そろそろ退店の時間になる頃。


H「あまりメールくれないね?」


多分そんな事ないんだけど……出会ってから2ヶ月近く毎日必ず一言では終わらないような何かしらの会話をしているでは無いか。




……ただ。




私「あまりしつこくしないようにはしている」


私「控えている、君も忙しいだろうから」


H「私が寝ている時だけだよ、返信出来ないのは」


H「私はあなたにいつも会いたい」


H「わかる?」


私「うん、わかる」


客の私に毎日店で会えたらHにとっては良い事だろう。


稼ぎになるし、たまご回避である。


私は聞かなかった。


それは客としてでしょ?と。


聞けなかったなぁ……。


でも今までのHは絶対にそんな返しはしなかった。




Hが私に好意を持っているのは感じている。


しかし、その好意。


それ以上でもなくそれ以下でもなく……。

 

その好意は私の言動の変化により日に日に増してはいる気がしているが、正直分からない。


考えれば考える程、私は無限の迷宮を彷徨う事になる。


他の女の子の反応や、仲の良いRの反応、Hの言動の変化を見るにかなりの好意があるのは間違いない。




でも多分ね、この想いが実る事はないんだ……。


それはわかっています。


でも好きになってしまったから仕方ない……。


好きなものは好きなのだから。




私はその日帰路に着いた。


Hは私が前回酔いすぎた時、家に着いたのかどうなのかずっと安否確認の連絡をしてきた。


今回はその心配はないのだが。


帰路にHからLINEが来たのだが、妙に淡白で他人行儀なLINEだった。


H「Kiotsukete ne」


H「Domo arigatou gozaimashita」


日本語カタカナである。


私は少しその淡白さを少し残念に感じた。


私「Hai」


とだけ入れて家に帰った。


帰宅して即座に死亡。


途中目が覚めて、スマホ見たらLINEが来てる。


H「私たちは家についたよ」


H「あなたも家に着いた?」


朝5時位のLINEだ。


私が目覚めたのはその1時間30分後。


私「今家だよ」


と返信。


H「今家に着いたの?」


違います……だいぶ前に着いて寝てました。


現在時刻は朝6時30である。  


そして私はまた寝た……。


すると……。


なんか電話が鳴ってる。


Hのビデオ電話である。


私は眠かったが、頑張って電話に出た。


H「嘘付き!」


私「えっ?」


H「なんで起きてるの?」


私「いや……君が電話してきたんでしょ……笑」


私「嘘はついてないよ、家に着いてすぐ寝ただけ」


そこからまた一緒に住んでいる女の子達と挨拶をしたり、座り込んで元気のないRの姿を見せられたり……。


フィリピン料理を食べているのを見せられながら


H「食べてくださいー」


とか不可能な事言われたり。


H「ぷぅぷぅはタガログ語勉強na」


とか言わたり。


30分程経過して


H「私今からシャワー浴びるne」


H「また後でね」


と電話を切った。


最近この時間の電話頻発。


仕事が終わり、帰宅して1番自由な時間なのだろう。


その時間に私に意味不明な電話をしてくれるだけで私は嬉しいのだけど。


私「あなたの顔を見て、あなたの声を聞くと、よく眠れます」


私「Oyasumi」

 

H「Oyasumi nasai!!☺️♥️」


H「Bola bola ne haha but, thankyouuuuuu🥹♥️♥️」




続く……