私は席を移動した。



Dと一緒に。



今の席じゃなければどこでもいいや。



そう考えていた。



案内された席に着いた。











そこは















私とDが初めて出会った席だ。

私とDの並びもその時と全く同じだ。





Dは私に問う。





D「ねぇ、ここ覚えてる?」

私「うん、初めて出会った場所だね」

D「そうだよ、覚えてたんだ?」

私「君も覚えてたんだね」

D「うん」

私(忘れるわけは無いさ)



Dがそこにしてくれたのか、たまたまかは分からない。



だが、私はお互いが初めて出会った場所で最後に過ごせる事に感動した。



Dはちゃんと覚えてくれてた。



私とリモコンバトルをした事も。



何もかもを。






Dは料理を持って来てくれた。



D「食べなさい」

D「食べて下さい笑」

私「OPO」



Dは私が非常に簡単ではあるが、タガログ語を話すととても素敵な笑顔をしてくれる。



D「私は日本語を勉強してる」


D「あなたは私と話すのに日本語だけど、タガログ語も勉強して欲しい」

私「あ、あぁ……」

私「わかった、勉強するよ」





こんな会話をしながら、私は料理を食べた。





Dにあーんしてもらいながら。





しかし、Dはまた呼ばれた。








時間は3時30分。







もう少しで本当にさよならだ。



Dは他の常連の卓に長いこといる。



やはりオープンラストの客と私ではタレントの配置は違うのかもしれない。



わからないが……。





そしてまたヘルプの娘が来る。



この娘は何回か見た事はあるが、実際隣は初めてだ。



とても美人だが、愛嬌もある。

そしてこの娘は歌が上手い。


ショータイムで聴いている。



それにしても、この娘……尋常じゃないくらいにテンションが高い。

もしもこの娘が初めて私の隣に付いたのなら、私は指名していたであろう。





私はフリスクを食べていた。

その娘も食べたいというのであげた。





……。









……。







「うぇ」








これ不味い。



その娘は不味いと言って、何か飲みたそうにしてたので私はドリンクなんか飲みなと言った。



その娘はありがとうと言ってドリンクを飲んだのだが。



私は「君、それ作戦でしょ。上手いなぁ」

その娘「ゲラゲラ」

私「ゲラゲラ」

私とその娘「ゲラゲラ」



まじで楽しいw



私に合う娘がヘルプに来るとDの居ない隙間を埋めて来れる。







だが時間は3時50分。








もうすぐ終わりだ。







Dはやってこない。






まだ15分位しか一緒に居れてないよー大泣き









続く……