「オハイオ」に海自2幹部 再寄港、降艦のため2008年11月15日
琉球新報より
米海軍の最新鋭原子力潜水艦オハイオ(16、764トン)に、日本の海上自衛隊から潜水艦隊司令官ら幹部2人が搭乗していたことが14日、分かった。同日、うるま市のホワイトビーチに12日の初寄港に続き再び入港した同原潜から2人が降りてくるのが確認され、再寄港の目的が海自幹部の降艦だったことも明らかになった。海上幕僚監部広報室は取材に「研修目的で乗船した」と説明。13日から沖縄近海で始まっている米海軍と海自の日米合同訓練との関連を問う質問に海幕は「日米共同訓練で互いに艦船に乗る研修はある。珍しくはない」と述べ、同訓練への参加も示唆した。
オハイオの日本寄港は、10月16日の米海軍横須賀基地(神奈川県)が初めて。続いて今月12日にホワイトビーチに入った。海自幹部のオハイオへの搭乗について海幕広報室は「いつ乗船したかは、米軍の行動に絡むので言えない」と言及を避けた。
在日米海軍と海上自衛隊は、13日から19日まで、南西諸島海域で合同の年次演習を実施している。米原潜や原子力空母ジョージ・ワシントンなど日米合計約45隻が参加している。
今年に入って県内への原潜寄港数は、年間過去最多の36回を数えており、専門家は10日以降の相次ぐ原潜寄港も日米合同訓練との関連を指摘。同訓練が寄港増を押し上げる要因ともいえ、地元の反発はさらに高まりそうだ。
同艦の再寄港では、海自司令官ら2人を含む4人が降りただけで出港。米側は日本側に寄港目的を「補給・維持」と通知していた。人員を輸送する場合は、過去に「人員輸送」と説明する例もあった。4人が降りたが、県への説明では、12日の寄港時と14日の乗組員数に増減はなく、158人となっている。
米軍を監視する市民団体リムピースで佐世保の観察を続ける篠崎正人さんは、「最近寄港している潜水艦も、日米合同の年次演習で追い掛け役と攻撃役になって大規模な海上演習を東シナ海で実施しているのだろう。中国を視野に、東シナ海や南シナ海でのデモンストレーションの意味もあるのではないか」と分析、10日以降の相次ぐ原潜寄港も日米合同演習によるものではないかとの見方を示した。
(滝本匠、与那嶺路代)
気になるニュース。
日米が軍事的にさらに結びつきを強くしてるんじゃろな。
いったい、日本はどこへ向うのか。