SHIT!
なんてこった。
三連休のど真ん中だっていうのに朝4時過ぎに目が覚めてどうにも寝つけない。
そういえば夜中にも何度か目が覚めていた。
突然やってきた秋の花粉症のせいもあるだろうがそれだけじゃないだろう。
おまけにドンドコ、ドンドコと耳鳴りまで始まった。

一体どうしちまったっていうんだ。

いや、理由はわかっている。


就職して約40年、転勤や出向を繰り返し、すでに10を超す職場で働いてきた。
これだけ長く様々な所で働いてきたにも関わらず、社内に気が合う仲間と呼べるのはほんの一握り、片手で足りるくらいだ。

その中の一人で、幾度かのシステム開発を通じ苦楽を共にしてきた戦友とも言えるAさんの体調の異変を知ったのは先月の初め。
異変に気付き近所の医者に行くと、すぐに大きな病院で検査が必要と言われたとのこと。


ほどなく紹介された病院で検査入院。

結果は・・・。

急を要する箇所の治療はそれから一週間もせずに施され、一昨日には今後の治療方針の説明。
今すぐに単身赴任を解消し家族のいる東京に戻って治療に臨んだ方がいいということになったとのこと。

こんなことになるなら、スケジュールが合わずに今年も行けずじまいだった積丹へも、JRに乗って行ってみたいと言っていた長万部へも、無理をしてでもいいから連れて行ってあげればよかった。


オータムフェストにも一緒に行くはずだった。

雪まつりにも連れて行けていない。

来年こそは桜の下でジンギスカンだと話していた。
他にもまだある彼と計画していて実現していないことばかりが頭の中を渦巻いている。

寝つけないのはそのせいだ。

この歳になれば体のあちこちにガタがくるのは仕方ない。そういうもんだとも思っていたのだが、どうにもやりきれない。
 


ここからが始まりなんだ

何度でも走り出せるさ

目が覚めてから怒髪天のはじまりのブーツのサビの部分が何度も何度も脳内再生されている。

これから病と闘う彼にこんなフレーズを届けることなんてできやしない。


とりあえず自分には彼の一日も早い快復を願うことくらいしかできないのだから、うじうじなんかしてないでゴキゲンなロックでも流しながらスカッとした休日を過ごすことにしよう。


でもその前に今年まだしていなかった外の窓拭きだな。

来週はロックな話で。