金曜から今朝まで2022年9月以来、約1年半振りの東京へ行っていた。


前回同様友人まふゆ氏率いるパンクバンドベインビールのライブが旅の目的だ。しかも今回のライブはあの渋谷ラママで。行かない理由がなかった。


3月15日(金)

朝5時30分発の空港連絡バスに乗り新千歳空港へ向かう。

自宅からバス停までは徒歩3分だが外はマイナス4℃。積雪はまだ70㎝ある。向かう東京は20℃近くあるらしいので着ていくものが悩ましすぎる。

飛行機の窓から外を眺めると龍神に見えなくもない一筋の雲。富士山の山頂もくっきり。この旅行はきっといい感じになるだろうと都合の良い解釈をしてみたり。



空港からはいつもどおりお茶の水、神保町界隈へ直行。

11時丁度にいつものさぼうる2に着くとすでにまぁまぁな行列。

以前この地に住んでいた頃はパッと入れたのになぁなんて思うのは野暮か。20分ほどで店内地階に通され、いつものナポリタンとお疲れ生を。まぁ、まだ疲れてないけど。


ナポリタンの安定の量と美味しさに大満足。

食後はいつも通りお茶の水界隈の楽器屋とディスクユニオンをひととおり廻る。

それにしても中古楽器の高騰に目を見張る。フェンダージャパン、グレコなどの国内楽器も軒並み10万越え!新しくもう一本なんてのは夢のまた夢。一方のディスクユニオンは相変わらずの品揃えと安さにほっとする。札幌にも出店してくれないかななど思いながら2店舗で購入したのは7枚のCD。

これで計4,000円にも満たないとは・・・恐るべし。


この日は何も予定がないので界隈を散歩してみると湯島聖堂~神田明神~ニコライ堂がディスクユニオンからどれも徒歩10分もかからない距離に。今まで何度も訪れていたのに気付かなかったというか、気付こうとしなかっただけなのか。




散歩に疲れて定宿のある大井町へ。このホテルができてから約4年はほぼここ。カプセルだが、飲んだ後寝るだけなのでこれで十分。まぁ、自分のお小遣いを貯めての東京、安いほうが助かるし。スタイリッシュカプセルホテルと謳っているだけあって、昔のサウナ&カプセルとは大違いなのは女性客の多さが物語っている。



まずは宿からほど近いチェーン居酒屋でレバ刺しを肴にビール2杯とハイボール1杯(これで1,000円を切る会計って・・・驚き)を飲んだ後、前から気になっていた宿のすぐ隣にある小料理屋のような佇まいの店に思い切って入ってみることに。

きっと女将が一人で切り盛りする小料理居酒屋だろうとの予想はいい意味で大きく裏切られることに。大型のコノ字カウンターの大衆居酒屋だっとは・・・。モロ好みの佇まいの店内はほぼ満席だったが、店員のみなさんがテキパキしてて気持ちいいくらい。ホッピーセット、中追加、唐揚げ、レバー串、わかさぎ南蛮漬けで2,000円。会計を頼んだら締めのしじみ汁がサービスに。次回来た時の夕食もここに決定。





ホテルに戻りサウナでさっぱりして就寝。


3月16日(土)

今回の旅の目的であるライブ当日。

ライブ開始の16時までは新宿界隈をぶらつくことに。

まずは新宿駅構内の立ち食い蕎麦屋で朝食。

東京に来ると無性にこの手の立ち食い蕎麦屋に入りたくなるのはなぜだろう。って、札幌にいてもランチに立ち食い蕎麦が多いか。


新宿もほぼディスクユニオン巡りとなるのだが、この日はその前に近くの花園神社を参拝してみることに。

新宿のど真ん中にあっても鳥居をくぐればやはりそこは凛とした空間。


案内を見てみると本宮とは別に境内には芸能に関わりが深い芸能浅間神社があるとのこと。早速、当日の友人のライブの成功を祈願させていただく。



参拝を終え、何の気なしに歩いていると明治通りに出る。あぁ、もしかしてここがコレクターズの曲にある明治通りをよこぎってで歌われるあの交差点?などと思いながら次は新宿御苑に向かう。


東京に住んでた頃の職場が新宿界隈だったのに新宿御苑の場所すら知らず、あれから20年近く過ぎて初めて訪れるとは・・・。まぁ、こんな所を一人ぶらついてみたくなるような年齢になったということか。


苑内には早咲きの桜が一本だけ。

今年も桜を愛でることができる幸せを嚙みしめながら、そんな気持ちとはある意味真逆のディスクユニオンへ。この日は3店舗でCD2枚とEP1枚だけ。


ちょっと遅めの昼食(というか夕食も兼ねて)は、これも前から気になっていたディスクユニオン隣の町中華で焼きそばとビール。

町中華なら瓶ビールってとこなのだが、この日はなぜか生の気分。それにしてもこの店も店内はほぼ満席の人気店だっとは・・・。外からじゃわからないもんだ。


少しだけいい気分になったところで、いよいよこの旅のメインイベントの渋谷ラママへ。

16時開始のライブ企画だが、目当てのベインビールの登場は18時近く。それまでは未見の3バンド。ARBやルースターズのコピーバンドはそれなりに楽しめたが、あとの2バンドはパンクとは対極に位置するだろうなんとも馴染めぬサウンドに・・・。否、好みのジャンルは違えど、自分の好きな音楽をこうやってやり続けているだけで尊敬に値するというものだ。何と言っても自分は、そこまで打ち込めているものがこの歳になってもないのだから。


いよいよベインビール登場。


SEの頭脳警察のBlood Blood Bloodが流れただけで震えた。


昨年この会場でパンタの姿を目に焼き付けたまふゆ氏、この日のライブにかける思いは自分なんかの想像を遥かに超えたところにあるのだろう。

そんな熱い想いが伝わるライブ。

まさにこれがライブ。

これこそがライブ。

LIVE。


この日は、まふゆ氏と自分、それぞれのインスタをフォローいただいているJ氏にも初めてお会いでき感激。GOOD OLD ROCK’N’ROLLを愛し続けてきたJ氏にベインビールのパンクがどう伝わったのか。 


前の3バンドを観た後に、やっぱりロックには厳つさが必要と語っていた氏だから、きっとベインビールのパンクロックにもシンパシーを感じていただけたのでは?と勝手に思っているのだが。

それてにしてもまふゆ氏といいJ氏といい、ぶれない生き方を貫いている人は醸し出す空気感はやはり独特。これがこれといった芯がなく生きてきた自分とは大きく違うところだろう。

ライブ後は打ち上げにも参加させていただき、宿に戻ったのは1時ちょっと前。


今朝は5時に起き、ひとっ風呂浴びた後(さすがにサウナは無理でした)、朝一番の便で札幌に帰ったきたところ。


今回の東京旅行、まふゆ氏、J氏はもちろんだが、その他のお会いできた方々とのちょっとした話や一人色々考えながらぶらぶら歩いた時間を通して、残りの人生で自分には何ができるのか、そんなことを突き付けられたような、それでもなぜだか幸せを感じたひと時であったのは間違いない。


↓東京な2曲を



今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。