毎度身内のことで恐縮だが、前回のブログでも書かせていただいた長男のショートフィルム映画が、今度はニューヨーク短編国際映画祭にもノミネートされたらしく10月にNYのシネマヴィレッジという映画館で上映されるとのこと。北米最大規模の国際短編映画祭らしいが、映画マニアではない自分にはどれだけの出来事なのかいまいちピンとこない。ロックはそれなりに聴いてきた自分だが、映画となるとほとんど知識はゼロ。ということで、長男の仕事に関しては父からの影響が全くないのは確か(笑)
そうは言っても、映画を全く観てこなかったわけではない。って、せいぜい年に2,3回映画館に行く程度だが。
それでも洋画と邦画合わせて250本ほどはコレクションしているが、その大半は西部劇。パンクロック好きの間でもあまりにも有名な「荒野の用心棒」や「続・荒野の用心棒」辺りのマカロニウエスタンよりは、開拓者の苦労、男たちの決闘、美しい夕陽に雄大な景観が描かれる王道の西部劇が好み。ジョン・ウェイン、カーク・ダグラス、バート・ランカスター、ジェームス・スチュアート、ゲーリー・クーパー辺りが登場する作品、監督ならジョン・フォードやジョン・スタージェスとか。
アパッチ族との戦いや南北戦争がストーリーの主軸になってるものは苦手。
クリント・イーストウッドの数々の主演作も好きではあるが、暗くて影があるやつよりは、数千頭の牛を運ぶ長旅を描いたローハイドみたいなのが好きだ。
この辺りの好みからもわかるとおり、通な映画好きというよりは昭和の時代に拳銃ごっこをやっていた少年の憧れだった日曜劇場で放映されていた勧善懲悪の世界観が描かれた西部劇が好み。そう、大方の方と似たような感じなのである。
西部劇以外でいくとやはりロックスターが出演してたり、ロックバンドが描かれていたりするものが中心。
洋画だとスクール・オブ・ロック、スティル・クレイジー、パイレーツ・ロック、邦画だと鮎川誠主演のジャージの二人や、大泉洋が元パンクロッカーの役を演ずるグッモーエビアンとかの少し笑えるのがコレクションに多い気がする。もちろん、プレスリーの数々の青春ミュージカルみたいのなんか堪らなく好きで、ここらもやはり通の映画好きからは外れているところだろう。
ロックな映画と言えばさらば青春の光、ピストルズのシドと恋人ナンシーの切ないラブストーリーのシドアンドナンシーは外せないか。
唯一映画好きと勘違いされるとしたら、ジム・ジャームッシュの映画だけは全作コンプリートしているところか。壁にポスターを飾るくらいに好きであったり。
生まれて初めてのミニ・シアター体験はまだ10代の頃に観たストレンジャー・パタラダイス。大きな出来事もなくモノクロで静かに淡々と日常が過ぎていく世界に、なぜかロックと同じ匂いを感じたのは自分だげではなかったはず。その後のダウン・バイ・ロウ、ミステリー・トレイン、ナイト・オン・プラネット、コーヒー&シガレッツ、ブロークン・フラワーあたりまでは、ジョン・ルーリー、トム・ウェイツ、ジョー・ストラマー、イギー・ポップ、永瀬正敏等々ロックな面々の渋い演技も堪らなくいいのだが、ロベルト・ベニーニやビル・マーレイのクスッとさせる演技も案外
おススメ。
まぁまぁ最近のオンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴやデッド・ドント・ダイは珍しくホラー的作品でちょっとなぁって感じだったが、直近作のパターソンでは自分の好きな静かに淡々と過ぎていく日常が描かれていてニヤッとしたものだ。
最後に外せないのが好きなバンドの曲の中で歌われる映画。モッズの曲にはよく映画の主人公が登場する。タイトルもずばりクラレンス+アラバマはトゥルー・ロマンスから。Teenage Blueという曲では俺たちに明日はないのボニーとクライドが歌われている。
なんか久しぶりに映画の話なったし、今夜はジョン・ウェインのラスト作品ラスト・シューティストでも観ながら晩酌といきましょうか。
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。