午前8時から12時までのあいだに、メルカリから依頼を受けたクロネコヤマトさんが、高額で売れたレトロ扇風機の集荷にやって来る予定が入っていたので、山歩きトレーニングを兼ねたルーチン散歩は中止した。昼から出かけてもよかったのだけれど、暑さに抗っても良いことはないので、90%の引きこもり日となった。

 こんな時は新聞を読む。毎日新聞2面右上の囲み記事「風知草」の5月23日(月)の内容は、文藝春秋六月号に倉本聰さんが寄稿した「老人よ 電気を消して『貧幸』に戻ろう!」をベースにした、電気を減らしても豊かな未来を築こうというものだった。

 不謹慎ながら倉本聰さんの寄稿文タイトルをみて、思わず寺山修司さんの「書を捨てよ町へ出よう」と村上春樹さんの「小確幸」の言葉が頭に浮かんだ。どちらもこれまで僕が生きてきた中では、それなりに影響を受けた本、言葉であり、きっと「貧幸」も、いつ閉じてしまってもおかしくないくらいに草臥れてしまった眼を開かせてくれるに違いないと思いこんでしまい、文芸春秋六月特別号を買うべく駅前の京王書店まで足を運ぶエネルギーが充填された。

 僕の眼は1mmも開かなかった。残念だ。タイトルの言葉の期待力に負けた。さすが「北の国から」の原作者だ。歳をとっても言葉をあやつる力は衰えないのだろう。その内容は、、、他者に対してネガティブなコメントはしないのが僕の心意気だ。

 ではまた明日!