ぷぷぷぷぷぅ! 稼ぎの悪いマンガアシスタントの育児日記
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「教皇選挙」
Amazonプライムで視聴しました。
カトリックの最高指導者であると同時にバチカン市国の元首でもあるローマ教皇が死去し、新教皇を選ぶ教皇選挙(コンクラーベ)が行われるが、さまざまな思惑と裏工作が飛び交うというお話。
見て強く思ったのは
宗教という清らかな世界とされる場所においても、やはり権力闘争は存在するのだという現実でした。
そこでは、ドロドロとした人間の業や、時に卑劣とも言える蹴落とし合いが当たり前のように描かれています。
登場するのは、人生経験も豊富な“いい歳をしたおっさん”たちです。
それでもなお、欲や嫉妬、保身といった感情に振り回される姿には、思わず苦笑いしてしまうと同時に、凄まじいリアリティを感じました。
しかし、それこそが人間なのだと思います。
清廉潔白であるべき存在とされる人々でさえ、結局は同じ人間なのだと描かれることで、この映画はかえって強い説得力を持っていました。
また、理想や信念、意思が強ければ強いほど、他者の考えや価値観を認められなくなるという構図も強く印象に残りました。
なぜ宗教戦争が古くから絶えないのか――その理由は、まさにこの点にあるのではないかと、以前から感じていましたが、本作を通してあらためて実感しました。
それは決して宗教の世界に限った話ではなく、保守とリベラルの対立など、現代の政治構造とも驚くほど重なります。
信じている理想が正しければ正しいほど、相手の主張を「間違い」と断じてしまう。その結果、対話よりも対立が先行してしまうのです。
この映画は、宗教という枠組みを借りながら、人間社会全体に共通する分断の構造を鋭く突きつけてくる作品だと感じました。
