半年以上前から症状には気がついていた。

横っ腹から腰にかけての鈍痛と血尿。
いつもの石だ。そのうち尿と一緒に流れて出てくるだろう。

何度か激痛を伴う尿管結石を経験していることから、このくらいの鈍痛はたいしたことはないと高をくくっていた。


そこにきてタイミングよく3月に人間ドック。まさかの、否、ちょっとは予想していた再検査(精密検査)の指示。

腎盂拡張と水腎症の疑い。

仕方なく指示に従い再検査したところ、予想通り、原因は尿管の結石。
ただし、尿と一緒に流れて出てくるのを待つ大きさではないどころか、身体に負担の少ない体外からの衝撃波による破砕も無理。入院したうえで尿管に内視鏡を入れ破砕して摘出する経尿道的尿管結石除去術という手術が必要だと。

自分 はぁ?入院?手術?どうしても?
医師 はい、どうしても。
自分 じゃあ、8月辺りの夏季休暇の時期にということで。
医師 そんなに待てません。ほっといたら腎臓に影響が出ます。すぐに。
自分 ・・・

その場で即座に、GW明けの5月6日の入院、翌日の手術が決定。唯一の救いは手術の翌々日には退院という意外にお手軽なことと、入院までのアルコール制限がないことか。

ということで、せっかくのGWも楽しい気分とはいかず、ただただ家飲みを入院前日まで続け、当日を迎えることに。

そして5月6日、午前10時に入院手続き。
指定の8階の部屋で一息つく間もなく、すぐに麻酔科受診。医師より手術時の麻酔の説明。脊髄くも膜下麻酔、いわゆる下半身の局所麻酔だそう。

自分 場所が場所だけに手術中意識があるのはちょっと・・・。
医師 そうですよねー。でも、現在は全身麻酔というのはなかなかねー。
自分 そうなんですか
医師 そうなんですよ。でも大丈夫ですよー。うとうとする感じですから。
自分 はぁー。


で、迎えた手術当日朝。朝食は抜き、水分と栄養補給の点滴を受け手術着に着替えたところで、ほぼ予定通りの10時近くに4階の手術室へ。

手術室に入る手前でテレビでよく見るオペ用キャップを被らされ、いよいよ手術室の中へ。
即座に手術台に寝かされ背中に麻酔と酸素マスクの装着。このコロナ禍で手術中もマスク着用ということなのでマスクの上に酸素マスクということに。
その後看護師からあちこち触られ、そのたびに「これ感じますか?、これ冷たいですか?」と質問され、5分もしないうちに下半身の感覚が全くゼロに。と思っていたら、いつの間にか医師がゴソゴソ。

自分  あれ?もう管とか入ってます?
看護師 入ってますよー
自分  全然わかんないもんですねー
看護師 ですねー

などととやってる間に30分も過ぎただろうかと思った頃、看護師から「終わりましたよー」と声がかかった。

看護師 予定でどおり1時間半でしたよ
自分  えっ?1時間半もかかってました?

どうやら気がつかないうちに途中途中ウトウトして記憶が抜けていたらしい。恐るべし。


そのまま膀胱から尿を出すための管が入った状態でベッドに載せられ部屋まで直行。この状態で点滴を続けながら翌日朝まで過ごすという。

ちなみに手術当日と翌日の2日間で打たれた点滴は計9本‼︎


部屋に戻る途中に看護師から見せられた摘出された石は2つ。破砕された後にも関わらず、確かにこれは流れてこないわなと思えるほどの大きさだった。

それから翌日の朝に管が抜けるまでは辛かった。
麻酔が抜けるのに左右の半身でかなりの時間差があり、麻酔が抜けない右側の足が石のように感じ不安になったことに加え、麻酔が抜けたあたりから尿意が抜けず寝れたもんじゃない。
早く管を抜く時間が来ないかと思いながら尿意を紛らわすために持参したi-Padにダウンロードしておいた映画を観まくる長い夜が続いた。

翌日朝の回診で無事に管を抜いてもらった後の幸せと言ったら・・・。

昨日1日は幸せ感満載のままi-Padでの映画鑑賞を続け、今日午前中に退院。

約2週間後には尿管に残しているステントという合併症発症リスク低減のための管を抜くための受診が控えているが、とりあえずは今回の顛末はこの辺りで終わりに。

このブログをお読みいただいている皆さんも身体に不調を感じたらすぐお医者さんに診てもらうことをお薦めします。
じゃないと私のように入院・手術なんてことになってしまいますので。

おしまい…