*リアルタイムはマケドニア、オフリド
【2014年10月26日】
カラハユットを朝の7時に出た私たちは次の町、セルチュクへと向かいました。
ここは古代都市エフェスへの起点の町。
エフェスの遺跡はトルコの遺跡の中で一番行きたかった場所でした。
カラハユットからはまず、バスでデニズリへと向かい、そこからセルチュク行のバスに乗り換えます。
トルコのバスはとてもわかりやすいし、快適なので何も心配いりません^^
ゆるやかな山道を通ったあと、バスは地中海沿いを北へ進みます。
生まれて初めて見る地中海はオフシーズンのため、泳いでいる人はいず、ビーチで海釣りをしている男性をチラホラ見かけるだけ。
13時頃にセルチュクへ到着し、バスステーション近くの宿にチェックイン!
セルチュクは宿の料金が高く、1泊で抜ける予定。
観光客もほとんど町中では見かけなく、ツアー会社のツアーに組み込まれて遺跡観光のみで町に滞在する人は少ない気がします。
そして私たちもセルチュクについた日に遺跡観光へと足を運んでみました^^!
セルチュクは地中海沿いにある町なので、今まで滞在してきた町とは違って暖かいのが嬉しい(*'ω'*)
ここから遺跡までは車でも10分くらいですが、歩く方がオススメ。
きれいな遊歩道と自然を見ながらむかいます。
もっと紅葉したら本当にきれいなんだろうな。
「地球海性気候」って、年中温暖な気候だと昔中学や高校で習いましたが、まさにその通りでした。
歩く道沿いにたくさんの果物を見ることができます。
オリーブ
特にオレンジがたくさんありました^^
自然を見ながらゆっくり歩くこと40分
エフェスの古代都市遺跡が見えてきました!
エフェスは紀元前16~11世紀にかけてギリシャから移住してきた人々がつくった巨大都市。
滅びてしまった今も数々の遺跡が残っているロマン溢れる場所です^^
保存状態もギリシャの遺跡より良いらしく、ギリシャよりも古代ギリシャを感じられる場所なんだそう。
さっそく中へ!
入り口は北と南の2か所、私たちは北口から入ってみました。
最初に見えてきたのはまばらに置かれたたくさんの棺
大きさがまちまちで、大きいものほど彫刻が緻密になっています。
男性や女性、権力者などで分けられているのでしょうか?
その反対側には遺跡のかけらがたくさん並べられていました。
立っていた円柱の柱の一部とみられるものもあります。
その数がかなりすごい!
このあたりはもともと競技場と、体育場があった場所。
はるか昔にもスポーツは盛んだったのですね。
ここはよく見ると古代文字が書かれています。
こういうのは興奮しますよね!
石板に書かれた文字を読み解くと宝のありかが示してあるみたいな(^◇^)
そのとなりにあるのは大劇場
2万4千人を収容できたという観客席を持つこの大劇場は文字通り、演劇を上映したり、市民大会が行われたりしたらしい。
時には剣士対猛獣という催し物もあったそう。
たくさんの団体客の中には日本人ツアーも!
さすがトルコ人気観光地^^
かなり崩れてはいますが、その規模は大きく大迫力!
ローマの円形劇場を見ると、「この頃から娯楽を楽しむ風潮があったんだな~。」と、なんだかいつも感動します。笑
円形劇場の内部には入れませんが、見ることができます。
劇場からはまっすぐに港へ続く、アルカディアン通りが見えます。
幅11m、長さ500mもあるそうです。
両サイドには円柱が立ち並んでたような跡もあります。
過去にはたくさんの人々がこの道を行き来していたんでしょうね。
石板に刻まれた絵や文字も面白い。
(イメージ図)
円形劇場からまっすぐに伸びているのがアルカディアン通り
その左に広がるのが、体育場と競技場です。
ここは地面を掘ったら遺跡がたくさん出土した場所で、木の生えている地面だけが逆に盛り上がっていました。
そして、円形劇場からマーブル通りを通り右手に現れるのが、遺跡の中で一番有名な、ケルスス図書館です!
ここには12,000冊の書物が保存されていたそう。
遺跡の中でも一際目を引く風貌です。
図書館の入口には4つの女性の像。
それぞれ、知恵、運命、学問、美徳の意味があるそう。
修復された後も。
柱に文字が書いてあります。
しかもこれも修復したことがわかります。
この遺跡の発見当時はかなり破壊されていたみたいですが、修復が進んでいます。
この図書館にはひとつ面白いエピソードがあります。
実は、この図書館のすぐ向かいに娼館(娼婦の館)があるんです。
でも、その当時は堂々と娼館に行くことの出来ない人々もたくさんいました。
そんな人たちの為に!?なんと、図書館から娼館までは秘密の通路でつながっていたんだそう!
そして人々は、「図書館に行く。」と言って、実は秘密の通路を通って娼館へ通っていたそうです( ゚Д゚)
永田町にも政治家用のこんな道あったらビックリですね。笑
図書館から南に伸びるのがクレテス通り
小さいけど、正面の彫刻が素晴らしく目を引きます。
彫刻の女性は、女神ティケというそう。
その他、浴場や小さな住宅、公衆トイレなどの跡もあり、確かにここにたくさんの人々が暮らしていた証が色んなところにありました。
アゴラという集会や行事ごとに使われていた大きな建物もあったんですが、そこだけ別料金だったので中には入らず。
この古代都市は、2,000年以上も前の紀元前133年に最盛期を迎えたそうです。
2,000年以上も前の建物が少しでも残っていることってすごいことですよね。
今はすっかり当時の栄光はなく物悲しい雰囲気ですが、ものすごくロマンのある場所でした。
古代ギリシャの夢のあと、ですね^^
帰りは来た道とは違う道を歩いて、セルチュクの町へと帰りました。
緩やかな下り坂にはさまざまな果実の木があったり、羊飼いと羊の群れがいたりして、歩いているだけで結構楽しめます(^^)/
翌日は町中にあるもうひとつの遺跡へと足を運んでみたいと思います。
【費用メモ】
・カラハユットからデニズリ バス代1人4リラ(約200円)
・デニズリからセルチュク バス代1人30リラ(約1,500円)
・エフェス遺跡入場料 1人30リラ(約1,500円)
【ホテルメモ】
・セルチュク VARDAR PENSION
1泊ツイン 70リラ(約3,500円)、朝食付き
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