが展開でき、利用者の選択肢も増える
・ 自分が受けられる給付が権利としてはっきりする
・ 「保育に欠ける」から脱却して、すべての子どもの成長を支える仕組みになる
・ 子育て支援に使われる財源が一元化されて明確になる
● 新システムへの不安
・ 市町村間の格差が拡大しないか、行政とNPOが理解しあえるか
・ 利益本位になって質が落ちないか、ナショナル・ミニマムは確保されるか
・ 権利ばかりが強調されて、人と人との結びつきやつながり、支えあいが
薄れてしまわないか
・ 乳幼児期中心で、子どもの成長全体を支える支援になっておらず、
親の都合が優先しているのではないか
・ 本当に必要な財源が確保できるのか
◎不安を払拭し、期待を現実のものとするために
・ 当事者が政策決定の過程にきちんと参画する仕組み
・ 市町村や地域のNPOを支援する中間支援的な取組み
・ 柔軟でかつ質がきちんと保障される基準の策定と国によるナショナルミニマムの確保
・ 多様な主体によるサービス供給を底上げする支援とサービス確保の責務
・ 利用者の自己決定のサポートや地域の支え合い活動を支えるコーディネーター
・ ワークライフバランスを一緒に推進
・ 学童期の支援や、特に配慮を要する子どもの育ちの支援も一緒に推進
・ 社会全体でそれぞれの主体が負担を分かち合う仕組み
★ 具体的な提案
・ 国と地方それぞれに「子ども・子育て会議」を設置
・ 国と地方が役割分担し、責任を持ってサービスの質と量を確保
・ 基礎自治体と現場の支援者を支える中間支援、人材育成を強化
・ 現場給付、特に個人給付以外の取り組みへの財源の確保
・ 社会全体で必要な負担を分かち合う
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■ パネルディスカッション: コーディネーター 堀田 力 団長
詳しくは、動画をご覧ください。
◇ユーストリーム (後半) (にっぽん子育て応援団HPより)
〇 岡本さん (NPO法人フラットスペース金剛 代表理事)
・ NPOなどのメンバーのいよいよ出番がきた
~地域のオバチャンも活躍できる
・ 「ええとこどり」だけはできへんで
~負担とセットで
〇 山田正人さん (横浜市副市長)
・ 市町村がんばります
・ 使い勝手の良い財源を
・ 事務が大変にならないように
〇 木村裕香さん (NTTドコモ 人事部 ダイバーシティ推進室長)
・ 切れ目のないサービスが求められる
~ 保育・幼稚園と小1の間に壁があって働けない
・ スピードが必要
~ 7年後、10年後はともかく、それまでの間どうするの?
〇 中島圭子さん (連合 政策部長)
・ すべての子どもへのチャンス
・ すべての子ども・子育てを対象にポリシーを持って確実に進める
〇 榊原智子さん (読売新聞東京本社 生活情報部)
・ ホンモノの”子育ての社会化を”
~ 高齢者は家族中心→ 介護保険制度になったが
なぜ、子どもの支援、福祉は貧しいのか?
・ 最も弱い立場の子どもや親の下支えがしっかりしていること
~ 典型的な家族から洩れている、ひとり親、弱い立場の子と親に目線を合わせて!
~ ナショナルミニマムを確立する
〇 駒村康平さん (慶応大学経済学部教授)
・ 新しい時代に合った社会の仕組み
・ 地域つくり→孤立の防止
・ 財源とサービスの確保
・ 正しい情報と議論への参加を!
~これ一つでは完成しない ⇒議論して皆でつくっていく
■ 会場との意見交換
〇 子どもが主語になっているかのかという不安がある
・ 子育てする大人の視点が強く、子ども中心でない感がある
・ 日本の児童福祉は「特別に事情のある子どもに支援をする」であったが、
現在もその事情は変わっていない。
・ 待機児童の解消、サービスを増やします という量の拡大が先行している
⇒子どもに保障されるべき育ちの環境、質の議論をきっちりすることが必要
・ 民間企業だったら、お客様視点で取り組むのは当たり前
子どもの意見を聞くのはなかなか難しいが、自分たちが外に出て行き体感すべき
・ 信頼できる大人との愛着形成を結ぶことが重要であり、ソフトの質が大切
〇 学校崩壊、学級崩壊がどこから来ているのかを突き詰めたほうがよい
・ 格差が受験戦争をさらに生む
・ 子育ての前に親育てが必要だ。 お受験の一方で子育てできない親もいる
・ 発達障害を早く見つけて対応することも必要。保育園もその端緒になる。
〇 子どもの時から子育てを経験することが大切
・ 自分の子供を抱っこするのが初めてという親をなくしたい
⇒大学生にベビーシッターをさせるとか考えたら良い
〇 措置の必要な子どもなど、仕組みからこぼれる子どもをどうするか
・ 措置から契約に切り替える流れの中でこぼれる子どもが出てくる
・ 子どもが中心であるべきなのに、親が契約する形になっている
・ サービスを市場に全部ゆだねることで良いのか
・ 子どもの福祉の場をサービス競争の場にしてはいけない
・ あくまでも公的なフレームに基づくのが基本
〇 子どもは社会全体の公共財であるという考え方を持つ
・ OECDでは、子どもの幼児教育にお金を投資したほうがリターンが大きいという
科学的に検証しながら、子どもの育ちを進めている。
(日本は、どんぶり勘定で、声の大きい人の言いなりになっている)
・ どの程度の幼児教育が必要かをきちんとやるべき
・ 日本はフランス型で、家族会議をベースに進めるのが良さそうに思う。
〇 子どもの変化に気づくこと
・ 子どもに向き合う時間の余裕、心の余裕が必要
(共働き、地縁・血縁なし、通勤時間もかかる、という環境)
・ ボランティアも含めた「外に頼る」部分も持って、自分が本当に大切なことを守る
〇 親を含めて環境をどう整えていくかが大切
・ 子どもは特別な事情を抱えながら育っていくもの
~それに大変さを感じる親を支援していく
・ 子どものことを良く分かっているのは身近にいる地方の役所
・ いっぽう、子どもの将来を良く考えているのは国の役人?
■末松副大臣のコメント
〇 長時間労働を下げて、子どもの力を上げて、しかも日本としてお金を稼がねば
ならないというのは大変だな~というのが率直な感想
〇 松田さんのマトメ発表資料は良くできている
〇 縦割りでやってきたことを、いろんなステークホルダーのコラボでやる
その仕組みをつくるのが新システムに求められている
〇 地方と国とのやり方、ナショナルミニマムを守りながら
〇 障害の人やいろんな人に対応できる肌理の細かさが大切
〇 人との絆の結び合い、愛がはぐくまれるような仕組みをしっかり提示したい
これがチルドレンファーストの原理
○ きれいな絵を描いても、絵で終わってはいけない。
⇒ 不退転の決意で予算を確保したい。
■パネラーの皆さんの提言
〇 社会保障目的税を導入して財源を確保 (フランスではCSG)
○ 乳幼児だけでなく、20歳未満までを対象に考えること
○ 量の拡大だけではダメ、質も大切
○ 最初から完璧なものはできない。 やりながら良くしていけばよい
○ 日本版の家族会議を導入する
○ 市町村への丸投げは絶対やってはいけない
○ 柔軟な発想が大切 (原理主義ではいけない)
○ 「コップの中の嵐」にしない。 皆が自分のこととして関わること
○ 働き方の問題を解決することが必要
~ 17時に子どもが帰ってきて、19時半まで一人で留守番させるのは異常
○ 知らないことを知って、自ら考えていくこと
○ 年よりも、若い人のことの現状を知り、サポートして欲しい
○ それぞれの地域のニーズに応じて自由度を持つこと
○ システムにビジョンがいる
○ 何とかしなければという想いで進んできたが、
自分たちの問題として勉強し、具体的に進むようになってきた
○ コップの中は、まとまってきて嵐は収まりつつある。
○ 今後は外に出て、人にどう伝えていくかが大切
⇒草の根封建オヤジを何とかしなければならない。
(子育ては母親の仕事・・・という認識を変えねばならない)
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■ 樋口恵子 団長のお話
○ 今の少子化は女のストライキ
・ もっと産みたいのに、仕事と両立しようとしたら一人しか産めなかった。
・ 長い間 子どもを産む女が締め出されてきた
○ 子ども・子育て新システムは、これまでの社会を変える
・子どもを持ったからこそ社会と繋がり親も子供も一緒に育って行ける
・ 国がブレずにしっかりと続けていけばいずれは実現する
・ 子どもがいたら、
○ 結婚して辞めなくても良くなれば、女性の生き方も変わる、
・ 結婚が増える、子どもも増える
・ 結婚、出産が早くなる
○ 子ども本位を大事にする
・ 「保育に欠ける」というような従来の考え方を変えたい。
・ 「満1歳過ぎたら社会の中で見守られ、社会人として育つことは子どもの権利」
ということを法律に入れるべき。
・ 新システムには、障害児やひとり親などのことが少ないと感じる。
~すべての子どもの権利である
・ 人生100年社会の最初の土台の5~6年をつくっていく、子育て・子育ちに
にどんなものが入ったら良いかをきちんと考えたほうが良い
・ 良質の保育者や幼稚園教諭がしっかり子どもたちを見る
・ それを皆が、社会が支えるというようにしたい
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以上
素晴らしいフォーラムでした。
民間の子育て支援の人たち、政府や霞が関の皆さん、行政、メディア、の方々、
そして普通の市民などいろんな人たちが、「子どもが輝く社会をつくろう!!」
という想いを共有できたと思います。
この想いを行動につなげていきたいと思います。
よろしくお願いします。
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フォーラム終了後の懇親会も、いろんなバックグラウンドの人たちが
40人ぐらい集まって、盛り上がりました。
にっぽん子育て応援団の、奥山さん、松田さん、當間さん、小原さん、皆さん、
パネラーの岡村さん、木村さん、質問をしていた 中野さん、田中さん、
参加されていた、福田さん、工藤さん、ほか沢山の皆さま
ありがとうございました。