週末は馴染みのロックショップを覗いて居酒屋で昼飲みというのがルーティン化していて、それを楽しみにして日々仕事をしていると言ってもいいほど。だが、昨日の土曜は長女夫婦が遠くのホームセンターへ行きたいとのことで、ていよく運転手を頼まれた。せっかくの週一の楽しみが…と思わないでもなかったが、声をかけられるうちが華ってことで。
ホームセンターの後、遅めの昼食にホームセンター近くの蕎麦屋を初訪問。これが当たりで、量、味ともに予想を遥かに超えるもの。特に量は普通の蕎麦屋の倍以上。何も知らない我々全員が普通盛りの1.5倍の板盛りを注文。出された蕎麦を目にして驚愕。
美味しいかったのでなんとか食べ切るも、天ぷらは食べきれず持ち帰ることに。長年通っていた蕎麦屋が閉店してしまって困っていたところだったが、とりあえずリピート確定の店が見つかり一安心。
最後に寄ったショッピングモールでは、どこの書店でも、ネットショップでも売り切れだったハロルド作石の新作「THE BAND」を奇跡的に発見し購入。
いつもの週末ルーティンを泣く泣く見送って長女夫婦に付き合ったのが正解だった結果に。というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めることにしましょうか。
最近、数人のフォロワーさんが自身のブログが長文になってしまうことをどうしたものかと呟いておられたが、実は自分もついついブログが長文になってしまい、こんな長文だとほとんどの方は最後まで読んでくれないよな・・・もう少しコンパクトにまとめる工夫をした方がいいのかな。などと考えることが続いていたところ、先日読んでいた書籍(これか小説だったか、なんかのエッセイだったか思い出せない・・・)に「何事も足し算ではなく、引き算していくのが幸せを感じて暮らす秘訣」みたいなことが書かれていた。
なるほど、ブログもあれこれ思ったことをダラダラと書き連ねるのではなく、いかに少ない言葉で表現するかを考えるのがいいのかも。ましてやモノなんかは次々増やしていくのではなく、必要なものだけを残していくべきなのかも・・・なんて考えさせられた次第。
そういえば、ロックミュージックも色々とデコレートされたサウンドより、余計なものを削ぎ落していったサウンドがよりリアルに胸に響いてくる時がある。
そもそも自分の好きなパンクロック自体がそれまでの大仰なサウンド志向だったロックを否定するかのように、余計なものを削ぎ落した(というより、そのテクニック故に削ぎ落とさざるを得なかった)サウンドを指向していたのだから、胸に響くも何もあったもんじゃないのだが。
自分のフェイバリットバンドの中で引き算を感じるものといえば、リザードの「LIZARD Ⅲ」がそれに当たる。
これは、メジャーでのセカンドアルバム「BABYLON ROCKER」とサードアルバム「GYMNOPEDIA」の狭間に録音され、インディーレーベルの草分けともいうべきシティロッカーからリリースされた12インチシングル(ミニアルバム?)で、モモヨが逮捕された際に裁判費用をカンパしたファンへのお礼として無料配布されたシングル「SAVE MOMOYO」に収録された3曲(初期の代表曲をライブ用にアレンジし神戸ヤマハスタジオで録音)に、メジャーからの既発曲をリミックスした3曲の計6曲で構成されている。
前述のシングル「SAVE MOMOYO」の存在を知ってはいたものの手に入れることができなかった自分にはまさに待ってましたのリリースだった。
彼らがあえて余計なものを削ぎ落したサウンドとしたのかはわかりかねるが、それまでのリザードサウンドを彩っていたキーボードのコーが脱退したことが大きく影響しているのは間違いないだろうし、メジャーでのリリースではなくあくまでも自主的なリリースとして録音されたもの、否、そのリリースさえも想定しいたものではなかったものだったからではと推察するのだが、真実はいかに。
いずれにしても、それまでのニューウェーブ的なサウンドからの変貌にいい意味で驚かされた一枚であった。
ロックのド素人である自分なんかが語ったところでただの戯言であることは承知しているが、たまにはこんな引き算の美学によって仕上がったロックミュージックを探求してみるのもいいかも。って、その前に自室に溢れかえったレコード、CD、DVDを引き算して整理していけってとこですが。
LIZARD Ⅲからのアップがなかったので、同アレンジ(音源は一緒かも)のものを↓
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。