狸小路近くのロックショップでアクセサリー類や中古レコードを漁り、帰る道すがらの居酒屋で昼飲みをするのが週末のルーチン。気が向けばブックオフや別の中古レコード屋の格安ワゴンも覗いてみたり。

昨日の土曜は13時過ぎにいつものロックショップに行ってみたら、都合により14時30分開店との張り紙。ってことで、いつもとは逆コースでブックオフ~居酒屋~ロックショップの流れに。




こんな逆の流れで意外といい出会いがあったりして、ブックオフでは100円シングルのコーナーで4枚を。

中学時代のアイドル水越けいこにロゼッタ・ストーン、ショッキングブルーのヴィーナースは悲しき鉄道員とのカップリングシングルも持っていたはすだだが、たぶんこっちが初盤じゃなかろうかということで。で、チャールズ・ブロンソンのCMが懐かしい昭和世代にはマストなマンダム~男の世界。これで400円、クーポン使って250円って、ブックオフさまさま。


そういえばCD~サブスクと移り行くにしたがってシングルを買うことが極端に少なくなったが、レコード時代は気になる曲やバンドがあればまずシングル盤を買って、気に入ればアルバム(LP)をというのがひとつの流れになっていた。


今週はそんな中からアルバムを買うまでに至らなかっシングルをいくつか。


■春うらら/田山雅充

全然ロックじゃないのは、松山千春なんかのフォークソングも聞き出した小学5、6年の頃の一枚ということで。


まだまだ小さい 君の胸
僕の手のひら 大きいよ
くらべてみようか そろりそろり
君は耳たぶ 熱くして

こんな歌詞に衝撃を受けた小学生のマセガキ。
居間とふすま一枚隔てた子供部屋でこんなのを聴いていた小学生の息子を持つ母親の心境はいかほどのものだったのか・・・。


多分単純にこの歌詞だけで買った一枚なので、当然LPなんか買う気も起らず。というか、小学生にはLPなんか買う財力はなし。当時のお小遣いは確か1か月500円だったはずだし。



■ボーンフリー・スピリット/ロブバード

当時、毎週のようにロックバンドが登場する番組といえば日曜夕方のヤングおー!おー!くらいだった記憶。

その番組のCMで流れていた曲がこれ。確かカップヌードルのCMで、この曲の前は浜田省吾の風を感じてじゃなかっただろうか。


甘い声にさわやかな歌詞とメロディ。中学の頃だったら少しはハマったかもしれないが、すでにパンクを聴き始めていた高1の少年にはこの1曲だけでも十分すぎるほど。
B面のバンドオリジナル曲に至ってはパンク聴き始めの少年にはちょっと受け入れ難いナンバーだった。


実は北海道出身のバンド。



■孤独のメッセージ/キャデラック・スリム

ポリスの有名曲と同タイトルでも全くの別物で、メンバーお揃いの初期ビートルズ風スーツの衣装とベース&ボーカルの男がサビのところできめるポーズが好きだった。


当時のヒット曲の王道、ヤマハポプコン優勝~世界歌謡祭を経てのデビュー曲だが、ヤマハのポプコンといえば、クリスタル・キングの大都会、トム・キャットのふられ気分でロックンロール、アラジンの完全無欠のロックンローラー等々デビュー曲は大ヒットするも、その後が続かないバンドやアーティストが多い印象。このキャデラック・スリムもこの曲以外を演奏する姿をテレビで見ることはなかったが、個人的には大好きな曲。


そういえば、ヤマハ系列の音楽番組で、コッキー・ポップってのもあったっけ。


このバンドも北海道出身。



■デビル・ウーマン/山本翔

和製ミック・ジャガーの呼び声高く登場したロックシンガー。多分容姿、歌う時のアクションがミック・ジャガーぽくってそう呼ばれていたのだろうが、ミック・ジャガーのアクション風なら甲斐よしひろの方が上かも。


桑名正博のセクシャルバイオレットNo.1辺りを意識したようなポップン・ロックなこの曲を初めて耳に、そして目にしたのは夜のヒット・スタジオで。

その後、一風堂をバックに従えたライブも体験したが、やはりこの曲以上に心に残る曲はなかった。近年、彼のアルバム3枚すべて手に入れて聞き直したが、やはりそれは変わらなかった。



■グッドバイ・ヴァージンロック/ブラディ・メリー

今回紹介する中でもかなりレアなバンドでは?

大体このバンドをいまだに覚えているというか、当時から知ってた人ってどれだけいるのか。


この曲もヤングおー!おー!での演奏を見て一発で気に入ったんじゃなかったかな。

キュートというよりちょっと色っぽい声のボーカル、バリバリのロックギターではないのに、意外に主張して聞こえるギターサウンドが大好きで毎日何回もターンテーブルに載せていた。それなのにLPに手を出さなかった理由が思い出せない。せっかくなので、ヤフオク辺りでLPを探してみるのも悪くないかも。


シナロケのユー・メイ・ドリームみたいに思わず口ずさみたくなるポップな名曲なのだが、この曲だけYouTubeで見つからず(T . T)


↓泣く泣く別な曲で…


今では気になった曲はアップル・ミュージックやYouTubeなんかで手軽に聴くことができるので、まずはシングルを買って聴いてみてからアルバムを買うかどうか考る、なんてことがなくなったの
は便利になった反面、思いがけない出会いや、失敗したー!って感じの体験から遠ざかってしまっていて少しだけ寂しくもあり。


まぁ、それが時の流れなのだから素直に受け止めることにしましょうか。


今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。