5月29日 朝の読み聞かせ、高学年。

私の担当は、4年5組。

集まりが悪く、なかなか始められず。。。
担任の先生もさっきまでいたのに、どこかへ。。。
やっと集まって、日直さんが
「起立~、礼!」
「おはようございます!!」
子ども達の声が揃っていて、元気な大きな声!
負けずに、私も大きな声で
「おはようございます!元気な挨拶って、すごく気持ちがいいね。」
待たされてちょっと。。。だったけど、元気な挨拶で帳消し。

1冊目。
『どんなかんじかなあ』中山千夏/文 和田誠/絵  自由国民社

  「ともだちのまりちゃんは めがみえない。
   それで かんがえたんだ。
   みえないって どんなかんじかなあって。」で 始まるお話。


   障害のある友だちのことを考え、自分自身のことも考え。
   お互いの気持ちが心にすーと入ってくる。
   心のバリアフリーを考える絵本です。   

   GWにフジテレビで行われた『EHON JAPAN』で
   アナウンサーによる読み聞かせ会で読まれました。
   

   第11回日本絵本賞の日本絵本賞受賞(2006年)
   第52回青少年読書感想文全国コンクール課題図書 低学年の部(2006年)

途中、「めをとじてみよう。」というページがあって、
『EHON JAPAN』のアナウンサーは声かけをして
「さあ、みんなも めをとじてみてごらん。」と間をとっていたが。。。

私は、声かけはしないで、間をとった。
読んでいる時は子ども達の方は見ないので。。。
子ども達がどうしているのか、すごく気になりつつも本に集中して。
最後は、考えていたぼくの全身の姿の絵で 言葉は無く、おしまい。
ここで更に考えることになるので、長く見せてから、裏表紙、表表紙。

実は、最後のページの絵は、ぼくが車イスに座っている絵なのです。

パチパチパチ
子ども達、ふぅ~~ん、そういうことだったのかぁ~みたいなうなづき。
子ども達にも伝わったかな。。。何かが。。。

時間が押していたので、すぐに。

2冊目。
『ぼくがいっぱい』いもとようこ/作  岩崎書店

   「がっこうからかえってきたら
    おかあさんがつぎからつぎにいってくる。」 で始まるお話。

    おかあさんから宿題やりなさい、歯医者に、犬の散歩も、と言われてうんざりするぼくが
    考えたのは、ぼくがいっぱい いたらなあって。。。
    コピーロボットのように ぼくがいっぱい出てくる絵は楽しいです。
    でも、世の中 そううまくはいかないものよ。と教えてくれる絵本です。


やっぱり、ぼくがいっぱい出てくるページでは
驚きの声と嬉しそうな笑い声。
いもとようこさんの優しいタッチの絵は子どもうけがいいです。

パチパチパチ たくさんの拍手。
「ありがとうございましたーーー!」
またまた、大きくて元気な挨拶。たくさんの笑顔。
またまた、私も負けずに
「こちらこそ、ありがとうございました!」

だって、子ども達の笑顔って、最高の癒しアイテムです。
それを絵本を読むだけで いただけるのですから、ありがとう!なのです。

余談ですが、次の日の朝。

子ども会の世話人をしている私は、
毎朝、集団登校の班の見守り・付き添いをしに息子と集合場所の公園へ。

読み聞かせをした4年5組の男の子が6年生のお兄ちゃんと公園に来たので
私が「おはよう!」と言うと。。。
6年生のお兄ちゃんは、こくんとうなづきながら、「おはようございます。」
4年生の弟くんは、いつもはうなづくだけだったのですが、

「おはようございます。」とちょっと小さかったけど、はっきりと。

4月5月と弟くんは こくんとうなづくだけだったのに。。。すごい。。。

嬉しくて、私は「おはよう!うん、おはよう!おはよう!」と繰り返してしまいました。

読み聞かせの時、「元気な挨拶って、」と話したとき
この弟くんの顔をニコッと見たんです。目力が聞いたのか。。。

とにかく、嬉しい挨拶でした。