前回に引き続き、カットボランティアのお話です
まず午前中は、宮城県石巻市内にある福祉施設のグループを3チームに分かれてまわりました。
私はデイサービスの施設に行き、車椅子に座ってもらったままカットしました。
スタッフさんのカットもさせていただきました
午後からはマイクロバスで移動して、同じ石巻市内の黄金浜会館に行きました。
カットや足湯、ハンドマッサージ、お顔のエステをしました
この地域は前回の記事にも書きましたが、しばらく自衛隊が来てくれず支援が行き届かなかったそうです。
そこで中心になって皆を取りまとめている藤田さんという男性がボランティアに行った私達に色んなお話をしてくださいました。
本当に壮絶なお話で聞いてるだけで涙が出そうなくらいお辛い体験談をしていただき、私達が思っている以上にまだまだ大変な状況の中、私達美容師に向けて励ましのお言葉をいただきました。
「僕がどんなけ良い話をしても誰も感動しないのに、美容師がカットをしたりメイクをすると、感動して泣く人もいるし、皆が笑顔になる。
僕は君達を魔法使いだと思っています!
そして精神科医にひってきすると思います!
そんな素晴らしい技術を持っている事に誇りをもって頑張ってほしい!!」
というような事を言ってくださいました
もし私が被災者だったら自分の事だけで精一杯だと思いますけど、藤田さんは他人を励ます言葉をかけてくださり、地域の皆の事をすごく考えていて、なんて器の大きな人なんだろう…と感動しました
お話を聞きながら、てんつくマンさんが美容師向けに書いてくれた、私の好きな詩を思い出していました。
美容師とは天使の仕事
シャンプーとはいやな思い出を流してあげること
カットとはひきずっている過去を切り落としてあげること
セットとは心を整えてあげるということ
天使の仕事にいつも誇りを。
by てんつくマン
改めて、誇りをもって仕事したいと思いました
石巻市から帰ってきてから、被災地と名古屋の生活の違いに違和感を感じつつ、私には帰る家があり、平和に毎日が過ごせているごく当たり前の出来事に感謝の気持ちが前以上に芽生えました
石巻市から帰ってきてもう5日が経ち、毎日色々と考えるようになり、もっと何かできるんじゃないか?と悩ましい毎日を過ごしています。
やっぱり宮城県は遠くて、車で10時間くらいかかるのでしょっちゅうは行けないけどまた行きたいと思いますし、皆さんも現状を見ていただきたいと思いました。
そして今名古屋ででも、私にできる事を精一杯していきたいです