戦う司書と絶望の魔王 (集英社スーパーダッシュ文庫 や 1-9)/山形 石雄
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しちゃったよ。ホントは風呂で3日くらいかけてじっくり読むつもりだったのに。


前作「終章の獣」のあとがきで、次が最後、みたいな事が書かれてたので最後なのかなーと思ってたら。

戦う司書と終章の獣 (集英社スーパーダッシュ文庫)/山形 石雄
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前作、「終章の獣」が、おわりのはじまりで、今回の「絶望の魔王」が、おわりのつづき。

で、多分、次がホントの、おわりのおしまい、なんだろな。

次でちょうどシリーズ10冊目だし。



それにしても、この作者…構成力すげぇ。

ここで、最初の彼にもっていきますか!そうですか!

なんて、ちょっくしウハウハしちゃったり。

「菫の咎人」は、何か思ったより美しくない話だったなーとか。

でもね。

昨日、読み進めてしまったのは、先が読めるようで読めないようなもやもやした気持ちだったから。

今回語られたのは、世界を滅ぼそうとしているルルタの過去の話。

世界を滅ぼす魔王の彼は、昔、どうやら世界を救った英雄だったという。

つまり、何かしらのクライシスがあり、彼は英雄→魔王になった訳です。

歌い人のニーニウと、いい感じになっても、現在の彼を思うに、悲劇が待ってるとしか考えられないのです。

どんな悲劇が待ってるのか…

そう思うと、読みたくない、でも止められない。

そんな感じで、読み進めてしまったのですじょ。



そいやー、さっきガトーさんの事、「人に自分の理想押し付けるヤツは苦手」って言ったけど、

この中にもそういう奴が出てきてさー。

ヤーなヤツなんでございますよ。

あぁ、こういう奴が実は世界が滅ぶきっかけになったりするよね。




うーん。私は出来うる限りハピエン主義なんだけんども。

この話で、大団円が望めるのだろうか、とも思うので。


世界は救われなくてもいいから、ニーニウが絶望から救われるといいなぁ…




ところで、何となく、ニーニウの声を坂本真綾嬢で想像してしまいました。

何か可愛くて。