ね、イルカ先生。一緒に飲むの久しぶりだね~。
あ、そんな責めてる訳じゃないんですよ。うん、避けられてるの知ってたし。悲しかったけど、仕方ない事だもんね。同性に告白されたら気まずくなっちゃうもんだって、髭に言われました。下手したら嫌われるかも、って紅には言われました。…俺のことまだ嫌いじゃないですよね?
ならいいんです。最近の俺のモットーは「めげない、挫けない」なんです。
や、サクラが読んでたマンガの主人公がそんなモットーを掲げてまして見習ってみました。え、読書の守備範囲広いですか?照れますね~ってあんまし誉めてないですか?あはは。やっぱ一番はイチャパラですよ~絶対オススメ!え?しつこいですか?すみません~。
でね、イルカ先生。先生が俺のこと本格的に避け始めたのってあれかな。ひょっとして俺が「イルカ先生と朝を迎えられたら死んでもいい」って、言ってから、かな。
あぁ、やっぱりそうか。あの時イルカ先生、今と同じ表情した。ごめーんね、そんなに深く考えないでいいんですよ?
でもね、本当。イルカ先生と一緒に夜を過ごせたら死んでもいいって思ってる。
ああ!待って待って!最後まで話聞いて!
突然なんだけどイルカ先生。百人一首で「君が為」で始まる句って分かる?
「我が衣手に雪は…」って、そっちじゃなくて…そう。
イルカ先生、先生だもんね。知ってて当然か。で、分かって貰えたかな。
「君が為惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひけるかな」
ねぇ、イルカ先生。
俺に「長くもがな」って思わせてくれないかな。
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ありがちですが、一度は使ってみたいと思っていたネタでした。