ここ1、2年前から、妻が喜んで観ている中国宮廷ドラマを、一緒になって何の気なしに見ることが多い。なによりの特徴は権謀術数を弄する輩だらけで、よくぞこんな国の隣りに位置しながら、日本という国は現在まで国の体裁を保ててきたものだと感心することしきりである。今までは武器の破壊力がそれほどでもなかったことに加えて、日本が海に囲まれている地政学的な優位さがあったからこそと考えられるところだけれど、マッハ速度で飛び回るミサイルなんかが存在するようになった現在は、何でもありの世界になるんだろうと思う。

 気象用語にバタフライエフェクトという言葉がある。たしかブラジルにいる蝶々の羽ばたきが、しいてはテキサスのサイクロンになるかもしれないという意味だったように記憶している。Googleくんに尋ねたらいいんだろうけど面倒臭い。このブログはあくまで個人的な考えや行動の備忘録のようなものだから、バカボンのパパじゃないけど、これでいいのだ。

 2月にロシアがウクライナに物理的暴力行為を発動した。これはどこの蝶々が羽ばたいた結果だろう。

 昨日はジョンソン英国首相が辞任を発表した。これはどこの蝶々だろうか。

 そして今日、安倍元首相が銃弾に倒れた。

 

 如意伝という中国ドラマは、皇帝、家臣、実子、皇太后、皇后、貴妃、妃嬪あらゆる奴らが権謀術数を弄しまくる。そしてその権謀術数に長けた者たちも、いずれ因果応報と回顧しながら次々と失却し倒れていく。


 政治というのはバタフライエフェクトと因果応報なのかなんてことが心によぎった今日一日。

 まだ夕刻だけれど。

 安倍元首相の言動には共感できないことが多いけど、銃の暴力なんかに倒れて欲しくない。回復を心から願う。