今日は長女夫婦がすすきの近くの寺院境内で開催される朝市に出店するということで荷物運びのための運転手を仰せつかり、休日だというのに朝も早くから出かけることに。


長女は保母の仕事を辞めた後、突然ネイル関連の世界へ、その旦那は仕事の傍ら革製品制作に励んでいて、ときどき市内のイベントに出店して、それぞれの手作り作品を販売しているわけで。



自分は何かを手作りする趣味はないが、長女夫婦の楽しげな様子を見ていると、たまにはフリーマーケットでのんびりとレコード、書籍なんかを売ってみるのもいいかもな・・・なんて思ってみたりして。というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めることにしましょうか。




先日、会社帰りに何の目的もなくぶらりと書店に寄って音楽雑誌のコーナーを覗いてみると、チャーが表紙のギターマガジンに目が留まった。

チャーのファンというわけではないのだが、彼が表紙の雑誌を目にするとついつい手が伸びて・・・というのは、何年か前のブログでも語ったとおり。


今ではギターマガジンも価格が1,650円に高騰してて、ギター弾きではない自分はそうそう手を出すことがなくなったのだが、チャーが表紙となるとそういうわけにもいかず・・・、今回も気が付いたらレジの前。

古希を迎えたチャーのロング・インタビューにギターコレクションの数々、Smoky、闘牛士等代表曲のギタースコアに加えて、今年9月に刊行される評伝の第一章の一部を公開と盛り沢山の内容は読み応え十分どころではないほどに充実しまくり。



そんな雑誌を手にそそくさと家に帰ると、何日か前に注文した甲斐バンドの新譜が自室の前に置かれている。

1986年の解散以降、何度かの再結成を繰り返し、2009年以降はコンスタントにライブ活動を続けている甲斐バンドだが、ニューアルバムとなるとその2009年にリリースされた「目線を上げろ」以来実に16年ぶり!


ファンとしては待ちに待った新作となるが、DVD付の初回限定盤と言えども7,000円の価格はちょっと高すぎでは?そのDVDもクリスマスライブの一部と新曲のPVを合わせて30分にも満たない内容だし、前作の「目線を上げろ!」は同じDVD付初回限定盤でも3,500円の半値だったし・・・。とは言いつつ、新作「ノワール・ミッドナイト」は、初期から解散までの変遷の中で変化していったサウンドがうまく融合された、どこをどう切り取ってもいかにも甲斐バンド!的で充分に愉しめるものではあるのだが。強いて言えば、田中一郎作曲の「HEY MOON!」がちょっとコケティッシュな味わいで新境地と言えなくもないかも。

前作で1曲のみしかドラムを叩いていなかった松藤英男が今作では一曲も叩いていなかったり、田中一郎も全曲参加ではないのが、解散前から再結成以降の今に至る甲斐バンドらしいといえばらしいのだが、ちょっとだけ残念な気持ちもあったりして。


それでもアルバムラストに今は亡き大森信和作曲、そして彼の弾くギターが聴ける「RINGS」という曲を配するところは甲斐バンドが長年活動を続けてきた生身のバンドである証しでもあるのではないかと思わせてくれたり。


チャーも甲斐バンドも1970年代からすでに50年以上も活動を続けていているのは驚異的なことではあるが、それは今もなお彼らの紡ぎ出すロックンロールを支持する人間が多くいるということで、彼らが誠実に音楽を続けてきたからこそなのだろう。70歳を過ぎてなお、その輝きを失うことなく、また、カッコよくロックし続ける姿を見る
ことができる自分もまた幸せな者の一人なのかも。



そういえば、先日、40年以上ぶりにコンサートに足を運んだゴダイゴも1970年代から50年も活動を続けているバンドでした(彼らの場合、ライブというよりコンサートといった方がいい感じ)。見た目はチャーや甲斐バンドのようにスタイリッシュさを維持していなかったけど(笑)


それにしても恐るべし70代。自分もまだまだやれるかも。と思わせくれる70’s Rockに感謝。



今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。