定年退職後、再雇用となったのは昨今の企業同様。でも、退職前以上に忙しいってのはどうなんだろう。そんな忙しい中休暇取得も憚られるところだがモッズ復活ライブともなれば休まないわけにはいかない。ただ、今回のライブは東京、しかも木曜となれば木、金の2日連続で休暇取得しなければならないわけで…。というどうでもいい話は横においといて、今週もぼちぼち始めることにさましょうか。
てなわけで今週は2日の有給休暇をとって東京へ旅した話を。
■6月5日(木)
意外に心配性の自分。かなり余裕をもって7時の空港連絡バスに乗り新千歳空港へ。
羽田到着後は今回の旅の裏目的の浅草へ向かい、まずは定番の浅草寺をお参りし、はやる気持ちを落ち着けてから本来の目的地へ。
これこれ!
床屋も怪しげなDVD店も元気に営業中。そして目的の福ちゃん!
思っていたより狭い。で、ほぼ満席。カウンターの唯一空いてる席へ。
この店は、ヴィム・ベンダー監督の映画「パーフェクトデイズ」で役所広司演じる主人公が仕事終わりの銭湯の後に寄る大衆酒場。で、その店がある地下街は某国営放送局の番組「72時間」のロケ地になったこともある、なんとも味がありすぎな異次元空間。
満席の店を切り盛りするのはパーフェクトデイズでは甲本ヒロトの弟の雅裕だったが、実際は72時間にも登場した女性。なんとも手際よく、常連と思われる方への声かけも忘れていない。映画の中で野球中継が流れていたテレビもそのまま。瓶ビールの肴はこの雰囲気って感じだが、しっかり名物の焼きそばも堪能。
次はゆっくり腰を据えて飲みに来たいお店でした。
後ろ髪を引かれる思いで宿がある大井町へ。
ここ何年かは東京訪問時の常宿となっているスタイリッシュな!と言っても所謂カプセルホテル。昨今のサウナブームと相まってかなりの人気のようで、今時カプセルでも5,000円超えの宿泊料。チェックイン早々にラウンジで生ビール。16時の段階でかなりご機嫌。
暫しまったりした後は、今回のメインイベントその1のモッズのライブ会場のある恵比寿リキッドルームへ。
ここは、20年以上前にARBのラストライブ(その時はラストとは思ってなかったが)に来て以来。開場1時間前にはそのARBのラストライブも一緒だった高校の同級生から到着のSMS。程なく自分も到着。
ここでブログをフォローいただいている●●さんを発見。勇気を出して声かけし、無理に写真を撮らせていただく。ありがとうございました。
で、同級生と恒例のカップ酒で乾杯。お互いの定年退職関連の近況(この友人、同級生であり同じ会社に入社した仲)を報告しあっているうちにもう一人の同級生(このブログにもちょくちょく登場するパンクパンドベインビールのまふゆ氏)が到着。
モリヤンの闘病があり、今回はツアータイトルREV REHAB AROUNDのとおりリハビリを兼ねたアコースティック形式。それでも3年前の野音以来のモッズライブに興奮しないわけはなく、2曲目で涙腺崩壊。両隣の友人二人に気付かれぬよう涙を拭う。秋、冬にはバンドスタイルのライブをとの嬉しいニュースも。
ライブ終演後は当然ながら三人で祝杯。愉しすぎて後半の記憶が曖昧。友人と呼べるのはこの二人だけの自分。
感謝します出会ったことを。
■6月6日(金)
この日は完全フリー。以前住んでいた板橋方面に寄ってからお茶の水、神保町界隈を、と思っていたが、前日の痛飲が響き早々に板橋方面散策は見送り。宿のサウナで汗という名の酒を絞り出し、神保町へ向かい20年ぶりくらいのキッチン南海で昼食。
満腹のお腹を気にしつつディスクユニオン神保町店へ向かう。が、到着したら5月25日で閉店との張り紙。残念。気を取り直して、お茶の水の楽器店群を覗きつつディスクユニオンお茶の水店へ。
安定の品揃えだが、レコードの占める割合が増えてたかも。ここでは今頃ハマり出したTHE WHOなどCD2枚とDVD2枚を厳選。それにしてもやはり安い。
買い物の後は散歩がてら神田明神をお参り。
この時点でも前日の酒が抜けきらず、早々に宿に戻りラウンジでコミック本(古見さんは、コミュ症です)を読みながらまったり。本当なら宿の隣の大衆酒場で独り酒の予定も、結局朝に続きサウナで汗を流しコンビニ飯で済ましてしまう。
東京に来てまで何してんだか、俺。
■6月7日(土)
東京在住の長男夫婦と表参道でランチ。映像系のの仕事をしている長男の仕事場がここ表参道(住居も隣駅の池尻大橋だし)ってことでこの場所でのランチとなったが、それにしてもやはり子洒落た雰囲気の店のオンパレード。穴あきジーンズにウォレットチェーン、スカルリングと場違い感が半端ない(笑)。昨年の11月以来の二人との会話が楽しくて苦手なアジアン料理も美味しく感じるほど。
二人と別れた後は新宿でまたまたディスクユニオン巡り。アイリッシュパンクのフロッギング・モリーにフーを特集したレコード・コレクターズをまたまた格安の1,000円ほどで。でもこの日の収穫は何と言っても木之内みどりのシングル・レコード。パンク好きにも少しだけアイドルにくらっとした少年時代があったということで。でも、本当は「横浜いれぶん」のシングルが欲しかった・・・。
この後花園神社をお参りするも、ディスクユニオン巡りと暑さで疲れ切り、アルコールどれでも170円の看板に吸い込まれるように休憩という名の昼飲みに。
酔いが回ったところで、今回の旅のメインイベントその2、友人のバンド「ベインビール」のライブ観戦のため三軒茶屋ヘブンス・ドアへ。ちょっと酔ってたのか、間違って逆方面の地下鉄に乗ってしまい、青山辺りで気付く。そんなこんなで40年ぶりくらいのレコード店フジヤマ訪問は断念し、まっすぐ会場へ。
この日は計5バンドの出演。
19時を過ぎたところでトップバッターのベインビール登場。だったが、ちょっと波に乗れてない感じ。
もっと弾けていい。と感じつつもこんな日もある。それでもこうやって60歳を過ぎてなおパンクロックを叩き出し続ける友人の生き様を目にすることができるだけで幸せというもの。
ライブ終了後、23時を過ぎてからも酒に付き合ってくれた友人に感謝。
■6月8日(日)
前夜、宿に戻ったのが午前1時前。にも関わらず5時半起床。寝ぼけた身体をまたまた朝サウナで奮い立たせる。
7時を迎える頃に宿を後にし、駅そばの名代富士そばで朝食。ちょっと食べすぎ・・・。
14時過ぎに自宅に到着し今回の旅も終了。
次の東京はモッズの野音か、ベインビールのライブか。近いうちにまた行けたらいいのだけど。
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。