□10・13「はたらく」企画MTG | 【2030vision x PURC】 ブログ

□10・13「はたらく」企画MTG

10月13日に「はたらく」企画MTGを開きました。

場所は渋谷・宮益坂。
参加したのは6名でした。
参加するかも・・・という人は13名いたんですが、皆さんお忙しいんですね。

珍しく和室で”会談”  会場は『池田屋』・・・そんなわけないだろ!・・・ですね
  田中さん  黒沢さん  新井さん     福田さん    森さん        中山撮影 
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■パート① 「人が活き活きするはたらくとは?」を考える。
■パート② 「 課題と解決策」を考える。

『はたらく』 =「傍楽」、「働く」
・・・”暮らす”、“労働”、“稼ぐ”、“学ぶ”などとの関係を考えるのと同時に、
課題とその解決策を考えました。
 
① 「人が活き活きするはたらくとは?」    ② 課題と解決策のアイデア出し
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以下、ミーティングでの議論を、中山流に整理してみました。
 (若干、私見も入っています)

◆ 全体的な見方としては

「現代は、就職が難しく雇用も安定しない。
 また、自らの力を発揮できる場も得にくいと感じられ、、
 将来に夢や希望を持てない人が多くなっている。」

そして、課題として大きく5つが挙げられました。

1. 働く基本となる雇用機会そのものが減少している
2. 職業観自体があいまいになっている
3. 働くための力も弱くなっている
4. 子供を持つ親がしっかりしていない
5. 暮らしの基本である住まいが重荷になっている

では、課題ごとに、その要因と解決の方向性を整理してみます。


1. 働く基本である雇用機会そのものが減少している

【事象・原因】
● 産業構造の変化
  ・ 輸出製造業の生産減 (欧米不況、円高、海外移転)
  ・ IT、金融バブルの終了
● 需給ギャップの顕在化
  ・もともと30~40兆円レベルの供給能力過剰(過剰投資)
  ・流通販売も同じ構図
   ⇒シェア競争による優勝劣敗 (我慢較べ)
● 人をターゲットにした経営合理化(効率化)
  ・人員削減
  ・非効率な長時間労働
  
【解決策】
◎ 産業構造を社会のニーズに合わせる
  ・人の暮らしに直結した領域に産業をシフトする
    ⇒ 医療・介護・子育て・教育、 食、 住まい
  ・自給率の低い食料・エネルギーに投資する
    ⇒ 自然エネルギー発電、農林水産業、脱マイカー交通インフラ
◎ 高齢者の資金を市場に流入する
  ・老後の安心をもたらすサービスへの出資、消費
  ・若い世代の支援と、信頼コミュニティの形成
◎ 時間短縮を含めた働き方を変えて雇用を確保する
  ・週労働時間短縮
  ・定時間労働、有休フル取得、フレキシブル勤務
◎ 雇用以外の働き方をする
  ・自営業
  ・農林水産業 半農半X
  ・フリーランス (縛られない)
    ~仕事の全体像を分かった上で


2.職業観自体があいまいになっている

【事象・原因】
● 仕事を実感できない
  ・仕事を学んでない
  ・働いている姿を見ていない
  ・家事手伝いがない
●仕事の全体像を把握してない
  ・見えにくい仕事が多くなった
  ・仕事が細分化し、親の職場を見ても分からない
● ”楽”で”得”な仕事にだけ就きたがる
  ・仕事を選び過ぎ
  ・小学生の夢のまま
    ~夢が漠然としてるから、“青い鳥”を追い求める
  ・有名企業にしか就職したがらない
  ・情報過多で、多くを求めすぎる
  ・親もガテン系の仕事を望まない

【解決策】
◎ 仕事を実際に見たり、体験する
  ・リアルに働く場にいく
  ・家事を手伝う
  ・学校、クラブ等の役割をきちんと持つ
  ・中高の夏休みなどにインターンをやる
◎ 親と一緒に仕事を体験
  ・農業体験を親子で行う (コメを一からつくる)
  ・親子で献立てを考える⇒買物⇒調理⇒配膳
◎ 夢を持ちながらも現実的な選択肢も考える
  ・どんな仕事にも喜びがあることを知る
  ・目指す仕事に就くためのプロセス(ステップ)の意識を持つ
  ・親の過剰な期待をやめる


3.働くための力も弱くなっていると感じる

【事象・原因】
● 働く意欲が低くなっている
  ・働こうとする気持ちが低い
  ・希望を持てない   
  ・頑張ったことがない
● 粘り強さが足りない
  ・疲れやすい
  ・体力がない
  ・依存心が強い
● コミュニケーション力が弱い
  ・言語表象の違いがある
  ・人との関係を気にし過ぎる
  ・反応がない、できない

【解決策】
◎ 外遊びをする
  ・体と体のぶつかり合い
  ・男の子の家遊びを止める
  ・ゲームをほどほどに
  ・働く上での体の使い方を身に付ける
◎ 妄想力(想像力)を鍛える
  ・恋愛をする
  ・自分の目指す姿を一日一回頭に描く


4.子どもを持つ親がしっかりしていない。

【事象・原因】
● 親が子供を過剰に護る
  ・悪いもの、違うものを排除する
   (無菌、除菌栽培をしたがる)
  ・家の居心地が良すぎる
   ⇒外に出ていかない ⇒ひきこもる
  ・家の手伝いをさせない
●親が働くことの意味を教えない
  ・働かざる者食うべからずを教えない
   ⇒いつまでも援助するから本気で働こうとしない
●親がロールモデルになり得てない
  ・自分に自信がない
  ・自分にないものを子どもに求める
 
【解決策】
● 親の教育(共育)をする
  ・産科、中学校、高校などでの訪問教育
  ・小学校、幼稚園、保育園での親への啓蒙
  ・親は子の自立・自律を助けること
  ・期待し過ぎない
● 経済観念を子どもに持たせる
  ・援助し過ぎない
  ・家計簿をつけさせる
● 親が自尊の感情を高める
  ・同時に子どもを認めること
  ・心の余裕、時間の余裕を持つ


5.暮らしの基本である住まいが重荷になっている

【事象・原因】
● 家賃、住宅ローンが家計の重荷
  ・賃金が下がっても家賃は下がらない
   (受給均衡価格にならない)
  ・住宅ローンの支払い比率が高い
  ・家を手放しても借金だけ残る (欧米は借金もなくなるらしい)
● 家がないと生活が成り立たない
  ・求職もできない
  ・生活保護も受けられない

【解決策】
◎ 家賃負担を相対的に下げる
  ・家賃を経済に連動させる
  ・住宅ローンの貸付率を低く抑える
  ・最低賃金を上げる
◎ 生活の基本である家は誰でも持てるようにする
  ・低所得者への住宅提供
  ・ベーシックインカム制度を取り入れる
   または、ベーシックハウジング保障制度
  ・新たな下宿制度、シェアハウス制度
◎ 家を新築購入するという価値観を変える
  ・家具付き賃貸
  ・新築をやめてリフォーム
  ・100年持つ家を建てる

といったところです。
・・・ちょっと、追記が多かったかも

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長くなりましたので、
■パート③ 「低学歴者の就職と雇用」は、
  続編でお届けします。

  ■10・13「はたらく」企画MTG(続き)