毎年父の命日にあたる8月26日近辺を夏季休暇に充てているが、今年はあえてこの時期を外して、まん防が明けるだろう9月に夏季休暇を充てたのだが、どっこいまん防が明けるどころか緊急事態宣言が発令されてしまい、せっかくの夏季休暇だというのに帰省しての墓参りも取りやめになる始末。代わりに家族用の箪笥があって手狭なマイルームから、この春自立した長女が使っていた部屋に移動する家庭内引っ越しの作業に充てることにしたのはいいが、机だCDラックだの移動に加え、1000枚以上になってしまったCD、DVD類や音楽雑誌の整理でてんわんや。お陰でブログにアップする記事のことを考える時間もなく、苦肉の策でここ一週間の生活ぶりを以前愛読していたパンクロック雑誌DOLLに連載されていた森脇美貴夫氏の徒然日記「音楽的生活様式」風にまとめることに。


9月1日(水)
夏季休暇前の最終出勤日は、会議に打ち合わせと意外に慌ただしくあっという間に終業時間。


当然ながらビール、レモンサワー、炭酸水など晩酌用のものを一通り買って家路に向かうバスに乗り込む。


家に着くと先日落札したSPEEDのkiss-off(CD)が届いていた。


SPEEDはMrカイトやE.D.P.Sのメンバーで構成されていることからもわかるとおり東京ロッカーズ系のバンドとして紹介されることが多いが、その後に登場することになるスライダースにも通じるどちらかというとオーソドックスなロックンロールを聞かせてくれるタイプのバンド。シティロッカーからリリースされたアナログ盤は今となっては万単位で取引されており手が出ず、プライベート盤と思われるCD-Rも最低落札価格が5,000円からで、何十年か振りに聞くことを諦めていたところ、突如として最低落札価格250円からの出品が現れた。3,000円までなら思い切って落札しようかと思ってたら、あっさり270円で落札。しかも送料無料。

こんな幸運もたまにはあるんだなと。


後半に進むにつれ音飛びがあったのはこの価格だからということで目をつぶることにしよう。



9月2日(木)
いよいよ夏季休暇の始まり。


移動先の元長女の部屋にはテレビのアンテナ配線が伸びておらず、現在の部屋のアンテナジャックから配線を延長する工事を頼んでいる。明日その工事があることから、配線工事の邪魔になるラックと机を先行して新しい部屋に移動しなければならない。


この引っ越しを機に今までCD、DVD、雑誌をごちゃ混ぜに分散収納していたものをそれぞれ毎のラックを用意して整理することにしたので、まずは机やラックに収納していたCD、DVD、レコードを退避場所へ。これだけで時間がかかるわ、運ぶたびに腰が砕けそうになるわ・・・。 


退避が完了したところで、机とラックの移動作業へ。180㎝近くの高さがあるDVD用にするラックもなんとか一人で移動させることができたが、机の方は棚もセットされていることもあり意外に重さがあって家人にヘルプしてもらい、長女が残していったロフト型ベッドの下に設置。事前の計測では楽々設置できるはずが、なぜかギリギリの高さだったようで無理やり押し込む形で設置。とりあえず設置できたことで一安心。
一息つく暇もなく、退避していたDVDとBlu-rayをラックに、文庫本、単行本類を机の棚にそれぞれ収納。机の棚板の高さも変え、長年机上で開くことができなかったノートパソコンもなんとか開くことができるように。


朝一から始めたはずが、ここまで終えたところですでに夕方、ということで初日作業はここでタイムアップ。


近所の食堂で早めの夕食を済ませ、家に戻ってから疲れた身体に命の水を流し込む。どんなに疲れていようと、いや疲れた時だからこそ、これだけはかかせない。


9月3日(金)
午後1時に始まる配線工事を前に、1か月も前から用意していた酒、グラス用の収納棚を設置。

計画通りロフト型ベッドと壁の間にある20㎝ほどのすき間にバッチリはまりニンマリ。


配線工事も1時間ほどで無事完了。きれいな仕上がりはさすが。

配線工事も終わったところで、雑誌、コミック本の退避作業。毎年夏になると必ず手にするBECK。今年はまだだったと、退避完了後1年ぶりに読み返すことに。


この漫画の主人公コユキのひたむきさに心打たれ、自分も再びベースに向き合うことにしたんだった。やっぱりロックはいいな、バンドっていいなと再確認させてくれるストーリーに感涙。といってもまだ3巻目、残りの休暇で34巻まで辿り着けるのか・・・。



9月4日(土)
今日は休養日に充てることにし、癒しを求めて70㎞ほど離れた京極町まで水汲みを兼ねたドライブ。
いつもどおり途中の中山峠であげいもを買ったまではよかったが、目的地のふきだし公園手前の看板で緊急事態宣言中のため休園していることが判明。仕方ないということで公園向かいの京極温泉へ、と思ったらこちらも同様。密を避けて癒しを求めに来たはずだったが、緊急事態宣言中の行動制限について自省を含め強く思い知らされる結果に。

そんなに人が密集しない公園でさえ一息付けないほどに事態はひっ迫しているんだなと改めて痛感。

札幌に戻る途中にある野菜直売所でゆできみ(茹でたとうもろこしのことです)を買えたのがせめてもの救いか…。



月曜には新しい部屋に置かれたままのピアノを現在の自分の部屋に移し、その後にレコード・雑誌用のラックやテレビなんかを移動させて引っ越し作業を完了させたところで夏季休暇も終わる予定。CD用に買った天井まで届くラックもピアノの移動が終わらないと設置できないし、退避したCDの整理は次の週末まで持ち越し。


60歳を目前にしてようやく自分の理想の生活様式が整えられそうで、長女が家を出た寂しさも少しだけ紛れるところ。

あとは4機ほどあるギター・ベース用にいい感じのスタンドさえ見つけたら言うことなし。


残りの余生は、この新しい部屋で今まで通り音楽と酒を楽しめればそれで良し。

少しくらいは在宅ワークを快適にする環境も作った方がいいのだけど…。