月にいちどの町田歩きの日。雷雨がやって来そうだったので、芹が谷公園散策はやめて、町田中央図書館で、普段読まない雑誌を読みながら、家族の用事が済むまでの時間をつぶす。

 週刊金曜日を読んでみた。筑紫哲也さんや石牟礼道子さんが編集委員だった頃、創刊号からしばらくのあいだ定期購読していたのだけれど、長く読んでいるうちに、なんとなく説教されているような気分になることが多くなり、お腹いっぱいになって読むのをやめた。久しぶりに腰を据えて読んでみたけれど、やはり説教くさい。たまに図書館で読むくらいがちょうどいい感じだ。絶対正義を振りかざせられると「だらしなくてすみませんね」と卑屈なふりをするしかない。

 興味ある記事を読んでいるうちにそこそこ適当な時刻になったので、待ち合わせ場所に移動する。その前に町田の路地を少しあちこち歩いてみた。散々歩き回った場所だけれど新旧店舗の入り混じった路地は地方都市のような風情がある。

 町田は八王子とよく比較されるけれど、よくよく歩いてみると、八王子というよりも、阿佐ヶ谷、高円寺、西荻窪の匂いが、ぼくは強いような気がする。