6:10起床。

 朝食後から、なぜかすこぶる胃の調子が悪い。鳩尾辺りが痛みとまではいかないけれど、胃が四方八方から押されえつけられる感じの気持ち悪さがある。ボトルのソルマックを飲むも、全く改善されることなく、自律神経からかもと精神安定剤のソラナックスも飲んだけれどこちらも全く効果なし。

 そんな気持ち悪さを抱えたまま吉祥寺まで出かける。今日は妻の短歌第一歌集の「読む会」で荷物運びの任を全うしなければならない。結社の代表(未来の)による講演もある。軽い胃痛如きで休むわけにはいかない。

 吉祥寺駅に着き、宮崎県日向市からこの台風の中を飛行機に乗ってわざわざ来てくれた友人と待ち合わせ、丸井にあるMUJIカフェで軽く昼食を済ます。

 13時から15時半まで、武蔵野公会堂の一室で「読む会」は開催された。武蔵野公会堂にはエレベーターがないので、三階までの階段を約20kgの荷物を持って上がる。鳩尾の奥はますます不快になる。この荷物を会場に置いて、次は18人分のペットボトル茶を買いに出かける。そして再び武蔵野公会堂の階段を三階まで上がる。鳩尾はさらにさらに不快になる。ただのポーターのつもりできたのだけれど、これではクーリーだ。「読む会」が進行している間、家族である以上、どこかで休むわけにもいかず、辛抱も限界近くとなり、中座して近くの薬局に行き、鳩尾の不快、胃酸過多に効くとパッケージに謳ってあるパンシロンキュアを買って飲んだ。なんとなんと、これが効いた。嘘のように苦しみから解放された。西洋の薬は素晴らしい。

 「読む会」は37年前の結婚披露宴に匹敵する妻の晴れ舞台である。皆が妻の歌をもれなく無条件に褒めてくれる。出版社、結社の支部、各人からも花をたくさんいただいた。お菓子もいただいた。僕の胃痛も治まり無事に終わってよかったよ。