障害児の父親であり、妊娠・出産・子育て期の夫婦関係を180℃変えるカウンセラー
山本峰司(たかし)です。
長男と次男が口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という病状です。
次男はダウン症,、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)でもあります。
そして、妻が口唇口蓋裂です。
昨日、地域で毎月開かれる子育てオープンスペースに、ダウン症の次男と行ってきました。
ほぼ母子参加で、一組夫婦とお子さんが参加、父子はボクだけでした。
しばらくしてから、自己紹介タイムがありました。司会者が「夫自慢をしてください」と言いました。
・夜帰りが遅いけれど、土日はいつも意外なところへ連れて行ってくれるので楽しみです。
・最近、この子を見てくれるようになりました。買い物やショッピングできるようになり、おかげで一人の時間をつくれるようになりました。
・前回は、この子が中に入れなかったので、今回一緒に来てくれました。
(勇気がいったと思います)
そうすると、やはり出ました。
・うちの夫、イクメン気取りなんです。風呂に入れたり、子どもと遊んだりしてくれます。でも「オレ、イクメンだろ」とか言うのですが、全然・・・。土日は、自分の好きなサッカーをするか見に行くばかりで、娘にもサッカーさせるとか言っています。私はピアノ習わせたいのに・・・
いつも思うのですが、自分で「イクメン」と言うのは危ないですね。
「オレ、イケメンでしょ」と女子に向かって言う人はあまりいないと思いますが、妻にイクメンをPRする人は多いようです。「やってあげている」という感覚なのかもしれません。
帰り際、案の定そのママに言われました。
「パパ一人で(障がい児を連れて)来て、イクメンですね~」
ボクは、イクメンであるかを評価するのは妻子であると思います。
だから、他のママにそう言われても、それを鵜呑みにしてはならないと思います。
そうよく言われて、鼻高々になってしまったことがあります。でも所詮は他人からみてのこと。
自分の好きなことをするなら、それ以上に家事・育児をこなし、妻と子どもを喜ばせる努力が必要であると学びました。
そして、そのママにお伝えさせていただいたのは
・ダメだししすぎていない?パパを子どもと一緒に誉まめ殺すくらいほめてください
・完璧求めていない?細かいことやちょっとしたことは目をつむってあげてください
・比べていない?隣のイクメンパパでなく、過去のパパの成長を比べてください
街の中でも父子で歩くイクメンは当たり前となりましたが、イクメン気取りやなんちゃってイクメンはたくさんいます。
同時に、イクメンを求めていながら、育てていないママもたくさんいます。
ボクは、毎週のように広島風お好み焼きを作っています。それは自分の特技だと思っていたからです。「お店出せるんじゃない」と心の中で思っていたところ、実は言い方が悪いですが、妻に手のひらで転がされていたのです。
妻は、日曜日は楽をしたい。大好きなお好み焼きを食べたい。
だから、誉めて誉めて誉め殺されてきました。
「これ、お店で食べるよりうまい」「このキャベツの焼き加減、サイコー」
そして、子どもとグルになっているのです。
それがわかったのは、何回か失敗したな、と思った時のことです。
急いで作って、どう見えても生焼きだった時に、「ゴメンネ」と謝ったのですが、それまで「おいしいよ」といいながら、その生焼けの部分はわからぬようによけていたのです。
共働きが増え、手のかかる兄弟がいたり、障がいを持つお子さんがいると、夫の協力が必要です。
あなたは、夫をイクメンに育てようとしていますか?