この国(日本)に生まれながら、この国の歴史というものを簡単にでも語れるかというと全くもって自信がない。というか、ほとんど、その歴史を知ろうともしてこなかった。


否、小中高と、この国の歴史を学んできてはいたので、大化の改新、聖徳太子、室町幕府だとかの断片的なことや人物などは言葉として頭に入っていることは入っているが、それは点であり記号を覚えているようなこと。長い歴史を線上に乗せ、どのような流れで今を辿ってきたのか?なんてことは気にもしていなかったのだから、恥ずかしい限りではある。

それが、なんのきっかけなのかは分からぬが、ここにきて突然、この国の歴史を知りたいという欲求が沸々とわいてきたのだから、結局はただ単に歳をとったいうだけのことだろう。

ということで、日本の歴史を知るならまずは日本書紀や古事記辺りを読んでみるのがいいのかなと、無学の自分は感覚でそんな風に捉えて、まずはこの辺りから探ってみることにした。


が、日本書紀や古事記なんてものは原文を読んだところで何を言ってるのかチンプンカンプンとなるのが関の山。とりあえずは、それらの解説本なんかから読み始めてみるのが妥当だろうということで、生まれて初めて書店の歴史本コーナーなんてところを覗いてみたが、日本書紀や古事記関連だけでも、どれを手に取っていいのやらというほどの種類。
ここでもやはり感覚的に古事記よりまずは日本書紀からかと考え、それらしいものを数冊パラパラと。
で、タイトルもずばり「日本書記入門」というのが入門者にはうってつけかなと思いこれを買って読んでみることに。
著者の一人は竹田恒泰。コメンテーターとしてテレビでちょくちょく目にしてるし、確か明治天皇の玄孫でもあったはずだし、初心者には丁度いいかもなと。



で、読んでみるともう一人の著者との対談形式となっていて案外読みやすい。ただ、入門という割にはお二人の見識の深さ故なのか、自分があまりにも無知だからなのか、初心者には少し難解なとこもあったり。
それでも、この日本書紀が本国の正史であるというのが日本政府の公式見解であるなんてことが知れたり、日本書紀、古事記ともに天武天皇が編纂を命じ、日本書紀は公式記録として、古事記は物語として、その編集方針が違ったものである。なんてことが知れたのだから、とりあえずなんとか歴史入門の入口にたどり着いたという感じ。

次は文庫本の眠れないほどおもしろい日本書紀やカラー解説本(さっき気づいたのだが、これも大分前に電子書籍で買っていたという…)辺りを読んでみてから、現代語訳の日本書紀にチャレンジしてみることにしよう。



日本の歴史を知るということは(日本書紀も古事記もそうなのだが)、皇室の歴史を知るということでもあるはずで、令和の五年、今まで避けていたこの辺りのことを知っていくのもいいのかもしれないし、自分にとってはそういう時なのかも。


そういえば何年か前に三国志の全巻を電子書籍で購入したことがあるが、半分もいかないところで読むのを止めたことがあったっけ。
これも隣の国の前にまずは自分の国から勉強しろよ、という事だったのかもしれない。


最後は歴史を歌ったロックは?ということで、まっ先に頭に浮かんだARBのHARD-BOILED CITYを。まぁ、ただ単に歌詞にジャパニーズ・ヒストリーという言葉があるからだけですが。



今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

次週は、またロックな話しに戻ることにします。