先週から続いた12連勤も昨日で終わり一息。
金曜の朝から頭の中で響いていたのはARBのナンバーI’m Jampingの♪この一瞬をずっと待っていたんだぜ♪
そして、金曜の夜、ほんとに待ってたこの一瞬、ようやく休日前の一杯に辿り着いた。
昔は12連勤どころか1か月近く休みなしで勤務なんてのはよくあったし、最繁忙時期は朝の5時まで仕事して、早朝でバスも地下鉄もなく徒歩で1時間かけて帰宅、シャワーを浴びてそのまま出社、なんてのを1週間続け、しかも残業代なんてほぼ出なかった…なんてことが今となっては懐かしい。
そう、働き方改革とかワークライフバランスなんて糞くらえな時代だ。
そんな忙しい日々によく聴いていたのはARB。
ARBには働く男たちを歌ったナンバーが数多くあり、それらをコンピレーションした「WORK SONGS」というアルバムもリリースしていた。
朝早くの出社、さぁこれから仕事だ!というときに「よし、今日も一発やってやるか」なんて気分になかなかならないのがサラーリマン。
そんなホワイトカラーの憂鬱な面持ちなら「THE WORKER」
今日もまた陽が昇る
夢が途切れたベッドに
いつもそう いいところで
FILMは切れちまう
地下鉄へ走り出す
人込みの中で
明日へのパスポートを
握りしめてる
明日へのパスポートなんかじゃなく、ここから逃げ出すパスポートが欲しいんだ!と思ったこと数知れず・・・。
これでもかと次から次に仕事が舞い込み、へとへとのときには「Heavy Days」。
俺の身体はまるで鉛のように
ベッドをきしませながら眠りにつく
今日も一日俺は奴隷のように
オイ!これもやれ、それもやれ
いや、それじゃない
目がまわるまで
下っ端の若造のときは、みんなこんな感じじゃなかったのかな。
スタッフを抱える身となった現在、自分が「オイ!これもやれ、それもやれ、いや、それじゃない」なんて息巻いていないか、常に我が身を振り返らないととんだどんでん返しがきそうだ。
で、12連勤も終わりいよいよ明日は休日だ、なんてときの帰宅時にはやはり「HOLIDAY」。
男は仕事終わりバスに乗り
ため息ひとつつきながら
愛しいあの娘が待つ家まで
ひととき夢を見る
Oh!お前とどこへ行こう!久しぶりのHOLIDAY!
Oh!明日は何をしよう 待ちに待ったHOLIDAY!
基本、バスで通勤する自分そのものだ。
まぁ今では、愛しいあの娘が待つ家まで、というより、愛しい一杯が待つ家まで、となってはいるが…。
そして、働く男を歌っているわけではないが、身体どころじゃなく精神もギリギリに追い詰められていた時、会社帰りの夜道でいつも聴いていたのが「RESPECT THE NIGHT」
どんなに辛い夜でも
必ず朝陽はのぼるもの
両手の指のすき間から
月明かりがこぼれおちても
きっと、きっと、きっと
両手の指のすき間から月明かりを何度も見たな。
まぁ、今こうしてヘラヘラしてるのだから、必ず朝陽が昇るというのは本当だったってことだ。
さまざまな場面でARBの歌に救われてきた自分。
ARBが解体して新しい曲を聞くことはできなくなった。
石橋凌はいまでもソロで活動を続けているが、それは自分が聴きたいものとはかけ離れている。
でもARBで歌われてきた数々の曲が色褪せることはなく、これから先もきっとその曲たちに救われていくのだろう。
それだけで充分だ。
仕事(サラリーマン生活)を終えるとき、人生を終える時、どの曲が頭の中で響くのだろうか。
そんなことを思う楽しみがあってもいいだろう。