青い空に青い海、青々とした草木が生い茂る山のほかに何が必要だろう。

常にアメリカさま的な大きなものを導入するのがこの国の自慢
だったが回りの小さな大切なものを失ってきたのではないか。

平成以降の自民党政権下での日本は数字がすべての欧米科学を
どれだけ日本社会に溶け込ませるかが命だった。

その原発の結果、もう福島には夏は来ない。

精神的な病とか鬱とか、すぐに薬を処方されることが多いというが、東洋の
社会的な病理現象の発露を西洋医学で治癒できるかにも疑問が残る。

鶏(ニワトリ)でもあるまいに、団地や電車に人をつめるだけつめこまれて
住宅ローンで縛りられるのが価値のある人生か。

挙げ句の果てには命よりも住宅が大切で避難もできない。

アメリカ的な大きな文化をねじ込む一方で、わが国独特の繊細で精緻な
文化はアニメに発現することになる。

外国人に日本に興味を持った理由を聞けば、まずは「アニメ」となる。

しかし、建築技術を見ても独特の細部へのこ だわりはアニメだけに共通
する技術でもない。

原発のような「大量・集中」ではなく、「少量・分散」の精緻な気配りの文化
を自民党は壊してしまった。