ジャケ買いなんて言葉があるくらいジャケットは収められた楽曲に引けを取らないくらいアルバムなんかの重要な要素だ、と勝手に思っている。
人によってはあんまり気にしないという方もいるかもしれないが、少なくとも自分にとってはそうなのである。
イカしたジャケットのレコード、CDは部屋に飾っておきたくなるし、事実そうしている。
クラッシュのロンドンコーリングやモッズのファイト・オア・フライトなんかがそうだ。
逆に、せっかくいいアルバムなのになんでこんなジャケットにしちゃったかなーみたいなモノもあるのは事実。
ということで今日はコレクションの中からそんな素敵な?アルバムたちを。
まずはトホホなジャケットですぐに思い浮かぶのは怒髪天。
「労働CALLING」はタイトルも含めてロンドンコーリングのパロディ。
前作「夷曲一揆」では堂々のふんどし姿を。しかもご丁寧に裏表ともにという生真面目さ(笑)
せっかくいい曲が多いのだからジャケットもそれなりにカッコよくキメればいいのに・・・とも思うのだが、彼らの場合はそのキャラクターもそうなのだが、彼らなりのユーモア、照れ、そして時代に対する風刺なんかもあるのだろうとは思うのだが。
↓怒髪天にはまるきっかけとなった曲
↓ジャケや見かけによらず?こんな骨太曲も
クラッシュのポールシムノンが結成したHAVANA3AMの日本で録音されたデビューアルバムは国内盤と輸入盤でジャケットが違うという珍しいパターン。
彼らのルックスのよさを前面に出した国内盤のジャケット。
こいつが気に入らなかったのか、本国のI.R.Sからリリースされたジャケットに彼らの姿はなく女性の姿が一面に。
小さく描かれたバイカーたちは彼らの音楽スタイルからもなんとなくわかる気がするが斜め座りしてこちらを見つめる妖艶な女性を前面に押し出しているのは全くもって謎。
国内盤を手に入れて何年かたった頃、小さなレコードショップでこの輸入盤を見つけたときは別なアルバムがあったのかと、ちょっとした喜びでレジに持っていったほど。店主に内容を教えてもらって初めてデビューアルバムと同じモノだとわかったのだが。
収録曲、曲順は国内盤、本国盤で変わりはないが一部の曲で少しだけアレンジが違うのは両方持つファンにとっては少しだけ得した気分。
かえすがえすもヴォーカルのナイジェルの死によりアルバム1枚で解散したのは残念過ぎるほど大好きなバンドである。
ファーストアルバムFIGHT OR FLIGHTのジャケットがあまりにもカッコよくて次作も大きく期待していたモッズ。そのセカンドアルバム「NEWS BEAT」を目にしたときは「えっ、イラスト?」と目を疑ってしまった。
続くサードの「LOOK OUT」も楽しそうなメンバーが写る裏ジャケに「ロックバンドがにやついちゃ・・・」などと思ってしまったものだ。
今となってはそんなジャケットもそれなりに味があると思えてしまうのだから人間の感情なんてあてになりはしないものである。
田中一郎、サンジと立て続けにメンバーが抜け、どうなることかと心配だったARBが新たなメンバーで心機一転作成したアルバム「YELLOW BLOOD」は4人のメンバーの顔が床板のようなものに大きくプリントされ、しかもキースに至っては満面の笑みで、参ったにもほどがあるというブツ。
このアルバムもメンバーの半分が入れ替わったにも関わらず予想を大きく上回る素晴らしい内容だったので、なんでこんなジャケットにしちゃったかなぁとレコードを取り出すたびに思ったものだ。
そういえばアルバムリリースと同時に作成されたPVも石橋凌の顔が徐々に歌舞伎メイクにかわっていくというもので、これもちょっと・・・と腰が引けた思い出。
でもいい曲ばかりでおススメのアルバムです。
大江慎也のセカンドアルバ「HUMAN BEING」はなぜにガリガリな彼の上半身裸の姿が・・・という、あまりにも悲しい1枚。
この頃のソロ作品に対しては、大江本人も記録として受け止めてはいるがその内容には納得していないらしいので、ジャケットもきっとされるがままに・・・というところだったのだろう。
やはり悲しいな。
最後は毎度おなじみベイ・シティ・ローラーズ関連。ベイ・シティ・ローラーズを脱退してソロとなったレスリー・マッコーエンのファーストアルバム。
彼らから距離を置いたのはこのジャケットが決定的だったかもというくらいトホホでした。どうせならアメコミ風にした方がまだよかったのでは?このジャケットに痺れた女性ファンがいたのか知りたいところだ。
と、??なジャケットのアルバムを紹介したが、どれもこれも愛着ありありのアルバムだということはご理解を。
やっぱりイカしたジャケットを紹介した方がよかったかな。