朝の情報バラエティー番組の総合司会者が、本日7月11日は少年ジャンプの発刊記念日ですと伝えていた。

 少年ジャンプには淡い思い出がある。僕が中学生になって仲良くなったクラスメート2人と、新しく発刊される少年ジャンプを3人割り勘で購入して、回し読みしていたことがあるからだ。そんなことができたのは、発刊当時の少年ジャンプは隔週の発刊、つまり2週間に1回の発売だったため、14日間で3人が読み終えればよかったからに他ならない。もちろん小遣いの節約にもなる。

 当時の少年向けの漫画雑誌で思い浮かぶものを書いてみると、週刊では、少年サンデー、少年マガジン、少年キングがあった。そして月刊誌には、ぼくら、少年画報、冒険王の3誌じゃなかっただろうか。個人の記憶だから間違いはあるかもしれない。

 だから隔週の発行なんて珍しいなぁと、出版業界の事情など全く知らない中学1年生は、軽く驚いたものだった。

 僕が中学校に入学したのは1969年の4月だ。69から25を引いて、昭和44年。1956年11月生まれだから間違いない。

 「少年ジャンプ 発刊記念日」とスマホで検索をかけてみたところ、Wikiには1968年7月11日発刊となっている。むむむむむ・・である。1968年7月の僕はまだ小学生だ。小遣いも月に300円しか貰っていない。

 クラスメートと3人でジャンプを買っていたことは、僕たちにとってはベルエポック的出来事であり、現在の前期高齢者という記憶力にペナルティーはあるかもしれないけれど、少年ジャンプは1969年の刊行に違いない、Wikiは間違っていると今は思っている。

 ハレンチ学園、男一匹ガキ大将の人気で、ジャンプはどんどん売れていき、隔週発刊からまもなく週刊になった。僕はジョージ秋山のデロリンマンがいちばん好きだった。

 いっしょに購入していた友人に確認の連絡をとりたいところだけれど、3年前、遠い世界に旅立ってしまったので連絡のとりようがない。