先日、本屋で買ったまま、シュリンクもそのままの状態でほったらかしになっていたマンガ文庫を今日やっと、読みました。やっぱし、好きだなぁ、遠藤節。
遠藤さんの独特の台詞回しと厭世観、それでも、優しい目で世界を見ている。
そんな世界観が大好きです。人の醜悪さを達観しながらも、人の美しさも忘れてないんだよね。

↓は、10歳にしてMITを卒業し、訳ありで父の代わりに会社を経営する大企業の社長令嬢と、彼女のボディガードに雇われた私立探偵の波乱万丈な日々が笑いあり涙ありで描かれたコメディアクション。
フォレスト君、かっこいいよ!!(///∇//)
絵的ではなく。<失礼。
遠藤さんって、決して綺麗な絵ではないんですよ。ただ、世界観にはものすごくあった絵柄ではあるし、変に綺麗な絵で描かれたら、台無しなところがあると思う。味があるというか、登場人物が、すごく生きている。

私が今回、ぐっときたのが、ヒロイン・アレクが幼い頃に自分を捨てておきながら、財産目当ての再婚相手にそそのかされて、親権を取って、アレクをフォレスト君から引き離そうとした時、裁判で言った台詞。

「私が幸せかどうかを なぜほかの人が決めるの?!」

アレクは本当に自分の事を優先して考えてくれる一番の人が、フォレスト君だって知っているから。
母親は、結局自分の都合ばかりしか考えてない事も知っていたから。

信頼関係とか、愛情とか。見えないものを推し量るのは、とても難しい。

そんな事をつらつらと、考えてしまった場面でした。

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どうやら、書き下ろしによると、フォレスト君は結婚するらしい。相手は描かれていないけど、もちろん・・・だろうね。