AmazonPrimeVideoで無料で観ることができた映画が、ことごとくここ数年で有料になり、観たくてもお金がもったいないと思いつつ観るのを我慢していた映画のひとつが、今日BSテレ東で放送された。

 降旗康男監督、高倉健主演の駅-StATION-

 ほんの少し前まで第一線で活躍されていたはずなのに、いつのまにか姿を隠された方々がスクリーンの中にたくさんいる。

 高倉健、名古屋章、根津甚八、田中邦衛、小松政夫、藤木悠、室田日出男、大滝秀治、、、キリがない。


 まだ24歳だったとき、もう40年以上経つのか、下関の映画館にひとりで観に行った。いしだあゆみが列車に乗りこみ泣き笑いで敬礼している姿、烏丸せつこが根津甚八に上砂川駅構内で駆け寄っていく姿、倍賞千恵子の大きな声をあげると高倉健が語るシーンが、直接、想像として脳内にこびりついている。なんどもなんども観た。何度観ても、しばらくするとまた観たくなる。

 降旗康男監督の作品はどれもこれも哀愁を帯びていて心の奥底に響く。そして降旗監督もいなくなった。


 映画って本当にいいですね。


我が家の紫陽花