むかしむかしNHK-FMで渋谷陽一さんがDJ(今はMCっていうのかなあ?)のヤングジョッキーという番組があった。いつからいつまで放送だったか覚えてなかったから調べたけど、↓によると1976年9月から1978年3月らしい。約1年半だったってーのは意外と短く感じたのだけど、それだけ印象に残っている番組だからだろう。

渋谷陽一の「ヤングジョッキー」第1回目リスト1976/9/5 新譜特集:いちばぁ〜んセンター彦崎(ひこさき)。:So-netブログ

 

 ヤングジョッキーの次には、サウンドストリートというほぼ同様の番組が放送され、渋谷陽一さんは1986年までDJを担当していた。

 

 ヤングジョッキーでは様々なロックの新譜やリクエストの曲などがオンエアされていた。当時中学生(だよなあ)のオイラは、一番熱中してロックを聴いていた時代だったので、ヤングジョッキーを毎週聴いていた。

NHK−FM 渋谷陽一の「ヤングジョッキー」オンエア・リスト

 

ポスト・パープル・ファミリー特集って回の音声なので聴きながら読んでね

 

 渋谷陽一さんのDJは曲に被せなかったので、ラジカセのポーズボタン(一時停止)でDJ部分をカットしてカセットテープに録音していた。また、曲紹介を聞いてアーティスト名・曲名をメモってーのも行なう。当然、放送時はラジカセに張り付けになるけど、”よくこんな面倒くさいことやってたなあ”と今となっては自分に感心するのだ(といっても、きっと多くの人がやっていたとも思うけどねっ)。

 放送後はそのテープを繰り返し聴いて、それがオイラのロックの知識の基礎となっている。しかし、モノラルのラジカセで録音していたから音が悪いし、小さい頃買えなかったレコードも大人買いで所有したりで、聴くことがなくなってほとんど捨てちゃったのだ。

 

ジラス・プリストってーのは

ジューダス・プリーストのことだよおてへぺろ

 

 渋谷陽一さんは音楽評論家、編集者(ロック雑誌『ロッキング・オン』を創刊)なのだけど、DJが独特の口調でオイラはすんごく好きだった。ロックを評論する時にメロディーやハーモニ、演奏などの側面から評価するのではなく、思想や先進性の面を重視している。このあたりをあーだこーだ言うのはオイラにはムズいので、↓にWikipediaをコピペしたのだ。

「ロッキング・オン」は外来思想としてのロックを日本の風土と日常生活の中に根付かせようとする一種の思想運動だったと言える。ロックの思想性にまで踏み込んだ渋谷の言説は、広く洋楽ファンに浸透した。
渋谷は時代における先進性を持ったバンドを高く評価するが、その音楽性を固定させたようなバンドは「様式化」という言葉で批判している。例えば、ハードロック(ヘヴィ・メタル)におけるブラック・サバスは評価するが、ジューダス・プリーストは批判する、という具合である。これについては松村雄策との対談の中で「サバスは好きだけどジューダスは嫌いというのは世間は納得しない」とからかわれている。

 

 中学時代という感受性が豊か?な時代に接したためか、オイラは↑この考え方に大きく影響されている。渋谷陽一さんをキライな人もいるようで、↓はアンチの人が書いたものであるが、逆に渋谷陽一さんの個性とか立ち位置がよく分かるような文章だと思った。

渋谷陽一 批判 BRIAN ENO 

 

これ持ってるよお