2台目のベースがまたまた欲しくなってきた。ここ数ヶ月、諦めては欲しくなりの繰り返しだ。1ヶ月周期くらいだろうか。しかし今回はかなり具体的な機種を検討できるようになった。

 活動している高齢者バンドで演奏しているジャンルは誰もが聞いたことのあるようなスタンダードなブルースばかりなので、1台目のベースはESPという高級ブランドの威を借る狐のようなGRASSROOTSというブランドの超低価格なジャズベースを購入した。今でも特別不満はないんだけど、ベースを弾き始めて5年となり、このさきボランティアなんかで老人ホームとかで演奏する機会もあるかもしれないと勝手に妄想して、小さな音でもクリアに聞こえ、且つ様々な音楽ジャンルに適応可能な音を出せるものが欲しいなあと、もっともらしい言い訳を考え出した次第だ。

 2台目のベースはやっぱりフェンダーでしょうと、100人のうち99人はそう答えてくれる。たぶんそうだろうとは思うのだけれど、あまりにもバリエーションが多くて、脳が日々劣化している自分にとって、どれを選んでいいかわからなくて、ついには脳が混乱してボワーッと🫤目眩で倒れそうになる始末だ。

 そんなこんなで2台目購入のベース情報を少しづつ蓄えていった結果、ヤマハのベースに落ち着いてきた。なんと言っても選択肢が少ない。4弦か5弦か、機種はBB43*かBB73*かに絞られた。4つから選ぶだけだ。これなら楽しくじっくり選ぶことができる。

 今日も吉祥寺に行ってきた。パルコにある島村楽器で目当てのベースを探した。BB734だけが展示されていた。勝手に手に持つことは憚られる雰囲気がむんむんしている。楽器の前でしばらく悩んでいる風をして立っていたら若い店員がやってきたけれど、僕の姿など見えない風情でタブレットを触っている。なんとなくお呼びでない気配を感じてきたので、心の中で「こりゃまた失礼いたしました」と唱えて店を去った。やっぱり御茶ノ水に行かないと触れないのかな。


西荻窪のどんぐり舎。昭和喫茶