佐藤正午の「書くインタビュー4」を読んでいる。総ページ数の三分の二くらいのところに、タイトルにした言葉が書いてあった。だからどうしたって事ではないし、深い意味を見いだしたわけでもないけれど、自分の中では、たとえ数行しか書けなくてもブログ投稿を習慣にしようと思わせるに十分な言葉だった。


 街に出て、昭和レトロな喫茶店で昼食をとった。ハンバーグとライスと野菜サラダと、おままごとセットにあるような小さなカップに入った味噌汁、そして珈琲が付いて1000円。

 僕たちが入店して、店員さんによって運ばれてきた水を飲んでいると、みるからサラリーマン然とした男2人が近くのテーブルに座った。1人は30代前半、もう1人は50代くらいにみえる。近くで行われたセミナーでたまたま鉢合わせた顔見知り同士といった感じだ。おそらく職種はIT系企業の営業マンで間違いないと思う。やたらと業界横文字言葉を連発するし(やたらと「なんとかベンダー」を連発してたな)、早口だし、声がでかい。そして話しに止め処がない。僕たちより先に居た若いカップルは彼らが話しだして2、3分後には席をたっていった。

 僕たちのハンバーグ定食が運ばれてきて、珈琲を飲んで、そして会計を済ますまで、彼らはずっと自分たちの仕事や、とりまく業界について延々と喋っていた。僕ははとても不快な時間の中に居た。ダイバーシティの世の中だから、不快だからといって「小さな声で話してください」なんてことを言ったりしたら、逆ギレされないとも限らないので、能面の様な顔をして静かにハンバーグ定食を食べ、珈琲もきちんと飲んで店を出た。

 こんなふうに今日を生きてきた。あと月下美人とサンスベリアの土も交換した。庭のグミの木に実がなっているのもみつけた。明日はちょっと遠い街に出かける予定。といっても電車で1時間くらいのところだけど。


庭のグミの実


鉢から出したサンスベリア