前回に続き様々なライブ会場に思いを馳せて、今回は東京の地で体験した数少ないライブ会場の紹介ですが、その前に前回紹介そびれた札幌のライブ会場での思い出を少しだけ。

キャパ約2,000人のZepp Sapporoはライブハウスと呼ぶべきかホール会場と呼ぶべきなのか微妙な大きさの会場。ここに初めて訪れたのは2004年1月18日のARB25周年アニバーサリーツアーで1度目の解散ツアー以来久しぶりのARBを堪能。

続いて2008年12月5日モッズのアコースティックライブツアー”SPEAK EASY”。実はこちらも10年以上ぶりのモッズライブで、珍しく着席でのライブ。これ以降はモッズの札幌ライブは毎回かかさず参戦している、自分にとってちょっとだけ特別なライブ。

そして昨年8月に甲斐バンドのライブを初体験。気まぐれで2階席を購入したのだが、2階席は音響的に迫力にかけてちょっと残念な思いをしたが、僕の持つクリームソーダのi-Phoneケースが目に留まった臨席カップルから話しかけられ、ライブ開始までの短い時間にお互いがライブを観てきたさまざまなバンドの話に華が咲き楽しいひとときを体験できた夏の思い出。


北の大地におけるパンロックの聖地カウンターアクションではジョニーボーイズとストラマーズが参加したライブ企画を。ストラマーズのメンバーが僕の隣で普通に他のバンドを楽しんでいるのに少しほっこり。ただ、この日が岩田存命のストラマーズを目にした最後のライブとなったのが残念でならない。

ここからは今回メインの東京編。

北海道に住む僕が初めて東京でライブを体験したのは多分1986年、渋谷ライブインでのルースターズだったと思う。バンド史上一番激しいロックアルバム(と僕は思っている)”KAMINARI”リリース直後のライブだったからなのか、ライブハウスの構造からなのかよくわからないが、後にも先にもこれっきりしか経験したことがない、酸欠寸前のとにかく熱(暑)くて苦しいライブだった。確か、ステージと客席の間に高さの違いはほとんどなくて、ステージから何度も氷が客席に放たれていた記憶だけがある。

これと同時期に渋谷ラママへまだラモーンズスタイルだったライダースとストラマーズのライブ企画を観に行った記憶もある。他にもバンドが出演したのか、どんなライブだったのか、誰と行ったのか全く記憶がないが、行ったのだけは確か。

この時、本当は憧れの新宿ロフトでライブを見たかったのが運悪くライブスケジュールが入ってなく、泣く泣く店の前で記念写真だけ写して帰ってくるという悲しい思い出も。

また、東京で過ごしたわずかな年月の間にライブハウスへ行ったのは、2004年11月20日恵比寿リキッドルームでの ARBだけ。この日が恵比寿リキッドルームのこけら落とし公演だったのは後になって知ったのだが、まさかこの日が彼らARB最後のライブになるとはこのライブを収めたアルバムの帯にも記されているとおり、その場にいた誰もが想像しえなかったはず。

この他、北海道から海を渡っての東京のライブハウス体験といえば、先日このブログで紹介したトラビスのSIMMZ(現まふゆ)がベインビール結成前のわずかな期間だけ在籍・活動していたsector77が2018年3月に参加したライブ企画での初台WALL。念願叶っての彼の出演ライブ初参戦。元トラビスの無徒死とも久しぶりに再会できうれしく楽しい夜を過ごした。

このライブハウス、東京勤務時代に通っていた会社の本社ビルから僅か徒歩2分の場所だったのには驚き。ここは階段を降りて入り口まで進む所の雰囲気も含めTHE!ライブハウス!!という感じがして、いつかまた行きたいライブハウスである。
この前日にはあの頃と場所は変わってしまったが10代から憧れだった新宿ロフトでストラマーズ岩田追悼イベント”衝突的精神IWATA FOREVER”。

久しぶりのスタークラブ、ライダース、初見の早朝ピストンズ、そして4人のストラマーズ。悲しさを明日への活力へ替えてしまう熱量のライブに、コルツ岩川のゲスト出演、元DOLL MAGAZIN塚本利満氏がDJブースに立つ姿もあったりと大満足なイベントであった。


時は遡って1987年7月4日には日比谷野外音楽堂でブルーハーツを。モッズの伝説となった1982年6月の雨の野音以来憧れだった野外ステージ。そのモッズではなかったのだが、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったブルーハーツの野音ライブを体験できたのは幸運としかいいようがない。

この少し前にこの会場で事故があった影響もありかなり厳重な警備の下で行われたライブではあったが、その素晴らしさは後日リリースされたライブビデオでも充分伝わるはず。


ここ野音では2011年6月25日念願のモッズ30th anniversary SPECIAL LIVE”YA-YA-ROCK-ON”も。

ライブが始まる頃にはお決まり(?)の雨で興奮倍増。東日本大震災からあまり時が経たない時期でのライブでもあり、メンバー、ファンともに様々な思いを抱えてのライブだったはず。

また、個人的に思わぬサプライズも。開場前、野音前をぶらぶらしてたら前から一升瓶を持って歩く男が。モッズのライブに日本酒、しかも一升瓶を?と思って通り過ぎるのをじっくり見ていたら、なんと高校時代の同級生K!!

Kとは同じ会社に就職したし、札幌でのARBのライブでもちょこちょこ顔を合わせていたのだが、彼が東京へ転勤した後はすっかりご無沙汰。この時はほぼ10年ぶりでの再会、嬉しく思いつつもモッズのライブに一升瓶を持って登場したのが友人だったという悲しさも…。でも、結局は開場までの時間二人でこの酒を酌み交わすことになったのだが(笑)。
この5年後の2016年10月15日モッズ35th ANNIVERSARYライブ”STAY CRAZY”へも札幌から駆け付けた。

この時は事前に先のKと連絡を取って待ち合わせ。当然、開場前に乾杯。ライブ終了後もその日のライブを肴に楽しいひとときを過ごすことができた。
2018年10月20日モッズ&コルツのGOOD –BYE SCARFACES野音ライブもチケット、航空券ともに購入し当日を楽しみに日々を過ごしていたのだが、ライブ10日前にまさかのギックリ!!飛行機に乗っての長旅はちょっと無理となり、泣く泣くキャンセル。チケットだけは友人に送り代わりに行ってもらうことに。ライブ後にお土産として送ってもらったツアーバンダナはパソコンカバーとして大事に使わせてもらっている。

約45年に渡り様々な出会いがあった数多くのライブもここ3か月以上は全国的な動きと合わせて自粛モード。

ここにきて少しずつ小規模なライブは始まりつつあるようだが、本格的にライブを楽しむことができるのはもう少し先になりそうだ。

友人まふゆ氏のバンドであるベインビールも早く活動できるようになるといいいなと思いつつ、来年のモッズ40th ANNIVERSARYには野音でのライブを必ずや楽しめることを願い、とりあえず今日のところは先週末に続いてモッズの限定配信ライブの最終日を爆音で楽しもう。