昨日はクリスマス。
カーラジオからはひっきりなしにクリスマスソングが流れていた。
自分はクリスマスソングをコンピしたアルバムは持ち合わせてはいないが、AppleMusicという便利なアイテムが世に出てからはクリスマスソングを検索してBGMにすることができるようになった。
もちろんワムのラストクリスマスや山下達郎のクリスマスイブなんてのを流すことはなく、ジングルベルロックやオールディーズあたりのいかにもなやつになってしまうのだが。
意外かもしれないが日本のパンクバンドやロックバンドもクリスマスナンバーを数多くリリースし
ている。
定番なとこで行くとラフィンノーズの”聖者が街にやってくる”、”ホワイトクリスマス”、ジュンスカの”白いクリスマス”ってところか。
すっかり忘れていたがスタークラブのGROUND ZEROというアルバムのラストナンバーは”X’MAS MORRNING”だし、ケントリのシングルには”逃げ出しそうなX’mas”というナンバーがカップリングされていた。
怒髪天はサマーコンセプトシングル”真夏のキリギリス”のアンサーソングとして”Merry X’mas Mr.Lonelyman”というマキシシングルをリリースしている。
他にもいろいろあるが、今日はマイベストクリスマスソング3曲を。
まずはARBの"BLACK X’mas"
満たされない夜 五番街で会おう
うまれたばかりのステップで スタイルで
楽しむのさ
IT’S A BLACK X’mas もうひとつのX’ms
世の中の喧騒に惑わされず、クリスマスだって自分たちのスタイルで楽しめばいい。
そんなところだろうか。
ロックなクリスマスを楽しみたいならナンバーワンの曲だ。
この曲は1980年にリリースされたシングルだが、1981年までのシングルはB面も含めどれも田中一郎のソリッドなギターとこれぞサンジ節!なベースプレイが堪能できて◎だ。
ARBときたら次はやはりモッズ。モッズにだってクリスマスソングがある。
2008年にリリースされたアコースティックアルバム「MOONSHINER」のラストに収められた”CHRISTMAS TIME”がそれ。
争いは止めよう 今夜は僕のモノ
ケンカは止めよう 今夜は君のモノ
シースルーのハート シースルーの肌と肌
言葉よりキスをしよう
君の上にも 誰の上にも
白い雪は降る 世界を無垢に
君は君であれ 許し合おう今夜
愛の意味を 確かめ合おう
Christmas Time Holy Christmas Time
名前でもお金でも権力でもない 今夜だけは
雪はすべての街 白く染め
あまりにも優しいバラード。モッズには他にも多くのバラードがあるが、こんなに優しい曲は他にないんじゃないかな。
言葉の選び方、紡ぎ方もそれまでとは少し違っていて驚いた記憶がある。
そしてこの曲はなんといってもライブで体験するのが素晴らしい。照明とのコラボレーションが極上な1曲だ。
BLACK X’masのようなロックなクリスマスソングもいいが、こんな曲を聞きながらバーボン、ワインを口にしながら穏やかにクリスマスの夜、聖夜の時を過ごすのが今の自分にはいい。
最後はベタなところになってしまうが、やはりベスト1はJOHN LENNONの”Happy X’mas(War Is Over)”
僕の中のジョンは「平和の追求者」。
さぁ、クリスマスだ
みんな楽しんでいるといいのだけど
そばにいる人も大切な人も
老いも若きも
クリスマスだ(争いは終わる)
弱き者にも強き者にも(それを望めば)
富める者にも貧しき者にも(戦争は終わる)
すべての闘いは止めて(たった今)
<・・・勝手に意訳>
クリスマスの1日だけでもこんな思いで過ごせたら。その1日が1週間に。1週間が1か月に。1か月が1年に。
そうなっていけばジョンが思い描いた平和がいつの日かやってくるはず。
ここ札幌も昨日のクリスマスに続き今日も白い雪が降っている。
僕の上にも。君の上にも平等に。
さて、今夜は穏やかな気持ちでジョンやモリヤンの歌を聴きながら昨日飲みそびれたワインでも飲んでみようか。